琵琶湖線

 どうもーーーーーー。今回は久々に、内側から感情がこみ上げる機会がありましたのでそれをゴリゴリ書いていこうかな~なんて思っているわけです。
 いや、お前どうしたんかっていうとですね、要するに失恋したんですよ。2,3ヶ月前からお付き合いさせてもらっていた2歳上の先輩。私(21)にとっては初めての彼女(向こうにとっても、自分は初めての彼氏だったらしい)。基本俺は女性と無縁の人間だったので「本気で好きになった女性のこと嫌いになるわけないやんけ!!」という鬼ダサマインド(中2くらいで卒業してほしいものである)を抱えていたのだが、見事に振られた。完璧に振られた。


この原口はさすがに振ってないだろ


 前述の鬼ダサマインドにより西田敏行でもドン引きするレベルの溺愛をしていたわけだが、振られて気が狂うほどショックだったので(一週間前には一緒にクリスマスデートの予定たててたんやぞ!!!!!)思い出の写真とかをスマホからすべて削除した。そういうわかりやすいものはすぐに削除できるのだが、「思い出の残党兵」みたいなのはいたるところに散らばっているものです。「クリスマスデート イルミネーション」と検索した履歴や検索タブ、彼女にとって素敵な人になろうと思って買い始めた化粧品、「○○さんと交際開始」といつもより丁寧に書かれた手帳・・・。これらも削除したり捨てたりすることができるからまだマシだが、1番辛いのは「物ではない」思い出なんですよね。こいつらの厄介なところは、物じゃないから捨てられないところにあるのだ。ドキドキしながら初めて彼女をデートに誘ったときの景色に似た、ガソリンみたいな色した夕焼け。ゆったりと話す彼女の話し方が少し移った自分の喋り方(気づいたら彼女は自分の一部になっていたらしい)。ふたりで団子を食べながらぼーっと眺めた月。2人で寄り添った電車から見える景色・・・。もうこいつらとは死ぬまで付き合っていくしかないのだろう。映画『ちょっと思い出しただけ』でも描かれていたけど、仮に自分が他の誰かに恋をして一緒に生活をするということになったとしても、たぶんふとした瞬間に思い出しちゃうんだろう。良い事なんか悪い事なんか知らんけど(すーぐ「知らんけど」とか言うタイプ♡)。そんでたった今夜中にこんなこと書きなぐってるわけですけど、あなたのいない夜って何してたんですかね。なんも思い出せねえ。ちくしょう。
 
 なーんか真面目臭い話してるけど(今日くらいキャラ崩壊は許してくれ)、いや大人ってみんな強いんだなあと今日改めて思った。自分みたいに突然大好きな人に別れを告げられた人っていくらでもいるはずで、みんなそんな傷を抱えながらもなんとか生きている。
 前、電車で見かけた人で印象に残ってる人がいるからその話していい?朝の満員電車で、スーツを着た女性がいたんです。その女性、かなり辛そうな顔してるからどうしたのかなと思って。そしたらスマホの画面凝視してたから、その内容をちらっと覗いたんですよね(本当にごめんなさい)。そしたらその女性、LINEで彼氏と別れ話してて。そん時俺、「なんて強い人なんだろう。」って思ったんだよな。電車の中で辛い表情を隠し切れないくらいキツい別れ話をしながら、朝の満員電車に乗り込んで仕事に向かう・・・。なんか、この人は絶対に幸せにならなくちゃいけない人だと思った。俺なんかが言うのも烏滸がましいけど、絶対に幸せになってほしいと思った。一見何事もなさそうにしている人も、もしかしたらこういう傷を抱えて生きているのかもしれない・・・。みんな、本当に強いんだなと思った瞬間。午前8時の琵琶湖線。




運命がカードを混ぜ、われわれが勝負する。/ショーペンハウアー

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