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君はおミュータンツ宮戸フィルムの「Supreme店員のモノマネ」を見たか?

ここ最近は映画観る気力もなくYoutubeでダラダラとYoutuberやVirtual Youtuberの動画を見るという最低にお手軽な消費をしてるのだが、それでもたまに面白いコンテンツに出会う。ロクでもないニュースばかりで陰鬱とした僕を笑わせたここ最近の唯一のコンテンツを紹介しよう。

まずはこれを見て欲しい。わずか30秒ちょっとと言う短さなのでとりあえず見てくれ。

このおよそ客に対する態度とは思えぬ接客、これが有名ブランドショップSupreme(シュプリーム)の店員というあまりに衝撃的なモノマネだ。

モノマネを披露しているのは吉本興業所属の芸人「おミュータンツ」の宮戸フィルム氏だ。自身がSupuremeやブランドもののファッションに非常に詳しいようで、その経験を生かしたモノマネとのこと(Supremeに関する動画も別途にある)。

とはいえさすがに悪意のある誇張モノマネだろうと思ったら、コメント欄も見るとなんと「渋谷店はマジでこれ」というコメントが散見させられた。事実検索するとSupremeの店員の異常なまでの態度の悪さは各方面から話題にされている。恐らく誇張してない事実としてのモノマネだと思われる。

個人的オススメはこちら。あまりに理不尽すぎる対応だがSupremeの店内に入った時の最初の洗礼と言うから恐ろしい。てっきりディスプレイとしての棚かと思ったら本当に服が入ってる棚を触ったらこうなるらしい。怖すぎる。

どうだろう。この客を客とも思わぬ恐怖の接客。いくらイキった学生や転売屋を相手にしなきゃならないとはいえここまで客に対して威圧的である意味があるというのだろうか。僕みたいな服飾全くわからないオタクがうっかり入り込んだら5秒で詰められて泣きながら退店すること間違いなしである。これが割とあるあるとして通用してるというから恐ろしい話である。もはや命がけの買い物だ。

一つ一つの動画は一分以内なので再生リストから観たらあっという間に全部見れるだろう。また宮戸フィルムによるモノマネはこれだけではなく、Supremeで買い物するときのあるあるネタ(全くわからないが異様なリアリティがある)、全身Supremeで固めたおじさん(気さく)、後にどんどんセリフがマンガチックになっていくセキュリティの人、イキった大学生、転売屋の中国人、とSupreme周辺のあるあるな人物を幅広くモノマネしている。宮戸フィルムによる演技力、小道具の秀逸な使い方、そして本人のSupreme含めたファッション全般に対する造詣の深さを駆使したこれらの人物モノマネは同一人物とは思えないキャラクター性と異様なまでのリアリティを持ち、言ってることは全くわからないのに笑ってしまう。またSupreme店員の比較で出てくる一般的な服屋や古着屋の店員のモノマネも異常に上手い。全然知らないのに上手さが伝わってくる。

Supreme店員と同一人物と思えぬイキり大学生(多分)モノマネ。

(この他にもSupreme店員のキャラを使った架空のネタ等幅広いが、とりあえずここでは触れない)。

こんな感じでSupremeの魔境っぷりを楽しめる宮戸フィルムによるモノマネ集だが、一見バカにしてるようで本人はあくまでもこの理不尽かつ奇妙なSupremeの文化をリスペクトしていると言及している。ちなみに元ネタとされているSupreme渋谷店はコロナ禍の影響で店員の対応が通常の服屋と同じになったそうで、そのことを惜しむ動画もあった。また動画の中に宮戸フィルムと相方、同期の芸人が実際に渋谷店に検証しに行くという命知らずの動画があるのでよかったら見て欲しい。

そしてSupremeネタを一通り見てから最後に見て欲しいのがこの動画だ。内容はノベルゲー形式でSupremeの買い物を追体験できるというものだ。今までのモノマネキャラクターが総出演するアベンジャーズ、もしくは「うしおととら」の中盤の、道中の潮に助けられた女の子が勢ぞろいして潮を助ける回みたいな展開が燃える。

これはぜひ一通り見てから見て欲しいのだが、この動画から伝わるのはSupremeを始めとするファッションブランドを愛する人が、外から見たらなんとも理不尽な多くの困難を乗り越えて購入する事への唯一無二の楽しみである。ファッションに毛ほどの興味のない僕すらなんとなくその高揚感が伝わってくるのだから凄い。

そしてコメント欄にあったのだが、これはオタクにおけるコミケに通じるものがあるのだろう。ネットや通販の委託でだいたい変える時代にわざわざ真夏の東京ビックサイトに並んで同人誌を買う楽しみと恐らく似たものがある。それをさらに複雑化&殺伐化したSupreme店舗購入(特に人気アイテム発売日)はあえてそれを体験し乗り越えて買う事で、その理不尽さを含めて購入する楽しみを得るというそれ全体が一種のイベントなわけである。

僕みたいなファッション全く分からない人間ですら今までわからなかったハイブランド買う人達の楽しみをうっすらとだが理解させた、宮戸フィルム氏のこのシリーズは凄い。そしてこういう「分かり合えない異文化と思っていたものがちょっと理解できた」瞬間と言うのは、自分の見識が少し広くなったようで楽しいのである。そういうわけで僕はこの動画シリーズを勧めたいというわけである。みんな見てくれよな(終)

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