鉄獣戦線のキホン
鉄獣戦線を使いたいけど分からない
そんなあなたに
1.前置き
とある遊戯王初心者のVTuber様が、鉄獣戦線で遊戯王をする配信をなさっていました。
鉄獣は現代遊戯王の基本が詰まった非常に良いデッキです。
初心者が学ぶには良い選択だと思い配信を開いたのですが、なぜか配信者様は対戦中に真顔で停止していました。それはそれで可愛い。
どうした?大丈夫か?
どうやらデッキは組んだけど何をしたらいいか分からないご様子。
「とりあえず経験、何度か対戦すれば色々分かるだろ」と思っていたけれど、出来ることが多過ぎて頭が真っ白に、コメントに頼ろうにも流れが早くてどうしたらいいのか分からない。
そんな感じでした。
勿体ない。
まずはこれだけ知ってれば戦えるのに…っていう内容をざっと書きます。
もし他にも鉄獣戦線使いたい初心者様が居れば、参考にしてください。
2.基本
これから展開の説明をします。
手元にカード、もしくはマスターデュエルのソロモードを準備して一緒に回すのがオススメです。
2.1.フラクトールがあるとき
手札にフラクトールが1枚あるとき。
この展開が鉄獣戦線の基本になります。
①フラクトールの効果でキットを墓地へ
②キットの効果でナーベルを墓地へ
③ナーベルの効果でキットを手札へ
④キットを召喚
⑤墓地のモンスター2枚を除外して効果を発動
ベアブルムを特殊召喚
⑥場のキットとベアブルムを使ってルガルをリンク召喚
⑦ベアブルムの効果で「鉄獣の抗戦(リボルト)」をサーチして、使わなそうな手札をデッキに戻す
⑧リボルトを伏せてターン終了
これで相手のターンに相手がモンスターを通常召喚したとき、リボルトを発動すれば、シュライグを特殊召喚することが出来ます。
シュライグは召喚成功時に相手の場のカードを除外する効果を持っていて、相手がモンスターを召喚したら、そいつをすぐに除外すると強いです。
しかもリボルト効果で、シュライグをリンク召喚するときの素材にナーベルを使えます。
ナーベルの効果で鉄獣戦線モンスターをサーチすれば、次のターンにまた墓地のモンスターを除外して効果を発動出来ます。
リボルトでシュライグを出しつつ次のターンに攻めるためのカードも準備する、これが鉄獣戦線の基本です。
ちなみにこの展開、ニビルされません。
これ以上動こうとすると色々な妨害をくらってしまうので、展開はここまでで止めておくのが強いです。
2.2.フラクトールが無いとき
じゃあフラクトールが無いときどうするか?
手札に獣or獣戦士or鳥獣を準備してください。
それとキットも準備します。
①キットを通常召喚
②リンク1のモンスターをリンク召喚
③キットの効果でナーベルを墓地へ
④ナーベルの効果でケラスをサーチ
⑤手札のモンスターを捨ててケラスを特殊召喚
⑥ケラスの効果でベアブルムを特殊召喚
⑦ケラスとベアブルムでルガルをリンク召喚
⑧ベアブルムの効果でリボルトをサーチ
⑨リボルトをセットしてターン終了
このようにリンク1のモンスターでケラスをサーチして、フラクトールが無くても基本の動きをすることが出来ます。
2.3.増殖するGをされたら
遊戯王をしていれば、鉄獣戦線よりいっぱい展開するデッキを沢山見たことがあると思います。
じつは、鉄獣戦線はそれらのデッキより強い特徴があるのをご存知でしょうか?
