【レースの見方】適性は加齢ととともに変化する

スポーツの世界でも「円熟味が増す」などといったりしますが、競馬でもそうした現象があると個人的には考えています。

種牡馬によっても違いはありますが、基本的には年を重ねることに馬体が完成され、安定感を得るとともにスピードを失っていくというのが一般的な傾向といえます。

つまり若いうちのほうがハイパフォーマンスを発揮しやすい反面、ポカをしやすい。老いてからはパフォーマンスは安定してくるものの抜きん出たパフォーマンスは発揮しにくいということです。


ダートの場合、中央の重賞と交流重賞があるわけですが、中央の重賞は頭数も多く時計が速いことから若い馬のほうが活躍しやすいと思います。交流重賞に高齢馬が多く出てきて活躍出来るのはこういった背景もあるのだと思います。


しかしながら収得賞金の関係でそもそも若い馬が交流重賞に出ること自体が難しかった時期もありましたが、ルールの改定で4歳馬にとって交流重賞へ出走しやすくなっていますので、今後交流重賞でもスピード化の傾向が出てくるかもしれません。

フェブラリーSが近づいてきていますが、フェブラリーSはスピード能力が高い馬でないと好走は難しいので明け4歳、5歳の成績が優秀な傾向になるのも納得ですね。脂がのっているうちに成績を残すことはレース選択や引退後のことを考えても非常に大切だと思います。

上級条件になればなるほど、なかなか連勝することは難しくなってくるので、せめて適性がカッチリとはまる条件では騎手にはしっかり乗ってほしいなと思いますし、そういうレースを調教師には選択してほしいなと思いますね。特定の馬をあげてしまうと角が立つのでここでは明言はしませんが、使い方によってはあと1億くらい稼げたんじゃないかなと思う馬もいます(笑)

栄枯盛衰という言葉があるように、当然馬にもピークと衰えがあると思います。適性についても一定のものでなく、徐々に変化する可能性があるという見方を持っておくことは大切でしょう。

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