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所ジョージの本【3冊まとめ】

こんにちは、かずのこ(@djkazunoko)です。
今回は、歌手で俳優でコメディアンの所ジョージさんの著書「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」、「アタマ八分目、ココロ八分目」、「No.1の幸せ」の3冊をまとめました。


想像力を働かせることによって更に感動できる自分になっていくことだね。

「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」(角川文庫、1999年)



人生、意地になったらはじまらない。ムカついたら終わりです。

「アタマ八分目、ココロ八分目」(角川文庫、2000年)



幸せにはわけがあって、なんとなく幸せなわけがない

「No.1の幸せ」(青春出版社、1993年)



【1冊目】所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画

あらゆることに対する、所さんの「私ならこうします」をまとめた本です。(コギャルから環境問題まで)
所さんの考え方を知りたい方にはおすすめです。
トコロ流で良い感じにふざけた内容で面白かったです。
(日々、これ口実(小学館文庫)もこの本と似たような内容でした。)


個人的に気に入った言葉をいくつか紹介します。


つまりは「元の鞘に収まる」ってことなんですよ。

「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」(角川文庫、1999年) P14

→人生豊かにするには背伸びしちゃダメって話。


題して「五万漬け」。

「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」(角川文庫、1999年) P51

→東京ドームに5万人が集まってただ野球を見てるだけじゃもったいない。東京ドームをちょっと浮かせておいてその下に白菜やきゅうりの塩漬けを置いといて、五万人が入場し終わった頃には完璧な浅漬けが完成するって話。


同時にお中元やお歳暮が届くわけだから、目立たないと。
かえってずれ込んだほうが、目立ったりするわけですよ。

「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」(角川文庫、1999年) P65

→お中元やお歳暮はみんな同時に送るから、少しずらした方が目立つよって話。そうすると「あら、この人、忘れてなかったのね」と思ってくれるよって話。


ある程度、非常食はまずくなくちゃ。

「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」(角川文庫、1999年) P140

→非常食がおいしいと非常の時以外にどんどん食べちゃうから、かえってまずい方がうまくいくって話。


やっぱり技術を持っている人が生き残るんです。

「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」(角川文庫、1999年) P146

→机の上でばかりやる仕事、この本では「えんぴつの仕事」とありますが、いわゆるホワイトカラーの仕事だけになると世の中終わっちゃうよと。えんぴつで米は作れないし、魚は釣れません。技術を知ってる人だけじゃダメって話。


意識していけば、何か生まれてくるんです。

「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」(角川文庫、1999年) P147

→えんぴつの仕事をしている人が「ああ、オレってなんて何もしてない人間なだろう」と思ったら、水撒き・草むしり・枯れ葉の掃除でもいいから始めろと、枯れ葉の掃除一つとっても、マンションの人と仲良くなったり、道を歩く人に一声かけるとか意識していけば、何か生まれてくると。頭が柔らかい人はこういうホウキの方が上手に掃けるのにとか、掃除機の柄はこうなってた方がいいとか色々なエキスパートとしての道が開けてくる。まずは手近なところから手広く感受性を磨いていくと人間の目線も広がるよって話。


肩書きに感動してどうする。

「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」(角川文庫、1999年) P149

→偉いと言われる人たち、たとえばベートーベンだってきっと失敗の曲はある。王さんだって三振する時もある。ホームラン打ってベース回ってきて戻ってきた時に会えば感動すると思うけど、何日かしたら感動しない。画家や小説家も同じで、原稿を丸めて捨ててる時が絶対にある。今まさに書き終わって、それを読んで感動したら、その時は握手やサインをしたくなるけど、日が経ってみると普通の人。だから今まさにという時の感動を大事にする。肩書きに感動してどうする。そう考えると、その人とフラットな間柄になれるよって話。


いろいろな可能性がある人というのは、もともとの幹がしっかりした人なのです。

「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」(角川文庫、1999年) P188

→流行りのものに飛びついて枝ばっか生やしてそこにぶら下がってると、その枝が切り落とされたときに自分も一緒に落ちてっちゃうよって話。


サラリーマンが時間を決められて働いているのは、バカにされていると考えちゃうのです。

「所ジョージの私ならこうします 世直し改造計画」(角川文庫、1999年) P191

→人と会うとかを別にしたら、本当はどんな時間に仕事をしてもいいのに時間を決められているってことは信用されていないってこと。なめられてるってこと。そういうルールを決めておかないと会社が成り立たないってことは本当はロクな人間が集まってないんじゃないかと疑わなくちゃって話。
確かにコアタイムのないフレックス制導入してる大手企業とかあるよねー。






