Lucie,Tooっていうバンドがなんかちょっと良かったよ

 もみあげにも顎髭にもその他諸々の毛という毛に白いものが侵食してきてる腐れた中年であらせられるところのオレも、DJありがとうなんて名乗ってる以上はDJであって。音楽を聞くのが好きなんだよね。

 こんな風にこうべを垂れてポトポトと雫になる小便みたいにキレが悪くて長ったらしくなるのも嫌になるのだけれど、Lucie,Tooっていうバンドがキラキラとしていて良かったよってだけの話。

 「オレはこういう人間なんだけど」って前置きがなければデカイ顔も出来ないようなオレとは違って素直で痺れ上がるほどキラキラ。ここにイングウェイが加わってもダメだし、昨日楽器を始めた小学生が混ざってもダメなバランスで。今の今、これだからいいし、明日もいい。絶対にいいに決まってんじゃん!未来が憎い。「これから先、イヤなこといっぱいだよぉ」なんて、それはオレの話でしかなくて音楽になんの関係もない。「この裏にはドロドロとしたものが」とかもそれはそれで、マヌケなオレらの邪推で終わればいいの。

 ギターポップでとかそういうのはよく知らないけど、楽器を持って演奏してくれてキラキラと切なくしてくれて。それはホントはどのレコードにも詰まってるモノだけど、頑張って探さないと見つけられなかったりするだけで。それをバカが聞いてもわかるくらいに分かり易く配置出来るのは奇跡みたいなことで、意図しているのかどうなのか、男だから女だから、若いから若くないからとかは最早音楽とは関係のないこと。だってちょっとやそっとじゃ出来ないもの。ホントは誰にでも出来るはずなんだけど。我々は音楽を聞いてるのであって、火葬場で金歯を拾って金塊を錬成しようとしているわけじゃないのだから、「経験したことのあるような、、いや絶対にないけど、でも、ねぇ」とかそういう曖昧模糊なモノの中に勝手に絶対的なものを見出したり。

 またしても、ババアのため息くらい長ったらしくなるのに嫌気がさすのだけれど、小太りと自称することが許されない中年豚野郎でも聞いてる間は「だって今日は特別な日」とぼんやり思えるのは何もかもを含めたLucie,Tooっていうバンドが最高だからでしかないと思うし、〜ってバンドに似てるとかはこのご時世ではクリック一つで聞けるんだし態度としても有効じゃないんだなって反省します。オレは好きだったので聞いてみてよ!


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