見出し画像

【遊戯王OCG】今期の列車ドールのお話と朝霞杯レポ

どうも、ざくおです。

今回は6/26開催の2人チーム戦に参加してきた際の対戦レポと、新制限以降の環境における列車ドールというデッキについての考察をしていきます。

結果を残すことは出来ませんでしたが、それぞれの試合をみると納得のいく試合内容となっており、全体として満足のいくCSとなりました。

デッキの基礎の部分は前回の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。


前回の記事

◯今期の列車ドールについて

まず、今期の列車ドールは正直な話をするとかなり不利な環境といえます。

理由は単純明快で、環境シェアトップである【電脳堺】の先攻V.F.D.に対して明確な対処手段を持ち合わせておらず、CSなどの安定して勝ちを取る必要がある場において圧倒的不利対面のデッキがシェアトップであることは致命的だからです。

また、先攻展開系デッキの流行によりニビルも流行しており、場合によっては直撃して死亡するためこちらも注意が必要です。

一方で列車ドールにとって都合の良い点もあり、それはロンギヌスの流行です。

多くのデッキがメインデッキからロンギヌスを採用しており、全くダメージのないこのデッキにとってはケアの手が届きにくかった手札誘発のバリューが減ってくれるのでありがたいです。


とはいえ、総合しても【電脳堺】の存在はこのデッキにとってあまりにも大きく、実戦において自信をもってオススメできるかと言われると素直に首を縦に振れません。

V.F.D.以外のカードであれば割となんとでもなるデッキばかりなので、【電脳堺】のシェアが落ち込んできたらCSに持ち込んでも結果を残せるポテンシャルはあるなと感じました。


◯使用デッキ

使用リストはこちらの通り。

前回のブログとの差分はγとアンカーの2枚目でしょうか。

どちらもV.F.D.対策です。

前回の記事で使うと言った手前、使おうと思ってはいたのですが、まさか改訂以後に不利対面の電脳堺がここまでシェアを伸ばすとは思わず...

直前に急造で構築を練り直しました。

V.F.D.だけならまだしも、朱雀があるせいで聖杯や一滴が有効に働きづらく、通ればハリ展開のおまけが付いてくるγを採用しました。

アンカーは気合で2枚かき集めることができればワンチャンがあるかもなので入れました。

実際、電脳堺以外の対面で素引きすることによって助かった場面もあり入れてよかったなと思いました。

サイドデッキは先攻用サイチェンを重めに入れましたが、CSを通して一度も先攻が回ってくることがありませんでした。

先攻展開踏み潰して後手ワンキルしたのにみんな強気に先攻取ってきて僕も混乱しました。

なのでサイドボードで使った先手用サイチェンは何も有効に働かず感触も何もわからなかったので割愛です。

◯デッキ概要

詳しくは前回、前々回の記事に詳しく書いてあるのでそちらを読んでいただきたいですが、簡単に言うと「1枚でワンキル条件を満たしたりできるようなパワーカードを連打して全部踏み越えてワンキルするデッキ」です。

誘発がγ以外入っていないのは、僕が中途半端な手札誘発を信頼していない為です。

基本的に現代における誘発は相当噛み合わない限り1対1のトレードになることが多く、当てても安全に返しのターンにキルに向かえる保証はありません。

一方で、後手を必ず取ると割り切っているのであれば、「ライトニングストーム」のような1対多のトレードを行えるカードが大量に存在しているため、そちらで対応した方が合理的だと考えました。

また、「指名者」系カードの存在もあるため、余計に誘発には信頼が置けません。

有効になるかどうかわからず、通っても1対1交換になる可能性があるプランよりも、1対多交換を取った後に、一手一手が1対1以上のトレードになるギミックを多く採用することで手数で返してワンキルするプランのデッキになりました。

実際、電脳堺以外のデッキに対してはこのプランがしっかりハマり、自分で先手後手を選択できた試合は全て勝利することができました。

今回の敗因は「電脳堺という明確に勝てない相手がトップシェアであったこと」と、「二人チーム戦という、ストレート勝ちの比重が大きいレギュレーション」という、明らかにこのデッキが不向きである状況だったことが原因だと考えています。

二人チーム戦は片方がストレート勝ちすれば相方が一本でも取ってくれればチームが勝ちになるルールなので、サイドボード以降の先手後手の選択が難しいこのデッキは苦しいレギュレーションでした。

