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サイゼリヤでおいしかったもの

サイゼ関連はちょくちょくバズるので、みんな好きだなあと思うし、自分も好きなのでおいしいものを書く。

モルタデッラ

いきなり変化球で申し訳ない。

今から二十年ほど前に私はサイゼリヤでアルバイトをしていたのだが、その時一番好きだったメニューがイタリア産のモルタデッラソーセージを厚切りで一口サイズにカットして出していた「モルタデッラ」。ただ、今検索しても当時の写真などがないので、本当にカットして出していたか、名前も「モルタデッラ」だったかのかどうかなどについては記憶のみが頼りで、誤っているかもしれない。

おそらく今もそうなのかな、と思うが、当時のサイゼリヤは ”アルバイトも含め従業員はサイゼリヤのメニューを率先して食べるべし” 的なお触れが出ていて、バックヤードではシフトを上がった従業員がよく宴会をしていたものだった。(当時、サイゼリヤは24時間営業で、私は主に深夜帯でのバイトだったので、ほぼ参加していなかったが)そのなかでも、「モルタデッラ」は割と品切れが多くあまり賄いでは食べられない希少なメニューだったような記憶がある。

味の感じとしては、単純にモルタデッラソーセージを厚切りカットしたものなので、およそ想像通りだとは思うが、当時はまだ生ハムも今のようには出回っていなかった(当時のサイゼリヤにはすでにプロシュートはあったが)ので、学生時代の私はこんな美味いものがあるのかと思ってよく食べていたものである。
いつかは、塊のモルタデッラを買ってきて自宅で再現してみたいなと思いながらも、よく出回っているのは薄切りになっているものがほとんどなのと、近い味のモルタデッラがどれなのかが謎で塊で買って外れたらつらいな、という思いがあり、いまだに試せていない。

肉サラダ

これは最近まであった。

名前が何回か変わったと思っているが、直近の名前は「半熟卵とポークのサラダ」だったと思う。

まず、個人的にサイゼリヤのレタスはかなり美味しいと思っている。確かアルバイト時代にもレタスのこだわりがあり、契約農園から直接仕入れつつ品質に万全の備えをしているとかなんとかと研修か何かで聞いていた気がするが、残念なことにずっとホール担当だったため、どのような管理がされていたのか実際には知らない。(いま検索したら知恵袋で管理について言及している記事があったが、知恵袋だけに真偽は不明)ただ、サイゼリヤがレタスに対して並々ならぬ情熱をかけていることは確かだと思う。

「肉サラダ」は、少し冷たいレタスに、少し甘めの味付けがされた温かいポークが乗っかり、例のサイゼリヤドレッシング&パプリカという組み合わせが妙で、メニューにあるうちは行くたびに食べていた気がする。特に肉が温かいところが好きだった。チェーン店で食べた中での個人的ベストサラダと言えるかもしれない。ちなみに名称変更後に乗っかるようになった半熟卵については、イナダシュンスケ氏が言うように私も微妙だと思う。

今は、「彩りイタリアンサラダ」を食べていると書こうと思って、グランドメニューを見てみたら、既にメニューが変わってしまっていて ”あれ、いつの間に無くなった?” という気持ちに。メニューを見ると「ガーデンサラダ」となっており、これは頼んだ記憶があるなということに思い至り、最近のメニューについて全然名前覚えられていないな、と思った。番号で頼むようになったことで名前をロクに見ずに注文しているせいだと思う。

ちなみにバイト時代のサラダ一番人気は今と変わらず「小エビのカクテルサラダ」(いまは「小エビのサラダ」)

アロスティチーニ

今の自分がサイゼリヤに行く目的は、謎スパイスを死ぬほどぶっかけた「アロスティチーニ」をグラスワインで流し込みたくなったから、の一点である。

少し前までは、塩辛い「アンチョビのピザ」がメインのつまみだったが、リニューアル(「オリーブアンチョビのマルゲリータピザ」)してからは少しマイルドになってしまったため、主力ではなくなってしまった。

話題になった『サイゼで喜ぶ彼女』では、「ミラノ風ドリア」と「エスカルゴのオーブン焼き」が描かれていたが、多分これは ”見た目で一発でわかるサイゼリヤを象徴するメニュー” だからだろう。特に「エスカルゴのオーブン焼き」はあれを見ただけでサイゼリヤを連想する見た目をしている。(エスカルゴを盛り付けるには一般的な器だが、他のチェーン店でエスカルゴを見ることがないので)

余談だが、アルバイトをしていた店舗において「エスカルゴのオーブン焼き」は、物珍しさで目を引いてもほとんど注文されないメニューだったように思う。サイゼで喜ぶ彼女騒動に乗っかった『サイゼで喜ぶ彼女の実写版まとめてみた。』で(おそらく写真に合わせて)注文し皆が普通に食べられているのを見ると、完全に市民権を得たのか、という謎の感慨がある。とはいえ個人的にはこの完全つまみメニューをミラノ風ドリアと同タイミングで食べるのは何か違う気もするが(あくまで個人の感想)

前置きが長くなってしまったが、「アロスティチーニ」は今のサイゼリヤを象徴するメニューのように思う。元々、サイゼリヤは ”イタリア料理を毎日食べられるチェーン” という一貫したコンセプトを持っており、これは、私のバイト時代から変わっていない。
メニューにおいても、所謂パスタやピッツァというものを全面に出さず、イタリアのまだあまり知られていない家庭料理や郷土料理(及びそれらを魔改造したもの)に脚光を当てるというチャレンジをずっと続けている。そして、おそらくその延長線上に「アロスティチーニ」があるな、と感じるため、極めてサイゼリヤっぽいメニューだな、と勝手に思っている。

美味しいイタリアンは東京にも山程あるけれど、仕事帰り、ちょっと晩飯ついでに一人でぼんやり飲みたいな、と思ったときに、ふらっと入って「アロスティチーニ」と一杯やれるというのは、なかなか得難い幸福と感じる。
また余談だけど、少し前まではPRONTOの「つぶ貝のガーリックバター焼き」がその座にいたのだけれど、いまはもう無くなってしまった。(なので、ほとんどPRONTOにいかなくなってしまった)

とりあえず、そんなこんなで、サイゼリヤには今後もちょくちょく通うんだろうなと思っています。









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