株式会社DIVERT 代表取締役 高野久

株式会社DIVERTの代表取締役の高野久です。 当社はウクライナのAI/IT企業「MU…

株式会社DIVERT 代表取締役 高野久

株式会社DIVERTの代表取締役の高野久です。 当社はウクライナのAI/IT企業「MUTEKIグループ」の日本総代理店です。 ウクライナはシリコンバレーも認める科学技術の発展国です。 ウクライナの現状や世界を取り巻くITの世界など幅広く投稿していきます。

最近の記事

オフショア開発の推奨:アジア諸国、東ヨーロッパの事例

 オフショア開発を活用することで、日本企業は海外の豊富なIT人材を活用し、高品質なソフトウェア開発を実現できます。特に、アジアや東ヨーロッパのIT人材が豊富な国々との協力は、日本企業のデジタル技術の向上に寄与します。以下に、これらの地域の具体例を詳述し、オフショア開発で失敗する例についても説明します。  まずは、オフショア開発を活用するそれぞれのメリットを簡潔に説明します。 コスト削減: 労働コストの低減: 東南アジアや東ヨーロッパの国々では、日本より低価格なコストで高品

    • ウクライナにおけるエネルギー危機・ロシアの攻撃とその影響

       ロシアによるウクライナの発電所への複数回にわたる攻撃が続いております。ロシアがウクライナの発電所を攻撃する主な理由は戦略的および心理的な影響を狙ったものです。  これらの攻撃により、ウクライナの経済活動を直接的に妨害し、国の運営能力を低下させることができます。また、民間のインフラを標的にすることで国民の士気を下げ、政府への信頼を損なわせる効果も狙います。  さらに、発電所の破壊は軍の作戦遂行能力にも影響を及ぼし、ウクライナ軍への物資供給や通信機能を阻害します。  民間施設が

      • キーウの小児病院へのロシアの非人道的な攻撃を非難します

         ロシア軍によるウクライナの小児病院への攻撃は、その非人道性が際立っており、国際社会から強い非難を浴びるべき行為です。この攻撃がいかに非人道的であり、過去の非人道的な戦争の事例と比較してどれほど残虐であるかを詳述します。 非人道的な理由 戦術的な狙いと心理戦 ロシア軍が小児病院を攻撃することで、ウクライナ市民の士気を低下させる狙いがあると考えられます。病院は戦争において守られるべき施設であり、特に子どもたちを治療する小児病院への攻撃は、恐怖と絶望を市民に植え付ける効果が

        • エンジニア不足に直面する日本社会

           日本はデジタル分野の専門人材不足が深刻化する壁に直面しています。エンジニア不足に悩む声は無くなるどころか、増える一方です。なぜこのような状況に陥ってしまったのかを、少し検証してみよかと思います。 急速に拡大する人材不足  日本のデジタル分野の人材不足は年々深刻化しており、2030年には80万人もの不足が予測されています。これは単にデジタルサービスの提供にとどまらず、幅広い経済活動全般に重大な影響を与えると考えられます。  まず、デジタルサービスの需要に対応できないリスク

        オフショア開発の推奨:アジア諸国、東ヨーロッパの事例

          ウクライナのマクドナルド、ロシア侵攻前の70%まで回復

          ロシア軍のウクライナ全面的侵攻を受けて営業を停止していたマクドナルド社は、2022年9月20日ウクライナ首都キーウにて3店の営業を再開、今も成長への挑戦が続く  私たちにもなじみ深い世界のマクドナルド、当たり前のようにウクライナでも営業活動を行っています。しかしロシアの侵攻により営業は壊滅的に破壊されました。それにもかかわらず、マクドナルド社はウクライナでの2023年の事業総括として、2021年比で約70%の活動を再開したことを明らかにしました。  ミサイルやドローン攻撃の

          ウクライナのマクドナルド、ロシア侵攻前の70%まで回復

          ウクライナ_第28次ウクライナ南極観測隊が今年も活躍中

           南極基地――なんだか何か探求心を刺激する魔法の言葉のようです。  南極に永続的な拠点を設ける国は数多くありますが、ウクライナもその仲間入りを果たしています。その象徴がベルナツキー基地です。英国が1974年に設立したファラデー基地を1996年にウクライナが引き継ぎ、以来、ウクライナは観測隊を定期的に派遣してきました。南極半島の北西、ガリンデス島にその基地はあります。アルゼンチンやチリを下に南下したあたりの南極大陸の際にある島です。  ウクライナの独立系通信社UINIANも

          ウクライナ_第28次ウクライナ南極観測隊が今年も活躍中

          ウクライナは戦時下、市民生活は?

          暗さと明るさが混同する日常生活 戦争中でも文化とアイデンティティを大切にする市民たち  皆さんは戦争中と言うと、どんな市民生活を思い浮かべるでしょうか?荒れ果てた街の中に仮設の住居が建ち並ぶ光景でしょうか。そんな光景に対するイメージが一般的かもしれません。私もそうです。貧しい暮らし、娯楽の欠如、日々の空襲への恐怖に囚われながら、静かに生活する、多くの日本人がそんなイメージを抱くかもしれません。    しかし、現在戦争中のウクライナでは、そのイメージの半分が当てはまり、もう

          ウクライナは戦時下、市民生活は?