それは『増殖するG』に対して直ぐに止まれるという利点です。
例えば、フラクトールがあるときの展開ですが、
①フラクトールの効果でキットを墓地へ
②キットの効果でナーベルを墓地へ
③ナーベルの効果でキットを手札へ
④キットを召喚
⑤墓地のモンスター2枚を除外して効果を発動
このとき相手に『増殖するG』を発動されたとします。
そうしたら
⑥特殊召喚するカードをベアブルムではなく双龍にする
⑦そのままターン終了
双龍は相手のカードを手札に戻す効果があります。
相手がモンスターを通常召喚したときに、その召喚したモンスターを手札に戻すと強力です。
この様に「いっぱい展開するわけじゃないけど『増殖するG』をされたときに直ぐに止まれる」というのが鉄獣戦線が強い理由の1つだったりします。
とりあえずこれだけ実践すれば、マスターデュエルのランクマッチでプラチナ帯までは行けると思います。
3.構築の考え方
3.1.メインパーツ
鉄獣戦線デッキの動きを安定させるため、必要な最低限のカードは以下になります。
なんと40枚のデッキのうち13枚、エクストラデッキは6枚だけでデッキが動きます。
デッキのスロットのうち27枚は空くわけです。
これも鉄獣戦線の強いところで、強力なカードをバンバンデッキに入れることが出来ます。
3.2.入れるカードの選び方
空いたスロットに何を入れるべきか、という話ですが、入れたいカードを大きく2種類に分けましょう。
1つは先行で使うカード。
例えば、3枚目のフラクトールとして使える『おろかな埋葬』。
例えば、灰流うらら等を相手に使われても大丈夫なための『墓穴の指名者』『抹殺の指名者』。
例えば、鉄獣を引けなかったときに、相手の動きを妨害するための『十二獣』や『罠カード(神の宣告とか)』。
もう1つは後攻で使うカード。
例えば、相手の展開を止めるための『増殖するG』や『灰流うらら』。
例えば、相手の場のカードを破壊する『サンダーボルト』や『ハーピィの羽根帚』。
例えば、相手の場の強力なモンスターを無効化出来る『禁じられた一滴』や『無限泡影』。
そしてものすごーーく大事なことは、
「先行で使うカード」と「後攻で使うカード」の2種類のカードはバランス良く入れることです。
3.3.そのカード先行?後攻?
「鉄獣戦線 デッキ」で検索すると、サンダーボルトってめっちゃ強いのに、勝っているデッキレシピに入ってないことが多いと思いませんか?
その理由は完全に後攻で使うカードだからです。
例えば『灰流うらら』。
相手のターンに妨害として使えるため、後攻で使うカードです。
が、相手の『増殖するG』を無効に出来るため『墓穴の指名者』と同じ様な使い方も出来るので、先行で使うカードでもあります。
例えば『無限泡影』。
相手が先行で気持ちよく展開しているとき、それを止めるために使えるので後攻で使うカードです。
が、自分のターンに伏せておけば、相手のモンスター効果を無効に出来るので、後攻で使うカードでもあります。
先行でも後攻でも使えるカードを優先して入れる様になると、わりとラクにマスターデュエルのランクマッチでダイヤ帯までは行けると思います。
4.あとがき
色々書きましたが、ここからは私見です。
YouTubeの遊戯王のコメント荒れがちです。
リスナーは配信者に「こうするといい」「そこ間違ってる」みたいなことを言いたくなってコメントします。
配信者は分からないことだらけなので「もっとコメントゆっくり」とか「口調もっとやさしく」とか注意します。
リスナーが配信者に色々求めてるみたいに、配信者も色々なことをリスナーに求めてるってことです。
べつに注意喚起するつもりもないですが、
リスナーは配信者のミスをニヤニヤ眺めて酒がうめえくらいでいいと思います。
配信者さんも何も知らない状態で配信したら、コメントがどれくらい荒れるか想像できると思います。
配信前にある程度イメージして、荒れ具合をニヤニヤ眺めるくらいでいいと思います。
遊戯王は楽しいです。
これまで何百個もデッキ組んできましたが、鉄獣戦線はその基本が詰まった素晴らしいデッキです。
慣れてきたらこのnoteの内容の1000倍くらい色んな話が出来る、本当に遊戯王の良さが詰まったデッキなんです。
まず考え過ぎないで、基本展開を自分のモノにすべきかなと思います。
展開が自分のモノになれば、それだけでゴールドランクでも負けないくらいになると思います。どうせリスナーもそんな上手いわけじゃない。
そうして自分の腕に自信が出てきたら、少しづつ「こうゆう展開出来るんじゃないか?」みたいなのを試すといいと思います。
もし需要あれば、後攻での戦い方とかも書きます。
あと織姫星かわいい。
おわり
5.追記
記事書いた翌日、ダイヤまで行けるとか言いながら弱かったら恥ずかしいので、基本展開だけでどこまで行けるか、ランクマしました。
結果、2時間程度でプラチナ5からダイヤ行きました。安心。
配信見てたら『DDクロウ』『十二獣』が入っていたので流用しました。
また、配信でリスナー様が基本展開の際に
『フラクトール→キット→ナーベル』ではなく
『フラクトール→ナーベル→キットサーチ』という動きをコメント等で発言する場面がありました。
少し前は確かにこれが主流でしたが、現在は『ケルベク』というカードへの対策のため、
『フラクトール→キット→ナーベル』の癖を付けた方がいいかなと思います。
私の構築だとURの『三戦の才』や『スプライトエルフ』が入っていますが、必須では無いので安いカードで代用しても何も問題ないです。
はい
今度こそおわり
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