Discover LIFE

食から始まる豊かな生活を再発見するメディア「Discover LIFE」です。 日本人の主食である「お米」の歴史や食文化・食べて痩せるダイエットなど、知っているようで意外と知らないトリビアから暮らしに役立つ情報まで、さまざまな視点でご紹介します。

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[ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉞冬野菜の王様!? 大根

冬を代表する野菜「大根」! おでんやぶり大根など、ホクホクの大根が恋しい季節です。 大根はインフルエンザや風邪・胃痛など、冬の体調不良解消に役立つ成分がたくさん入っており、お医者さんがすすめる冬野菜のひとつでもあります。 大根のさまざまなパワー1. 消化を助ける 大根に含まれる消化酵素は、でんぷん・タンパク質・脂質の消化を促進し、胃もたれや消化不良を改善する効果が期待できます。 2. 腸内環境を整える 大根には食物繊維が多く含まれています。 食物繊維は腸内細菌の働き

    • [土鍋で炊き込みごはん#24]土鍋ごはん

      Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 実は、「土鍋で炊き込みごはん」は今回が最終回! 2年間実に楽しく、自由にレシピを綴らせていただきました。ありがとうございました。 最後はどんなごはんがいいかなぁと考えていましたが、今後検索などでこの記事に辿り着いた方々が「土鍋炊飯」の仕組みや方法を知り、土鍋を用いた炊き込みごはんを炊くための助けになるような、基本の土鍋ごはんの炊き方を書き記しておきたいと思いました。 そんなわけで、最終

      • お米が出てくる昔話3選

        「おむすびころりん、すっとんとん」 「ころりんころりん、すっとんとん♪」 思わず口ずさんでしまうこのフレーズは、日本の昔話「おむすびころりん」から。昔話にはお米がテーマになっているものも結構ありますね。 今回は3つのお話をご紹介します。 ねずみにあげたおむすびのお礼は……? 「おむすびころりん」ざっくりあらすじ: 正直なおじいさんが山でうっかり落としたおむすびが、ねずみの穴の中へ。おじいさんはねずみ達に歓待され、おむすびのお礼にと金銀財宝のお土産をもらって帰ります。をれを

        • 米の危機、迫る現実

          「あと10年、いや5年もすればもうお米を作る人は減って、お米が欲しくても手に入らない時代が来ますよ」。 時々こういった話を聞きます。 ただ……こういった危機感をあおるような将来像は、農水省やメディアからはあまり発信されません。 それは「根拠」がないからです。 ……それでもよく耳にします。 しかも生産現場から、です。 そういった意味ではある意味「非常に生生しい実態」だと言えるでしょう。 そう、それくらい産地では高齢化が進展し、農業を辞める人が多いのです。 高齢化が進む農

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        記事

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉝世界に羽ばたくおにぎり

          おにぎりは、長い歴史を持つ日本の伝統的な食べ物です。 日本では、古くから米を握って持ち運びやすくしたおにぎりが親しまれてきました。その起源は弥生時代までさかのぼるともいわれ、平安時代にはすでに貴族や武士たちが弁当として持参していた記録があります。特に戦国時代、兵士たちが戦場で食べる携帯食として重要な役割を果たしていました。 当時は保存食の一つとして塩や梅干しが具に使われ、栄養を補給しつつ腐敗を防ぐ工夫がされていたと言われています。 江戸時代に入ると、おにぎりは庶民の間でも

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉝世界に羽ばたくおにぎり

          [土鍋で炊き込みごはん#23]玄米の牛肉炊き込みごはん

          Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 実はこの1ヶ月、玄米炊飯に挑戦していました。前回炊いてみたロウカット玄米ではなく、ガチ玄米です。 玄米は手強いですね。 土鍋で炊いても、固めの独特の食感が白米のようにモチモチしたりすることはありません。 でも、それが玄米ですよね! 滋味深くて、美味しい。 玄米が大好きになりました。笑 玄米は加熱時間が長く、蒸らし時間も長くかかります。その特性をうまく利用できないか? と思い、いろんな

          [土鍋で炊き込みごはん#23]玄米の牛肉炊き込みごはん

          米に関わる漢字クイズ~いくつ知ってる? なんて読む?

          今回は、米が使われている漢字のクイズから始めたいと思います。 まずは 「爆米」という漢字です。 さて、なんて読むのでしょうか? 「ばくまい」ではありませんよ! 「米」という漢字の由来は、な~んだ?答え: 「爆米」の読み方は「はぜ」でした。 「はぜ」とは、もち米を煎ってふくらませたお菓子のこと。いわゆるポン菓子と呼ばれるもので、ひな祭りのお菓子にも使われているそうです。ずっと日本語を使っていても、読めない漢字って結構あるものですね。   まずは漢字クイズのプロローグとし

          米に関わる漢字クイズ~いくつ知ってる? なんて読む?