          ウクライナにはドローン組み立てオンライン講座があるらしい

          「ウクライナ軍へ送るドローンを家で制作する女性」  ウクライナの国営通信社である「ウクルインフォルム」のネットニュースを読んでいたら、興味深い記事を見つけました。「ウクライナ軍へ送るドローンを家で制作する女性」という記事です。  今や、素人でも自宅でドローンを作ることができる時代なのですね。記事を読み進めると、この女性は「ドローン組み立てのオンライン講座」で作り方を学んだようです。  要約すると、ウクライナ西部のチェルニウツィーに住むボランティアの女性、ヴィオレッタ・オ

          ウクライナにはドローン組み立てオンライン講座があるらしい

          ウクライナにおいて戦時中でも活躍したビジネスや企業

          物流企業  ウクライナには、国営の郵便事業を行う企業である「ウクルポシュタ」が存在します。日本で言えば、郵便局に相当する企業でしょうか。「ウクルポシュタ」の面白い取り組みとしては2022年6月に、米国のAmazonに自社のショップサイトを開設しました。この取り組みの主な目的は、ウクライナの製品を広く海外市場で販売することです。Tシャツや切手など、ウクライナ特有のデザインの商品が販売されています。こちらがそのAmazonのサイトです。  不謹慎ながらも個人的に興味深いのは、

          ウクライナにおいて戦時中でも活躍したビジネスや企業

          ウクライナのビジネスの現状と課題

          多岐にわたる戦争の悲惨さ、経済的な破壊と起業や地域の社会基盤の崩壊の現実 資源の効率的な利用の工夫など、社会全体の協力で復興を推し進めるウクライナ  ロシアの侵攻による攻撃は、戦争の最前線における軍事的な破壊だけでなく、国や地域のあらゆる文化や習慣、ビジネスにも大きな影響を与えています。そして、戦争による破壊に対処するために、様々な領域で変革が求められています。これは非常に困難な課題でありながら、新たな可能性を切り開く興味深い機会でもあります。 ビジネスにおける課題と変化

          ウクライナのビジネスの現状と課題

          ロシア侵攻の戦禍ウクライナで活躍するドローンの重要性とドローンが示す未来の平和利用の可能性について

           こんにちは、株式会社DIVERTの高野です。数時間前に入手した最新のニュースを目にして文章をしたためてみました。。ウクライナにおいて、ゼレンスキー大統領がドローン専門の部隊を創設する大統領令に署名したそうです。ロシアのウクライナ侵攻において、ドローンは極めて重要な役割を果たしています。この事実は日本の報道でも広く知られており、皆様もご存じのことでしょう。そのため、これまでドローン専門部隊が存在しなかったことに、ある種の驚きを覚える方も多いかもしれません。  そこで、本日は

          ロシア侵攻の戦禍ウクライナで活躍するドローンの重要性とドローンが示す未来の平和利用の可能性について

          ロシア侵略による最大の犠牲者、ウクライナの子供たちのいま

          こんにちは、株式会社DIVERT(ダイバート)の高野です。当社はウクライナのAI・IT企業「MUTEKIグループ」社との合弁事業に合意し、2023年12月に日本の営業拠点としての法人を東京都立川市に設立しました。当社はウクライナとのビジネスに精通しており、MUTEKIグループ社のパートナーです。よって現地社員が困難に打ち勝つ姿を日本に発信していきます。 2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻しました。間もなく2年が経とうとしています。この侵略により、多くの人々が家を喪

          ロシア侵略による最大の犠牲者、ウクライナの子供たちのいま

          【ロシアのウクライナ侵攻から間もなく2年】日本では報道されないウクライナの現実・日本人の知らないウクライナ国民の今サイバーハッキングとも戦うウクライナの民間企業、戦禍でもビジネスを止めないデジタル国家への変貌、政府の仕組みつくりで甚大な被害からの復興も進行中

          こんにちは、株式会社DIVERTの高野です。ウクライナのAI/IT企業「MUTEKIグループ」との合弁事業に合意し、2023年12月に日本の営業拠点としての法人を東京都立川市に設立しました。当社はウクライナとのビジネスに精通しており、MUTEKIグループ社のパートナーです。よって現地社員が困難に打ち勝つ姿を日本に発信していきます。 【サイバー空間での攻防】 ウクライナでの悲惨な戦闘シーンは日本のメディアでも報道されていますが、戦闘は戦場だけではありません。近年はサイバー空間

          【ロシアのウクライナ侵攻から間もなく2年】日本では報道されないウクライナの現実・日本人の知らないウクライナ国民の今サイバーハッキングとも戦うウクライナの民間企業、戦禍でもビジネスを止めないデジタル国家への変貌、政府の仕組みつくりで甚大な被害からの復興も進行中

          ウクライナの科学技術

          初めまして!株式会社DIVERT(ダイバート:東京都立川市)の高野久と申します。 当社はウクライナのハルキウに本社を構えるAI/IT企業「MUTEKIグループ」の日本の総代理店です。日本では知る人ぞ知る“ウクライナの発展した科学技術”の情報や、戦禍に苦しみつつも日常の生活を取り戻すべく頑張る市民生活など、ウクライナの知られざる側面を発信していきたいと考えています。 年末年始には、ウクライナ国内の各地への攻撃に関するニュースが散見されましたが、科学技術の火は消えてはいません。