WAVES Manny Marroquin Distortion
(2018年現在)現在来日してますが、Bon Joviの
「This House is not for Sale」
(MixはMicheal Brauer、SSL9000!)
のボーカルにて実際に使われています。
おとなしくかけることもできますが、歪の音自体はバリバリです。
海外の音。それも洋ロック。
全部の楽器トラックに入れたくなる。
特にスネアと竿モノにはもう絶対に外したくない。
バリッバリ歪ませることも、薄っすらと歪ませることもでき、ミックスコントロールも可能。
"歪のアタックとリリース"の調整もできます。
単体プラグインで歪のEQingができるのもgood。
レコーディング後のラフ段階では音作りとして、ミックスではもう一枚前に抜けてほしいときの調整として、それこそ常に使えるプラグインです。
ロック系の男声ボーカルには絶品。
簡単にB.Bキングのような、割れ鐘のような声に。
うっすらとかけるだけで音が立ち、ザリっとした……WAVESおなじみ、瞬間的にこれこれ!というあの感じはバッチリ。
NickelBackとかFooFightersとかのあの声です。
女声にかけるとAvril Lavigneになります(笑)
真空管マイク/マイクプリと組み合わせると、柔らかいのにエッジのある、独特の声。
声量のない奴にこれを使うと簡単にハリが出てそれっぽくなるというおまけつき。
あと、マイク録りしたギターアンプなんかやアンシミュのそれは、特にマイクがSM57だとピッキングのジャリっギャリッていうハイミッドのアタックがぼやけて、パンを振るとヘナヘナになるときがあって(MD421とかゼンハ609だとまだマシだが)、そういうときにこれを通すとうひゃひゃってなる。
岸田教団バージョンの、マスタースパークのイントロそっくりなサウンドが出来上がり。
"天鏡の〜"っぽくするなら、G25のキャビに57とゼンハ409か609、R121をたてて基本を作り、APIから610に通して本プラグインをかければそっくりの音になります。
レスポールstndでやってこれだから、ストラトやレスポールJrでやればドンピシャでしょう。
ロックギタリストとしてはつまらない音に感じるとき、これを通すと幸せになれる。
またDTM界隈では、声を歪ませるのは御法度という話をよく聞きますが、ぶっちゃけ制御された歪は全然普通ですよ。
(かけ録りをミスってA/Dを歪ますとかでなければ)
アウトボードだって、アナログ卓だって通すだけで歪みますし、むしろ歪ませないほうが無理。
だから、その種の機材は歪ませたサウンドも優秀なことを見越して設計されるのが当然なんです。
AphexやCulture Valuture、Distrresorなど、歪ませるのが目的の機材だってあるんですから。
"DIYみゅーじしゃんず"を標榜する本ブログとしては、バンドサウンドを扱うなら即座に導入すべにプラグインと断じます。
いやしかし、なんでもっと早く導入しなかったか……
今回導入した理由は、上記のようにBon Joviにて使われてた質感が欲しくなって、Mix with The MastearsのエピソードでMicheal Brauerが使用していたからですが、本当にもっとはやく導入すればよかった。
UAD-2にもCulture Valutvre/真空管ハーモニクスプラグインがありますが、僕はMarroquinのほうが好きでした。
ちなみに。
歪みというのは、アタックを強く聞かせつつも実際の波形としてはピークを削るというアプローチができます。リミッター/マキシマイザーが歪むのはこの理由によります、この歪み方がものによって違うからこそ、ロック系のエンジニアは未だにL2を多用したりするわけ。
知ってのとおり、音圧とはピークがないほど稼げますから、歪ませることによって聴感・実際ともに音圧を稼げます。
ロックの、しかもギタリストを兼ねたプロディーサ・エンジニアとしては、この種のディストーションプラグインは、もっと多用されるべきだと思います。
UAD-2 BE100
↓
API Vision
↓
UA610 B
↓
Oxide Tape
↓
Brainworx SSL4000E
↓
Manny Marroquin Distortion
というシグナルチェインで、クッソ最高のギターサウンドになります。エンベロープ、質感、その後の伸び、ロックのギタリストとして文句の付け所がない音。
スタジオミュージシャンとして他人のために弾くギターには、主張が激しすぎるとしてアウトが出るでしょうが、自分自身がプロデューサーとして、バンドとしてオリジナルをやるなら最強のギターサウンドだと思います。
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