          「令和の米騒動」その背景と課題

          「令和の米騒動」は徐々に落ち着き、スーパーの棚ではお米が潤沢に並ぶようになってきました。 その棚を見て安心した消費者は買いだめを止め、各地のお米屋さんに殺到することもなくなったのです。 一見、平穏を取り戻したかのようなお米の世界ですが……。 実は産地ではかなり熾烈な出来事が起きているのです。 新米の季節なのに高い原因とは……とここまで大げさに書かなくとも、スーパーに行けば実感できると思います。 その値段の高さに……。 「令和の米騒動」のさなか、やっと出てきた新米を見て

          「令和の米騒動」その背景と課題

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉜きのこがすごい

          秋の味覚の一つでもある、きのこ。 美味しいだけだはなく、カラダに良い影響を与える嬉しい作用が多くあります。 きのこ類はエネルギー源としての役割はあまりなく、これまではどちらかといえば香りや旨み、歯触りを楽しむ嗜好品として位置付けられてきました。しかし、きのこ類には多くの食物繊維や、病気の予防にも役立つ成分が含まれることが分かり、以前より注目されるようになってきました。 食物繊維がすごい!食物繊維が多いと言われる食材の中でも、きのこ類の食物繊維含有量はトップクラスです。キャ

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉜きのこがすごい

          [土鍋で炊き込みごはん#22]玄米ときのこの炊き込みごはん

          Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 みなさまは、玄米はお好きですか? 私はふだんから玄米を食べません。興味はあるのですが食べないのは、「浸水時間も炊飯時間も長くかかるし、ちょっと固めの食感が苦手」というのが大きな理由です。 もちろん、玄米で炊き込みごはんを作ったこともありません。 しかし! 先日スーパーに行くと「ロウカット玄米」というものが売られていました。 「ロウカット玄米」は玄米表面の「ロウ」の層を均一に除去した玄

          [土鍋で炊き込みごはん#22]玄米ときのこの炊き込みごはん

          ごはんを主食とした学校給食は、米余りがきっかけだった?

          令和6年の夏、 人生二度目の米不足を経験するとは……。 実は学校給食の長い歴史でも米不足・米余りの時期がありました。児童・生徒の心身の健全な発達のため、正しい食の知識と習慣を身につけるためなど、学校給食の役割は多岐に渡っていますね。 今回は、学校給食の歴史を紐解いてみたいと思います。 お寺発! 学校給食がスタート日本最初の学校給食は、明治時代まで遡ります。 現在の山形県鶴岡市のお寺の中に建てられた小学校で、生活が苦しい家庭の子どもを対象に無償で昼食を提供したのが始まりと

          ごはんを主食とした学校給食は、米余りがきっかけだった?

          令和の米騒動の正体

          昨今、お米不足で世間がかなり騒がしくなっています。 スーパーの棚からお米が徐々に少なくなり、困ったお店が対策として「お米は一人1袋まで」といった張り紙をするので、余計に消費者は焦って買いだめに走り……。 その結果、スーパーの棚からお米は消え、それを見てさらに焦った消費者が今度はお米屋さんに駆け込むようになり、全国のお米屋さんはパニック状態に……。 今起きているのは、こんな状況です。 「令和の米騒動」で感じた諸々の課題この飽食の時代……。 「食べ物が手に入らなくなる」こと

          令和の米騒動の正体

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉛お米と大豆のお話

          米と大豆。 この2つは、日本の食文化とは切っても切れない、大切な食材です。 今回は、私たち日本人の食卓に欠かせない「米」と「大豆」についてのお話をしてみたいと思います。 米は日本の誇る主食であり、大豆からは醤油・味噌などの調味料の他に、納豆や豆腐・きな粉といった日本を代表する食材がたくさん生まれています。 米と大豆がどんなふうに私たちのカラダに良いのか? 美味しいレシピを交えながらご紹介します! お米の栄養素米には「炭水化物」がたくさん含まれています。炭水化物は、私たちが

          [ココロとカラダをはぐくむご飯への道]その㉛お米と大豆のお話

          [土鍋で炊き込みごはん#21]土鍋ビビンパ

          Discover LIFE読者のみなさま、こんにちは。 土鍋料理研究家の塚田綾です。 土鍋でごはんを炊くと、普通に「おこげ」がよくできます。 このおこげを生かして、石焼ビビンパのようなごはんが作れないかな? と思い立ちました。 おこげは炊飯時の水の量を少し減らすと作りやすいのですが、そうするとごはんが少し硬めに炊き上がります。でも、ビビンパのように汁気を含んだ食材やタレを混ぜ込むなら、少し硬いごはんの方がうまく仕上がる気がします。よし、やってみよう! さらに、今回は米油

          [土鍋で炊き込みごはん#21]土鍋ビビンパ

          田んぼアートをご存じですか? 有色米あれこれ

          「田んぼアート」。 中々聞きなれない言葉ですよね。 田んぼ全体をキャンパスに見立てて、稲によって絵を描く作品のことを指しているようです。このアートの要となる稲は、有色米を使っているのだとか……? ざっくり説明! 田んぼアートって?水田を巨大なキャンバスに見立て、色の異なる稲を使って大きな絵を描き出すことを、田んぼアートと言っているようです。アートに使う稲は、人口着色料で染めるのではなく有色米などを使います。 アートの下絵を考えたら、有色米の苗を作付け。苗が育つにつれてそ

          田んぼアートをご存じですか? 有色米あれこれ

          無洗米ってどうなんでしょう?

          「無洗米」というお米があります。 これは炊飯時にお米を洗わなくてもいい、というお米で、1991年に開発されました。 「炊飯時に『洗う』という工程が省かれた」ということで、時間に追われている共働き夫婦、人手不足で現場が回らない飲食店、野外キャンプで水を汚したくない人……等々が好んで活用しているお米です。 しかし…その味については、あまり良い評判を聞きません。筆者は講演時に参加者からよく質問を受けます。「あの……無洗米ってどうなんでしょう?」と。 質問者は、おずおずと、気恥ずか

          無洗米ってどうなんでしょう?