天賦人権論とか妄想のレベルなんですよ…

ツイッターのリバタリアンの中には天賦人権論ベースの人ら結構いたんですけど、

https://note.mu/djyutou/n/n9d3199915ee7

先住民アメリカ人弓矢射殺案件では


このように、リバタリアンならアメリカ人が先住民に射殺されるのは当然じゃね?って見解になるとは思います(わいも射殺されても仕方ないという見解)

このお二方が天賦人権論を取ってるのかは知りませんが
国ではなく先住民が自治で治めるコミュニティに置いては天賦人権論ベースだと天賦人権論は外敵の侵入に置いてはコミュニティの構成員を守るために外敵の生命を奪うのはありまで含めるものになりますよね。

リバタリアン的に他者の財産や生命は奪ってはならないが、自衛は正当化されるので、財産や生命が奪われそうになったら相手の生命を奪っても仕方ないってのが多いと思うんですけど、

リバタリアンて国家による法律がベースではないですからね。(リバタリアンなら当然に分かってると思うけど)。

リバタリアンは国家による法律がルールのベースではないんで、テリトリーに侵入者が来たら殺すのはありになるんですが、

全ての人は自由で平等で幸福を追求する権利を持つっていう天賦人権論て、結局、戦闘になったらより強い武力を有する者の前ではゴミみたいなものなんですよね。

現実的に奪ったら勝ちやん。新たに自分のテリトリーにすりゃええ訳で。

リバタリアンはテリトリーに侵入者が来たら殺すのはありになるんですけど、
これが国家レベルとなると軍隊はー!とかやり始めるのも多いんですが、
先住民が自治で人を殺すのは良くて、国家レベルで国土を侵略されたら軍隊は悪だ逃げれば良いってなるのも分からん。

中にはその侵略された土地が私有地だったら自分でゲリラ戦で撃退すればいいみたいな事を言い出すリバタリアンもいる。
無理やん。バカなの?

天賦人権論をとった結果、私人間の諍いで人を殺すのはありだと言うなら分かる。

ただ、その場合には相手の人権は軽視してんだよね。

言ってる事わかります?

ただテリトリーに入ってきただけで大した事なくても、腹の虫の居所が悪ければ殺されても仕方ないってことなんですよ?

そして、話は戻るんですが、先住民にアメリカ人が殺されたのは仕方ないんじゃね?とわいは思いますけど、
そのアメリカ人ってそもそも先住民の土地を奪おうとした訳でも先住民を殺そうとした訳でも無いよね。

我々だったら気にくわない奴に挨拶された程度で相手を殺すまではやらない。それは法律という縛りや我々のコミュニティの暗黙のルール(一般にいう人権も含む)が存在してるからだ。

先住民はある意味、天賦人権論そのもので生きてるんで、その結果、アメリカ人を殺すという選択をしたのだが、アメリカ人にも生命があって人権あるんだよ。(天賦人権ベースで全ての人に人権があるって前提ならね)

現実的には天賦人権論そのものが人権を守る訳でも無いの分かります?

この辺をツイッターで宣ってるリバタリアンがどう解釈してんのかが、謎ですわ。

それと、リバタリアンでも見解は分かれると思うんですが、ウマルさんとかその前にイスラム国に人質取られて殺された人いたじゃないですか。

イスラム国は国家というよりは先住民の自治するコミュニティみたいなものなんで、
んじゃ、イスラム国の支配するとこに侵入して相手の虫の居所が悪くて人質に取られて殺されても仕方ねーんじゃねーの?

テリトリーに侵入して先住民に殺されるのは仕方ないって理屈ならそうなるやん。

リバタリアン界隈でもイスラム国に人質に取られた人を助けろ!国がなんとかしろ!って言ってる人は多かったんですが(わいは基本的には日本人である以上は日本政府は人質を助けるべきだ、ただし限界があるのは仕方ないという見解)

それって人質に人権があるってのが前提ですよね?そして政府は人質を救出する義務があるって見解ですよね?

その人権って政府によって担保されてるから政府はなんとかしろになるんじゃないですかね?

政府がなんとかしろって人は多かったけど、リバタリアンですら我々で救い出そうって人はいないのは人権を担保してるのが我々私人ではなく政府だと考えていたからでしょ?

天賦人権論は政府の存在に関係なく人に備わってるってなら、自治コミュニティの先住民が天賦人権論ベースで自由を追求した結果、自治コミュニティへの侵入者が殺されるのは仕方ないになるんでしょ?

なら、人質に取られた側も政府に頼らないで保険なり民間軍事会社と契約するなりしてそれをやらなかったなら殺されても仕方ないになるんじゃないですかね?

この辺の整合性をリバタリアンはどう付けるんですかね?


