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チーム状態でハンドラーの役割は違う。出来ることをするのではなく、必要とされることを探す。

ハンドラーの役割はディスクをパスすること。

ハンドラーの役割はディスクをパスすること。それ以上でも、それ以下でもない。しかし、チームの状態によって、その役割を変える必要がある。メンバー構成体力の消耗具合相手チーム風雨などの外的状況によって、変わってくる。その変化を想定することも練習中から求められる。

メインのハンドラーなのか、そうでないのか?

まず、自分がメインのハンドラーなのか、そうでないのかを見極める必要がある。メインの場合、出来るだけ多くパスをさばき、チームへリズムを与える必要がある。チームへのリズムは、チームへの活力と言い換えてもいいだろう。
メインのハンドラーではない場合、メインのハンドラーにパスが行くようにポジションを取る必要がある。またメインのハンドラーが窮地に追いやられないように、メインのハンドラーの得意のパスを引き出すことも忘れてはならない。

カッターやディープに素晴らしい選手がいる場合。

カッターやディープに素晴らしい選手がいる場合は、出来るだけその選手で効果的なゲインを狙えるようにパスを出したい。そのためには、自分がどこで貰えば効果的なパスが出せるか、知っておく必要がある。サイドシュートが得意なのか、バックハンドが得意なのか。インサイドシュートが得意なのか、ロングシュートが得意なのか。それを自分の言葉で伝える必要がある。練習中に出来たからといって、試合で同じことをすることを信じてはいけない。きちんと意思疎通をしておくのだ。

カッターやディープに素晴らしい選手がいない場合。

カッターやディープに素晴らしい選手がいない場合は、出来るだけ多くパスをもらい、パスをさばくことをオススメする。イメージは、ハンドラーでゲインしていく感じだ。もし前を向いている時に、フリーな選手がいたら必ず投げるけれども、出来る限り、自分中心で試合を進めていく強い意思を持ち続けるのだ。そのためには、日頃から体力トレーニングやケアを入念に行っておく。またパスを出した人には、必ず”労いの言葉”、例えば、『サンキュー!』などと声がけをしておく。自分たちハンドラーで進めようとしているところに、来てくれた”救いの神”的な人なのだから。

体力的に厳しい状態になった時。

体力的に厳しい状態になった時は、やや手詰まり感があるけれども、もし自分が体力的に厳しい状態になりそうな時は、思い切って2ターンくらい休むべきだと思う。休んで回復するのであれば絶対に休むべきだ。その時は必ず感謝の気持ちを伝えよう。『ちと(体力的に)厳しい。頼む。ありがとう。』と。その言葉は代わりに入った人の心を強くし、周りのメンバーも支える気持ちになるはずである。

相手チームが自分のチームよりも強い場合。

相手チームが自分のチームよりも強い場合は、ディフェンスが強い場合が多い。ディフェンスが強いといっても、足が速い、ポジショニングが上手、反応が速い、連携が上手など、様々なタイプがある。そのタイプを出来るだけ早く見つけ、対応を考えるべきだ。原則的には、出来るだけディスクを保持せず、フリーな人にパスを出していく方が良い。それはパスを出さないでいると、強いディフェンスは”穴”を防ごうとするスピードが速く、しっかり対応されてしまうからだ。素早いパス回しはディフェンスの対応を遅らせ、”穴”をつくことができる。その”穴”自体は発見できなくても、結果として得点できているケースが多い。

相手チームが自分のチームと同じくらいだと思われる場合。

相手チームが自分のチームと同じくらいだと思われる場合は、相手チームの”穴”を見つけるように、ディスクを保持する時間を確保する。フェイクをしながら、どこを一番ケアしているのかを見つけるのだ。強いチームでこれをすると対応されてしまうが、同じくらいの力であれば、タイミングやポジショニングで勝てる。このタイミングやポジショニングを探していくと、試合を優位に進めることができる。

風雨などの外的状況が厳しい場合。

風雨などの外的状況が厳しい場合は、その風雨でどれだけパスを飛ばせるかが大きな要因になってくる。30mしか飛ばせない時に、31mの位置にいてもパスは出せない。風であれば、追い風なのか、向かい風なのか、右からなのか、左からなのか。風を味方につけるのか、敵にするのかは風に対する意識をきちんと持っていることが勝利への近道と言える。これは練習に培っておくべき要素である。風に対して苦手意識を持たず、ディスクの傾きや高さ、スピードなどをパスが思い通りに投げられるまで練習しておくのだ。それはハンドラーとして当たり前のことだと思う。
雨であれば、ディスクが滑るから、パスを出した相手のキャッチのことも考慮する必要がある。投げらた終わりではないのだ。

最後に。

最後に、ハンドラーは非常に楽しくも苦しいポジションである。成功して当たり前、失敗したら矢面に立たされるからだ。しかし、先にも書いたように、『パスはチームへの活力』なので、パスを通してチームに活力を与えて、勝利へ導いてほしい。






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