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チキンオーバーライスの話

突然だがチキンオーバーライスという食べ物をご存知だろうか。分かりやすく言えば鶏のワンプレートというか鶏丼というか、そんな食べ物だ。自分が初めて食べたのはニューヨークにDJのお勉強をしにいった時、ベンダーと呼ばれる屋台的なところで買ったのが最初だと思う。独特のホワイトソースとスパイシーな鶏肉がとてもとても癖になる一見チープだがマジでウマイ食べ物だ。パクチー以外は大体の食べ物が美味しく感じるバカ舌代表の自分だが、今日は東京は原宿というビンビンの流行発信地で食べられる本当に美味しいチキンオーバーライスを紹介しよう。

J's vendor

長年付き合いのあるDJ JUSTYが営むチキンオーバーライス屋さんである。DJ JUSTYとは何者!?かと言うと簡単に言えばイケイケ関西弁DJである。彼との出会いはもう15年以上前だろうか、池袋にあったBEDというクラブだったと思う。当時は「オツカレサマデス!!」なんて礼儀正しく可愛かったもんだが、今や僕に「ハゲ!ハゲー!」と言う為だけにインスタグラムでメッセージを送ってくるほどの無礼者に変貌を遂げた。(全然俺はハゲていない)まあ友人なので許しているが、彼がハゲるように毎日寝る前に深く呪いをかけている。信じられない事に同じ誕生日であり、若い頃はお互い祝い合いと言う殺し合いをしていた。そんな関係だ。脱線してしまったが、DJプレイは男らしいぶっとい筋の通った素晴らしいDJである。そんな彼が何度もニューヨークに足を運び「これや!これなんや!!」と思ったのがチキンオーバーライスとの事だ。

ある日、僕がDJをしている現場に「これ食べてみて」と持ってきたのがチキンオーバーライスだった。感想を聞かせてくれ、と言うのでその場で食べさせて貰ったが、ハッキリ言って美味かった。先述した通り自分はバカ舌であり、自分自身もう10年くらいニューヨークには行けていないので正確な記憶はないが、なんとなく「あの味」感がある懐かしさを覚えた。「ちょっと本気でこれ、やってみようかと思うてる」と言う話を聞いた時は驚いたが、HIPHOP、そしてそれが生まれたNYのカルチャーを伝えていきたいと言うような考え方はとても共感出来る。この動きは誰にでも出来る訳ではないし、実行に移す、というのは並大抵の事ではない。リスペクトに値する。せざるを得ない程まっすぐに実行に移している。恥ずかしながら今の自分にその「カルチャーを伝えていく動き」と言うのは出来ていない事なので少しでも力になれれば、と言うような気持ちで今回は紹介させて頂く。弱小ヘンテココラムなので読んでる人が居るか分からないが、この記事を見た人は彼のお店、「J's vendor」に是非足を運んで欲しい。癖のある店主と美味しいチキンオーバーライスが貴方を笑顔にさせるに違いない。

J's vendor
東京都渋谷区神宮前2-18-7 1F
営業時間18:00〜22:00
(Instagramにて要確認)

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