先の先住民にアメリカ人が殺された件、わい含めてリバタリアンなら殺されても仕方ないんじゃね?って見解が多いと思うんですが、

これが、先住民がアメリカ人を人質に取った、そしてアメリカ政府に身代金を要求している

ってケースになったら、どういう見解になるんですかね…

自治コミュニティを形成する先住民もイスラム国兵士も土人なんで同じようなもんだと思うんですけど、
先住民に殺されるのは仕方ないならイスラム国兵士に殺されても仕方ないって見解なんですかね…

行くなっつーのに無視して行って先住民に殺されるのは当然で、行くなっつーのに無視してイスラム国に行ってイスラム国に人質に取られたら政府は人質を救えってのも分からん。

イスラム国人質事件では人質を救えって言ってるリバタリアンは多かったよ。
でも、どっちも行くなっつーのに無視して相手のテリトリーに入ったのは同じなんだよね。

んじゃ、イスラム国に人質に取られた人が殺されたんならそれは仕方ないって事?

殺されたなら侵入したから仕方ないけど、人質に取られたら噴き上がってんのも分からん。
即時に殺す方が人質よりタチ悪くね?

で、再度、リバタリアンの人に聞きますけど、

先住民にアメリカ人が人質に取られてアメリカ政府に身代金要求されたらアメリカ政府はどうするべきなの?

それとなんですが、リベルタくんという方が先住民は野生の動物みたいなもんですからねーって仰ってるのにちょっと恐怖を感じたんですが、それって先住民は人間というか動物ってことですよね…

わいは先住民は我々のような文明のルールは理解してないだけで先住民にも文明はあるし感情もあるし土人で人間だという見解なんですが、

土人には土人のルールがあるってだけで、土人を野生の動物とは思ってないんですわ。これはハッキリと言っておく。

土人はあくまでも人間でしょ…

土人と我々に優劣はなく、ジャングルの中では土人が強く、コンクリートジャングルの中では我々が強いってだけです。

だからジャングルの中では弱いアメリカ人がイキってジャングルに侵入して殺されたんでしょーが。

先住民は野生の動物みたいなもんですからねーってナチュラルに言えるのがちょっとこえーなと思いました。

それって南米を侵略したスペイン人と変わらんで。

仮に先住民が野生の動物みたいなもんだとしたら、動物には人権が無いんだから、有害な動物に殺された危険な動物は駆除しないとならないって理屈も存在するんだよね。

また、アホリバタリアンの中にはなぜかヴィーガンだのアニマルライツだの顔真っ赤にしてやってるキチガイに近いのもいるんですが、
人間と動物じゃ隔たりがあるどころか違うし、動物には人権存在してねーわ。人では無いんだもの。

例えば、政府を持たない先住民がコミュニティ内部のルールで生贄の儀式で同じ先住民を殺してたらそれは先住民は野生の動物みたいなもんだから放置するのか?とかも疑問ですし、

中東やインドの男尊女卑で女性差別が酷いのも政府云々というより中東土人やインド土人のコミュニティルールなんですけどそれを外圧でなんとか変えろとか言ってるリバタリアンは多いですが、

政府は関与せず自治を任されてる先住民コミュニティで男尊女卑の挙句に女土人が生贄で殺されたしてたとしたらそれは外圧で変えるべきなん?
そうしたら自然とその先住民コミュニティに我々の文明啓蒙する事で先住民の文化に介入する事になるけど?

中東やインドへは天賦人権論やら人権を啓蒙すべきで先住民は文明外だから放置しとけってもの分からんし。

政府を持たないコミュニティの内部でならどんな人権弾圧があってもそれはコミュニティ内部のルールだから部外者はほっておけってなら分かるけど。

この辺をリバタリアンがどう詰めてんのかが疑問なんですわ。

リバタリアンは見解が一枚岩という訳ではないので(muuさんもリバタリアン界隈のおっさんたちから嫌われて鍵グループで陰口叩かれてたみたいだけどさ。まあ、muuさんはリバタリアンってより無政府主義だし)、見解分かれるのもしゃあないとは思うんですが、この辺がガバガバなんすよね。

結局のところ、天賦人権論があって人権があったとして、それをどうやって担保するの?

わいは人権という概念を法律その他に適用するとして人権が天賦人権論に寄るものである必要は全くない、そして人権を担保するのは天賦人権論に寄るものではなく人権を担保するのは国家権力である見解ですね。

ていうか、ロックなんかもルソー以前に天賦人権論のベースになったと思うんですど、ロック自体は国民の自由権(生命、財産)を守るにあたり、国の裁定(裁判、法の執行)はありきなんだよね。

お左翼さんが天賦人権論とかガバガバなのはいつもの事なんですけど、この辺、リバタリアンはどう解釈してんのかね