ディスクスピード
とか塾で伝えたい内容を少し掘り下げて書いていきます。
今回は、ディスクスピードについて。
キーワードは、『横は速く、縦は遅く。』
パスを出す時に、一番気をつけたいことは、スピード。その理由は2つ。
まず一つ目は、チェンジオブペース。
コートに対して垂直なパス(ここでは横という)は、サッカーなどで”展開”というパスのことを指す。サッカーでも展開のパスは強いチームほど速い。ブラジルやドイツなどは恐ろしく速い。
どうして速いパスが出せるかというと、キックの正確性とトラップの技術の高さだ。
展開のパスを遅いスピードで蹴っても、相手はそれに対応できてしまう。それでは意味が無いとは言えなけれども、薄れてしまう。速い展開のパスでボールを反対側まで展開できたら相手チームがバランスを取り戻す前に、切り込むことができ、決定的なチャンスを得るチャンスが増える。
バランスの良い陣形はなかなか崩すことができないので、速い展開で相手の意識を崩していくのだ。
アルティメットでも同じことが言えるだろう。
ゆっくりなパスで展開したところで、上手なディフェンスはきっちり”付け替え”できているので、バランスは崩れない。もしかしたら、より速い”付け替え”で先を読まれ、罠に追い詰められるかもしれない。強いチームと対戦したことがある人ならば、よくわかるはずだろう。展開したけど、ビハインドしか投げれない状況に陥ってしまうケースのことだ。
だからこそ、横のパスは速いスピードで投げる。速いスピードで相手の出足を止め、決定的な状況を作るのだ。
反対に、縦のパスは遅く投げる。
理由は簡単。取りやすいからだ。速いパスを投げることは確かにゲインを稼ぐ上で重要かもしれない。僕も実際投げている。しかし、大抵の場合は、ディスクスピードを速くしてもパスが通らない場合が多い。
なぜか?
パスを出すタイミングが遅いからだ。
パスを出すタイミングが遅いために、ディスクスピードを速くしないとブロックされてしまうので、ディスクスピードを速くしているケースが多く見られる。急場のパスなのだ。急場のパスだからこそ、キャッチする側はタイミングが取りづらく、少しのズレでも修正できず、ディスクスピードが速いために、ミスが発生する。周りは『キャッチ!』などと言っているけれども、僕から見たら、スロー側のミスなのは明らかである。
ディスクスピードを遅くするには、出すタイミングを早くするほかない。
パスを出すタイミングを早くするには、ズバリ。
『予測』しかない。
この『予測』は練習でしか養えない。
例えば、45度の練習で、カットした瞬間に投げてしまうのだ。
走る人がどこに行くか、→を思い描きつつ、投げてみる。投げてみて、その人がどんな挙動見せるかを観察する。そして次に繋げるのである。
しかし、この『先投げ』は最近の練習風景からは消えつつある。
『100%』の考えがあるからだ。
この『100%』も少しずつ変えていきたいポイントではあるが、今回はスロースピードについてなので割愛する。
走る人の前にディスクがある時、走る人はどうするか?
取りに行くでしょう。
ディフェンスが目の前にディスクが飛んできたらどうするか?
防ぎに行くでしょう。
これが、正しい練習です。正しい切磋琢磨である。
奥に投げる時も、同じように、タイミングを早くすることで、成功の確率がグッと上がる。
お試しあれ。
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