【シチューライス】

うちは子供の頃から
シチューはご飯の上に掛かった状態で出てきた。
カレーライスみたいに。

だからそれが当たり前の食べ方だと思っていた。

僕が小学•中学の時の給食は
シチューの時はパンだったから
何故ご飯じゃないんだろう?と
なんとなく不思議だったのは記憶にある。

(うちらの頃の給食はそれどころでは無いあれこれ変なことが多いのでその話はまた別の機会に)

高校2年か3年か忘れたけど
夏休みに「勉強合宿」なるイベントがあり
2泊だか3泊だかさせられた。

その合宿中の朝食で
クリームシチューが出てきた。
ご飯があったので
俺は躊躇なくシチューを掛けて食った。

何故に別皿なのか理解しなかったし
どうせ掛けるんだから最初から掛けといてくれよ
ぐらいに思ってた。

ところが笑われた。

そこで初めて
シチューはご飯に掛けないで食べると知り
シチューライスはうちの文化だと知った。

その合宿は2クラス合同だったが
隣のクラスの茶髪の女の子が
「…うちもシチューライス」
とこっそり教えてくれた。
その子と喋ったのはその時が初めてだった。
すげえおっぱいデカい子だった気がする。

時は流れて
就職してからもシチューライスの話題になることがたまにあって
前に同職した子が
「うちも昔からシチューライスだけど嫁ぎ先が別々派だからシチューとご飯一口ずつ口の中で混ぜて食う」
って告白してくれた。
この子はぺったんこだけど
ケツは異常にプリっとしてた。

今日の晩飯がシチューライスだった。

今日はクリスマス。
やっぱり俺は
シチューライスがいいや♪

オチ?

無ぇよ。

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