【2冊目】アタマ八分目、ココロ八分目

こちらは所さんの趣味のことや最近(20年以上前)の出来事などが書かれた本です。
所さんの人となりを垣間見れたような気がして面白かったです。


印象に残ったエピソードをいくつか紹介します。


事故車にはたいていの場合、交通安全のお守りが悲しげに揺れているものです。

「アタマ八分目、ココロ八分目」(角川文庫、2000年) P27

→車検嫌いな所さんとしては、車検を義務づけるんじゃなく、心配だから自分から車を点検してもらいに行くようにした方がいいとのこと。義務づけられるとその部分を全然考えなくなってしまうから良くない。交通安全のお守りをしているような、神様に守ってもらおうという、自分を忘れた態度に問題があると。自分の安全のためには色々なことに自分で気がつくことが大事なわけです、という話。


人間、命を使わないとダメよネ。

「アタマ八分目、ココロ八分目」(角川文庫、2000年) P42

→所さんが番組でアリゾナに行った時、そこで取材したオヤジが最高で、頼んでもないのにガラガラヘビを用意して掴んで見せたり、ダイナマイトを用意して「すごいから見とけ」と爆発させたりアリゾナでやりたい放題。環境問題とか頭になくて、腰にはいつでも銃をぶら下げていて、少しのことでも大笑い。そのオヤジが焼いてくれた牛の肉がとにかく美味かった。命キープも大事だけど、保護のしすぎも目的を失ってしまいます。楽しく生きるのが一番だね、という話。


「我、日本茶欲飲、其乃為、熱湯必要」

「アタマ八分目、ココロ八分目」(角川文庫、2000年) P71

→所さんが自分の会社の社員旅行で香港に行った時の話。ホテルの部屋に置き手紙をしといたら、部屋に戻った時にはちゃんとお湯が置いてあったとのこと。


ゴミを集めるのを夜中にすれば、朝方、ちょっとした残りやちらかったりしてるものをカラスが片づけるのではないかと。

「アタマ八分目、ココロ八分目」(角川文庫、2000年) P119

→そうすれば毎朝カラスがゴミを散らかすこともなくなるよ、という話。





【3冊目】No.1の幸せ

こちらは所さんが「幸せ」をテーマに色々語っていく本です。
「幸せ」なんていうお堅いテーマですが、いつも通りの所さんのふざけた話が盛りだくさんで面白かったです。


ありがたいお言葉をいくつか紹介します。


人と時代は逆行するってことなんですよ。

「No.1の幸せ」(青春出版社、1993年) P12

人は年取ってく、文化は進んでいく。時代と共に自分も進んでると思っちゃうのが不幸の始まり。自分は下へ、世の中は上へ向かっていく。これがわかってる人は幸せでいられる。あとは「明日やればいいや」もダメ。人間は頭がいいから未来のことを考えちゃうけど、もうちょっとバカになって、今日のことしか考えられないと、幸せになりやすい。それから自分を客観視する、自分を演出していくことも大事。そうして自分を楽しめるんだってことに気づいたアナタは、ちょっと幸せ。


人間が機械に勝てるのは、融通とか笑顔とか、そういうことでしょ?

「No.1の幸せ」(青春出版社、1993年) P74

→曖昧で融通がきいて笑顔で、そういうのが人間なんだから、それをちゃんとキープしてれば機械には替えられないよ、という話。


苦節5秒

「No.1の幸せ」(青春出版社、1993年) P93

所さんの人生哲学。絶対挫折しない考え方。悩んでる時間がもったいない。所さんは朝起きた時から楽しんじゃう、「あ〜あ、今日一日、何しようかなあ」なんて思わない。朝起きれたことに感謝しちゃう、それで丸一日フルに楽しむ。ということだそうです。


口びるの薄い女性は、経済的だ。

「No.1の幸せ」(青春出版社、1993年) P116

→なんとなくそうかもって共感してたら、理由が「くちびるが薄いと口紅をあんまり使わないから」というものだった。くだらないけどちゃんと理由があるとこが所さんです。


寿司を前にして「コノヤロー、小さいじゃないか」と怒る人の家は、貧しい。

「No.1の幸せ」(青春出版社、1993年) P118

→これも理由が面白くて、「あまりにも家が貧しくてこの人は寿司を見たことがない。この人が知ってるのはオニギリだけ。同じ握り飯ってことで寿司とオニギリを間違えちゃったんだよねー」。


「いつ止めたんだ!?」「見てたくせに…」

「No.1の幸せ」(青春出版社、1993年) P148

所さんがほんの少しの駐車違反でおまわりさんにつかまった時のやり取り。「何でこんなところに止めてんだ!?」「知ってるくせに」、「こっこっここは駐車禁止なんだぞ!!」「知ってますよ」、「いつ止めたんだ!?」「見てたくせに…」。さすが所さん。


所さんの場合、なんと、アメリカ人にコンプレックスを持っていたのでありました。

「No.1の幸せ」(青春出版社、1993年) P190

→コンプレックスなど持っていない所さん。そもそもそんなのは気の持ちようだと。しかしそんな所さんにも唯一アメリカ人に対してコンプレックスを持っているそう。理由は単純で、やつらは全体的にカッコいいから。


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