見出し画像

命を前にして

ここ最近の事について
シェアしようと思います。

私はいま、この世で1番大切な人の
命の看病をしている。

3年程前にお別れした彼が
癌のステージ4の末期の状態で
闘病生活をしています。

抗がん剤をスタートした今は
私がお付き合いした頃からの
闘病生活7年間で1番辛い時期に
いるかもしれない。

それとともに
いたたまれない気持ちで側で見守りながら
できる限り逢いに行くようにしている。

どうして、自分がこんなにも
彼を助けようとしているのか。

みんなも不思議に思っているだろうから。
わたしには昔から
確固たる想いはずっとあって
勢いでも、こんな行動は起こせないと
本当に思っています。

私の人生に1番深く関わってくれた
唯一無二の存在だから。
私はいま、恩返しができて
本当によかったと感じている。

実はわたしは
彼と出逢ってから
全くの別人のように
生まれ変わることができた。
生まれ変わるとは、
本来の自分に還っていく様な感覚。
まぎれもなく、彼のお陰で今の自分がいる。

7年前は、極端に心が繊細過ぎて
躁鬱の様な精神状態を生きていた私を
いつもあたたかく愛して
常に背中を押してくれたこと。
精神的な弱さのせいで
まともに働けない私の生活を
いつも支えてくれていたこと。

人が嫌いで信用できないことだったり
コミュニケーションがうまくできず
友達があまりいない、長く人といれない
といった色んな問題を抱えていました。

その頃からDJや音楽が大好きで
ずっとずっとステージで輝くために
葛藤しながら生きていた姿を
いつも応援してくれていた。

私がプレイするときは踊ってくれたし
その代わり厳しい事ばかり言うけれど
それも彼なりの愛情のひとつだった。

こんなに面倒だった私を
いつもいつも
心の深くまで入り込んで
毎日のように
誰にも打ち明けたことのない
悩みを嘆いては
逃げずに向き合って
的確なアドバイスで
私をひっぱってくれていた。

ずっとずっと7年間そんなふうだったから。
こんなことをしてくれる人は、
生きていて一度も逢ったことがない。

私の気持ちを誰よりも深くまで
誰よりも柔らかく
しっかりと感じてくれる
たった一人の理解者。

絶大なるサポートのお陰様で
音楽で生きていく人生や
自立した精神で生きること
人を大切にしたり
友達がたくさんいる世界

理想としていた人生を
生きていくことが
やっとできていること。。

今まで自分に自信がなかったから
ずっと小さい箱に閉じ籠もって
自分をさらけ出すことをしなかった。

今は、真ん中に勇気がある。
だから表現することを躊躇しないでいる。
そして心から樂しもうとしてる。 
本来の自分に近づいて生きている。
そういう感覚。
そうなれたのは、本当に感謝でしかない。

彼が与え続けてくれた愛は
本当に計り知れない。
出逢ってなかったら全く違う人生を
確実に生きていたと思う。
愛を与えてくれたから
大切にしてくれたから
理解できたこと。

彼は、出逢った頃から
人として本当に魅力的で
たくさんの人を愛情深く大切にする人で

だから、友達にいっぱい愛されていて
みんなをゲラゲラ笑わせて
抜群の行動力で会社を経営すれば
しっかりお金を稼いでみたり
自己成長がモチベーションで
ずっと学んでいたり

感性が独特で人と違う見方だったり
自分の心に従ってワガママに生きてる
どんな不可能なことも可能にする
ハイスペックな力ももってる

好奇心旺盛で
海外へ遊ぶのも、いつも一緒に。
サーフィンも、教えてくれた。
遊び方も不良の極地までやり通すから
ハラハラドキドキが毎回続く。

犬と猫と鳥と賑やかに暮らして
動物が心底好きになった。
生活のなかには
あたたかい愛がたくさんあった

私はその頃、毎日のように
自分を変えたくてたまらなかった。
彼の様に生きてみたい
そう憧れの眼差しでいた。
心から尊敬していた。

だから、彼の仕草や話し方
考え方、生き方の全てを真似し続けた。
何年もかけて過ごしたからか
勝手にダウンロードされていて
そしていつの間にか
私は彼のような人生観を今、生きている。
そっくりだ。

血となり骨となり
魂に刻まれているため
自分との区別がない部分がある。

だから、一心同体の様な
存在になっているのかもしれない。

その上、私達は精神世界への興味が強いのが
共通意識だったから
いつも一緒に学んでいて
お互いのシェアをしては
高みをいつも目指していたから

いつの間にか
私達の意識は近いものに
なっていたのかもしれない。

体調がどんどん崩れてからも
私の言葉を信頼していて
アドバイスを求めてくる。

これからの大事な決断についても
抗がん剤を始めることも
最後は私の言葉を信頼してくれた。

もう、考えることすら余裕がない
そんな状態であっても
彼は自分の命を私に託してくれた。
わたしが、彼だったら
きっとこうする、と信じて
前に進めていった。
私の中には迷いがない。
それが、わかっていたから。

そして彼は
もう、死に向かう恐怖と向き合って
乗り越えている。そんな気がする。
本当に本当に強い人。

弱気になっているとき
わたしはいつも話しかける。
最大限に勇気が溢れるように。
元気がでてくるように。

ほんとうによくがんばって
生きている。痛いのに。つらいのに。
えらいねと。
そして、誰よりも勇敢な魂だと。
あなたは強い人だから
自分の力を信じて。思い出して。
大丈夫。

私は世界で1番愛してるから
毎日伝えるから
忘れないでね。
そう言って抱きしめる。

わたしばかり泣いていて
彼は泣いたりしない。
手を握っていつも話していると
顔が穏やかになる。

身体のぬくもりは
心に響いていく治療なのだと
途中で痛感していた。

命を前にして

私は色んなことを学んでいる。

彼と生きることで
彼が生きているだけで
私はいろんな感情を、経験してる。

それは、私達が
この長い年月の中で
死ぬほど大喧嘩して
自分のことのように相手を思いやって
誰よりも深くまで愛してきたから

全てが愛でしかなかったと
振り返ると感じてる。

自分と相手との境界線が分からなくなるほど
自分の分身のように生きてきた
そんな人を大切にするのは当然のこと。

だから、勢いとかそんなことで
できることではない。
これは当たり前にしてしまうこと。

わたしは、自分が本当に信じていることが
一体なんなのかを
つきつけられているようで

自分にはどこまでできるのかを
いつも試されているようで

そして、自分の人生をちゃんと生きろと
力強く言われている。

だから

誰と生きたいのか
命を使って本当に何がしたいのか
周りはどうなっていたらいいのか
世界はどうなっていたら後悔しないのか
自分はどうなっていたら幸せなのか

毎日毎瞬
どんな気持ちだったら幸せなのか

生きていることに感謝するということは
わたしが私を幸せにする
正しい選択をするということ

孤独や弱さに負けないで
自分を信頼して未来を創造する

周りがどう言おうと
嫌な目でみられようと
友達がいなくなろうと

自分が感じたことを
何よりも大切にする。

わたしは思ったように
やりたいように自由に
表現することを
やめたりしない。

それは祈りのような
誓いのような
真っ直ぐな光。


#djmichiru
#命を前にして
#表現者















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?