◯対戦レポート

①vs 電脳堺 ××

一回戦から電脳堺に当たって非常に苦しいスタートでした。

しかも何故かA卓に座っており、所謂優先卓であったため確実に一本取らないといけない場面でした。

しかし、引きも噛み合って割とワンチャンスあった試合内容だな、と感じました。

・一本目
相手の先攻、先攻V.F.D.朱雀エンド。

相手のスタンバイV.F.D.にγを当てるもチェーン増殖。

強気にチェーンで「緊急ダイヤ」で盤面を増やし、ハリ展開から先ドーラ構えからのグスタフリーベでキルを目指すも、無情にもマストタイミングで「ニビル」が落下し投了。

「ニビル」以外であればキルが見えていただけに、不利対面の電脳堺に勝つチャンスを逃してしまったのが悔しい一戦でした。

・二本目
相手は「浮鵺城」を絡めたV.F.D.朱雀仙々エンド。

こちらのγを警戒してかスタンバイには発動せず、こちらの「エンゲージ」もスルー。

「アンカー」が2枚手札に揃ったので、「影依融合」を発動すると、相手が堪えきれずV.F.D.を発動。

チェーン「アンカー」、チェーン「朱雀」、チェーン「アンカー」。

しかし、V.F.Dが退場し、場に残った仙々は墓地から蘇生されたものであることを失念していたため「影依融合」が通らずそのまま投了。

「ドライバー」が出勤してきていたせいで手数が捻出できませんでした。

------------------------------

マッチを通して、V.F.D.の処理自体はできていたのですが、その付随した妨害を踏み越える手数を捻出できなかったのが敗因でした。

V.F.D.への対策にリソースを使いすぎていました。
それほどV.F.D.というカードはこのデッキにとっての脅威です。

環境から電脳堺、というかV.F.D.が消えてくれることを切に願います。


②vs 純鉄獣 ◯×-

次に対鉄獣対面です。

横が強すぎて、こちらのマッチが終了する前にチーム勝ちが確定したので二本目までしかできませんでした。

・一本目
サイコロ勝って後攻選択。

相手の盤面は鉄獣リンク、双龍、伏せが2枚という状況で、このデッキなら余裕で越せるな、という自信がありました。

「ライトニングストーム」で伏せを剥がすと、チェーンで「リボルト」で「シュライグ」を展開。

「エンゲージ」から「アンカー」をサーチして双龍を機能停止させ、「緊急ダイヤ」からハリ展開。

途中相手が墓地の鉄獣を蘇生して「シュライグ」の除去が入るも、こちらの手数が上回っていたのでそのままグスタフリーベでキル。


・二本目
アレだけ手数出して上から踏み潰したので、「流石に後手を取ってくるかな」と考えたのですが、相手は先攻を選択。

先手用サイチェンの永続罠と「ドライバー」を重ねて引いてしまい手数が出ずに、色々もがきましたがキルまで届かず投了しました。


投了時点でこちらの三本目がチームの勝敗を左右しないことが決まっていたので、ここでマッチ終了でした。


③vs 召喚サンドラ ◯×◯

一本目の時点ではサンドラ要素が見えず、誘発盛り召喚と勘違いしていたこともあってサイチェンを完全にミスってしまい、二本目負けてしまいました。

横が60ノイド対面で、ドラグニティの先攻展開に一滴をもらってバラバラにされてスト負けしたため、優先卓でマッチは勝ちましたがここでチーム1-2となったためドロップしました。

・一本目
サイコロ勝ちで後手選択。

相手は「アレイスター」から「メルカバー」と1伏せでターンが回ってきました。

「影依融合」スタートに「うらら」を合わせられたのでチェーン「γ」、チェーン「メルカバー」、チェーン「アンカー」、さらにチェーン「増殖するG」、チェーン「緊急ダイヤ」とチェーン7まで伸びるチェーンの応酬となりました。

処理が終わると盤面には5体のモンスターが並んでおり、「影依融合」で落とした「シャドールドラゴン」で伏せも踏み潰して、グスタフドーラでキル。

------------------------------

この時点で誘発の多さからも誘発の多さで後手選択が十分可能な召喚ドラグマなどのタイプのデッキだと勘違いして、先手用のサイチェンを行いましたが、これが結果的にミスでした。

隣で相方が一滴をかっくらって4妨害が紙屑になってるのもメンタルにきてたかもしれません。

・二本目
相手がまさかの先攻宣言。

ここでサンドラが初めて見え絶望しました。

圧巻のメルカバーカリギュラ超雷雷神の盤面を前に、手札には先手用サイチェンでインした「御前試合」が2枚。

後手用サイチェンであれば「冥王結界波」が入っている枠であり、リーベで踏み潰した後の4素材アーゼウスで勝てる試合だっただけあり、かなりメンタルにきました。

仕方ないといえば仕方ないですが、ここでマッチを取れていればまだ本戦に残る芽があっただけに非常に悔しいです。

・三本目
隣が一本でもとってくれることを祈って後攻選択。

相手は控えめな「メルカバー」1伏せエンド。

「ライスト」から「影依融合」「緊急ダイヤ」が通って、ゲニウスにチェーンで墓穴を撃たれるも、そのまま展開がモロ通りしてグスタフリーベでキルしてマッチ終了。

直後に相方が2本目負けてチームの負けとなりました。

◯総括

かなりいいデッキだったのですが、サイチェンやチームの勝ちが噛み合わず予選敗退という悔しい結果に終わってしまいました。

実戦での対戦経験が明らかに足りておらず、サイチェンの読みを全て外してしまうという大沼プレイをかましたことが一番の反省点です。

電脳堺が多い環境で持ち出したことも反省すべきですね。

個人での成績だけを通して見れば、サイチェンミス時以外は全て納得のいく内容になっており、しっかり安定してワンキルを通して勝てたのでいいデッキだなと感じました。

もし次も握ることがあれば、しっかりとサイチェンプランを練り直してから、成績を残せるよう頑張ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?