ウマ娘のハルウララのパフォーマンスを真剣に分析してみた

ウマ娘が爆発的にヒットしていますが、G1勝ち馬がゾロゾロといる中で一頭異端な存在と言えるハルウララ。

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しかしながらウマ娘の登場キャラの中ではダートをメインに活躍した馬が少なく、ダート路線を強くするためには、ハルウララを育てなければなりません。

「地方競馬で走っていたハルウララが中央競馬で走ったら…」みたいなifストーリーになっているところもありますし、ゲーム中のハルウララは現実のダートだと、どれくらいのパフォーマンスを見せているのかを過去のレースデータから比較したら面白いかなと思ってやってみることにしました。

一応、方針としては元のステータスに則って、スピードとパワーを鍛えて、スピード質の差し馬を目指して育てていって、出られるダートのレースに出走させてその内容を検証していきます。

特に最強馬を育成しようとかそういった意図はないので、「ここはこうするべきだ!」みたいなのはなしの方向でお願い出来ますと幸いです(笑)

とりあえずスタート時の能力はこちら。

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・新馬戦

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東京1300mを1:17:3で差し切り勝ち。東京1300mは上級条件があまり設定されていないため、そこまでタイムが伸びない傾向にあります。

過去10年で近い数字を出していたのは17年にミスターメロディが1:17:4で後続に8馬身差をつけて圧勝しているので、ハルウララに1 3/4バ身差と迫った2着馬は次走確勝級と言えるでしょう。


・プラタナス賞

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1:34:6で後続に3バ身差をつけての完勝。過去のプラタナス賞で最も速いタイムで勝ったのは17年のルヴァンスレーヴの1:36:2です。

この時は不良馬場で高速化が進んでいたダートだったのですが、良馬場でそのルヴァンスレーヴが出した時計より1.6秒速い時計です。おおむね9馬身程度先着出来ている計算になります。

そもそも過去10年の良馬場の東京1600mでこのハルウララよりも速い時計で走破して勝ってるのは19年の武蔵野Sのワンダーリーデルと21年のフェブラリーSのカフェファラオしかいません。

したがってこの時点で、新馬はミスターメロディの2歳レコードを破った後、2歳にして古馬G1級の時計で走破しているという日本ダート競馬史上最高クラスのパフォーマンスを見せていると言えるでしょう。


・ヒヤシンスS

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プラタナス賞から1秒差を詰めて1:33:6の好タイムで勝利。先述の21年のフェブラリーSのカフェファラオが過去10年での良馬場での最速タイムなので、3歳春にしてフェブラリーSより速いタイムで走破するという規格外の馬になってきました。

ちなみに武蔵野Sのクロフネは良馬場で1:33:3で勝ってますので、ゲームよりあり得ないタイムになっていたりします。


・伏竜S

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これはヤバいですね。日本レコードを余裕で更新してきました。

中山1800mの日本レコードはキヨヒダカの1:48:5になりますので、それを1.3秒更新ですから、おそらく永遠に更新されることのない不滅のレコードでしょう。

ちなみに20年の伏竜Sの勝ちタイムはヘルシャフトの1:53:4(良馬場)になるので、単純な時計計算だと6.2秒差ぶっちぎられてるので36馬身差くらい突き放される形になります。

・レパードS

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ちょっと施行条件が異なるところに出したかったのでユニコーンSを回避して、レパードSに出走させてみました。

20年のレパードSのケンシンコウのタイム1:49:2を1.1秒更新する勝利。

トランセンドが1:49:5で2回走破してるのも相当強い内容なのですが、ハルウララは悠々外を回しての内容なので異次元のパフォーマンスですね。


・みやこS 

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ここまで圧倒的なパフォーマンスを見せていたハルウララでしたが、ここは少し低調なパフォーマンスだったと言えます。

走破タイムの1:48:1は確かに速いのですが、15年のみやこSでロワジャルダンが1:47:8で走破していますし、20年の太秦Sでベストタッチダウンが1:48:1で走破しています。


・チャンピオンズカップ

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中京ダートでやってはいけない外枠からの出遅れ→外回しての競馬で4着。

19年にスマハマが記録した1:47:6というレコードには届かないものの高速決着という内容でした。内目を立ち回った馬での決着になっているので、ゲームの中でも中京ダートはフェアな設定になっているようです。


・根岸S

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インで揉まれる形になってしまい、直線前が開かずに3着という結果に。

さすがにこれだけ速いタイムだと前が止まりませんね。18年の根岸Sのノンコノユメが1:21:5でレコード勝ちをしていますので、それよりも0.7秒も速いタイムで逃げ馬に逃げ切られてしまうような展開では後方から差し込んでくるのは難しいと言えるでしょう。


・フェブラリーS

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悪い競馬ではありませんでしたが、先に抜け出したタイキシャトルを捉えきれずに2着。

ヒヤシンスSの走破タイム的にもう1秒くらい詰めてきても良いと思うのですが、ややハルウララは早熟傾向にあるのかもしれません。


・アンタレスS

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ハルウララが出遅れて逃げたマルゼンスキーを捉えきれずに2着。

阪神1800mのレコードはサカラートが記録した1:48:5なのでそれを0.4秒更新する好タイムではあるんですが、3歳時のパフォーマンスを考えるのここも少し物足りない結果に。

・エルムS

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1:42:1で久々の勝利。

馬場が速くなった時のエルムSはだいたい1:42:0前後の決着になっているので、ここだけやけにリアルですね(笑)モズアトラクションやハイランドピークなどがこれくらいのタイムで走破しています。

レコードはロンドンタウンが記録した1:40:9になりますがこの時は雨が降っての高速馬場になっていたので、その時よりは時計のかかるダートだったかもしれません。


・JBCスプリント

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このローテーションだったら、普通だとJBCスプリントではなく、JBCクラシックなりレディスクラシックに向かう気がするのですが、それは置いておきます(笑)

大井1200mのレコードは過去にスーニが記録した1:10:1なので、それを1.4秒更新する驚異のレコードです。

というか日本レコードですね。中山1200mでヒデノヴィーナスが記録した1:08:5が最速なのでそれを上回る超高速決着でした。


有馬記念は出るだけになるので、そこは割愛します。


・URAファイナルズ

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ここに来てまた驚異のパフォーマンスを発揮してしましたね。

みやこSの時から比較して、1秒時計を詰めてくるというのはなかなか出来ることではありません。

残念ながらURAファイナルズは準決勝で敗退になってしまったので検証はここまでになります。

ちなみに最終的なステータスはこんな感じでした。

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結論

ハルウララはニッポーテイオー産駒の馬でしたが、レースの内容だけで見ていくと、ヘニーヒューズ産駒みたいな成長曲線を描いているように感じましたね。一体、何目線なんだという話ですが(笑)

3歳までに圧倒的なパフォーマンスを見せていたのに古馬になって思ったほどの成長をせず、少し低迷期を迎えた後に復活するあたりがとてもヘニーヒューズっぽさを感じます。

ゲームにこんな細かい注文をつけるのも筋違いな気はしますが、決着タイムをリアルにしたいのであれば、3歳のうちは全体的に2秒前後、古馬は1.5秒前後は遅くすると良さそうですね。

またレパードS、みやこS、チャンピオンズカップアンタレスSとみんな1:48:1で決着してるあたりから、ステータスなりスキルなりで決められた幅の中の数値で決着タイムが決まってる気がしますね。馬場状態はバラバラですし。

伏竜Sだけタイムが速くなってるのが謎です。どういう仕組みになってるかご存知の方がいらっしゃいましたらこっそり教えてください。

拙文失礼しました。

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