ヒラギノ游ゴと友達になるために

なんといっても「ヒラギノ游ゴ」の時代である。

代表作は「シャツの色」。

ブランドでもデザインでも無く、「何色のシャツを着るか」を宣言しただけで話題沸騰。

藤原ヒロシ超えである。時代の寵児。マジしびれる。


そんなヒラギノが危惧してるのは「サブカルリベラル老害オジサンに自分もなるんじゃないか」。ヒラギノってば、ジェンダージェンダーという割に年寄りとオジサンに当たりが強くて、「そんなの当たり前だろ、有害なんだから」とでも言わんばかり。危惧してるっぽいけど、明らかに「自分は違うけど」が透けて見える超人丸出し。

だけど、まぁ、ヒラギノが刺してる先輩たちってば確かに「どうなのかなぁ」のオンパレードで、言われてもしゃあないよね。やたらとSNSでの炎上物件の羅列で「ホントにその人たちのこと、知ってる?」とは思うけど、事実は事実だし。ヒラギノが何が好きなのか見えてこないけど、権威的だったり差別的な要素あるものを避けるとそうなるってのも問題ではあるよね。うんうん。

にしても。だよ。読みにく過ぎやしないか、ヒラギノの文章。今の時代、知ってなきゃダメだよって用語なのか知らないけど、にしたって読みにくいよ。SFの話してんのかって思うくらいに、途中で迷子になっちゃったよ。オジサンだからかな。

游ゴ。なんでそんなにオジサンになるのが怖いの。いや、なんでそんなに若者の側に立ちたがるの。游ゴ。

「老害になったら後ろから刺してくれ」嫌だよね、老害になるの。怖いよね。

3歳の彼をはじめとした年齢ひと桁台の友達たちにとっての自分は、そういうカルチャーの紹介者でありたい。趣味人で愉快な“ジョーイおじさん”でいることに矜持を持ちたい。

そのさ。その最近出来たっていう3歳の友達さ。游ゴのこと、もうウザいと思ってると思うよ。教えたがりのおちゃらけたオジサン。飴の一つでもくれりゃ愛想でも振り撒いてやろうかと思うけど、なんか映画だか音楽の話をしようとウズウズしてるオジサン。游ゴ。もうなってるよ。人それぞれの関係性に名前も制約もあるはずなんかないけど、それでも友達ヅラされると子どもはヒいちゃうわな。これからの可能性でどこにでも行ける子どもに大人のエゴでカテゴリーを付するのは良くないし恐怖だけど、そんなの勝手に向こうが選びとるでしょ。だって、親でも兄弟でもねぇ、知らないオジサンの言うことだよ。神なの?

そもそもだ。子どもに「何が好きなの?どんなの流行ってんの?」と聞きたい事はあっても、教えたいことなんか一ミリもないけどな。子どもってか若者に。黙ってても「友達の〇〇くんがねー」と色々教えてくれんのが子どもでヘラヘラ聞いてりゃ良いオジサンだよ、きっと。君らの世代の子らはよく言うじゃん。「クレヨンしんちゃん、実は深い!」みたいなこと。そんなもんだろ。ホントにいる?その3歳の子?

游ゴ。まぁ、さ。オレも君のいう老害ムーブかましてんだけどさ。もう、君も充分にそうだよ。いや、さ。いい感じの年の取り方したいってのは分かるけどさ。そんなの若者を気にしてる限り、無理だよ。若者なんてほっときゃ好きにやるんだし、「教えてあげよう」ってそんなとこにいたら邪魔だよ。邪魔なんでしょ?知らないよ、若者のことなんて。勝手にしてなよ。

ジョーイおじさんってなに?まさか何十年も前にテレビでやってた海外ドラマの登場人物じゃないよね?それ、若者に伝わる?話題のネタが限られた世界にシュリンクされてない?ファンダムにリーチしてる?トキシックじゃない?

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