D&D5e ファイターについて 3回目

ファイターは二つの「型」がある。筋力に特化するか、敏捷に特化するかである。ここでは敏捷特化(lv1時敏捷値16~17)について書いていく

■敏捷特化型ファイターについて

◇敏捷型ファイターのメリット

 「戦闘スタイル:弓術」により、遠隔武器を上手く扱えることが最大のメリット。「弓術」+「敏捷16(+3)」により、Lv1でも攻撃ボーナスが+7となるため、安定して攻撃を命中させることが出来る。「射撃の名手」との相性は抜群で、ファイター自体の攻撃回数の多さも相まって、実は1ターンに与えることが出来るダメージ量の多さは、全クラスの中でも群を抜いている

 「前線に立たない」という前提であれば、能力値は敏捷にのみ振れば活躍できるため、パーティメンバに応じて不足した能力(知力・判断力・魅力)を高める余裕があるのも利点の一つ。

 能力値としての「敏捷」が高いことはどの場面でも有用である。イニシアチブを取りやすくなり、また数多くの敏捷セーブを強いる呪文やブレスに成功しやすくなる。「隠密」に習熟する選択も面白いだろう。

◇敏捷型ファイターのデメリット

 ファイターであるにもかかわらず、重鎧も盾も装備しないためACが高くならない。前線に立たない限りは問題ないが、代わりの誰かが前衛を務める必要が出てくるだろう。

 レイピア等の妙技特性の武器を使用したい場合であっても、筋力でも使うことが可能であるため、敏捷型ファイターである必要性は薄い。前線に出たい場合は、素直に筋力型ファイターをプレイしよう。

■敏捷型ファイターの「型」

 装備武器ごとのファイターの戦い方・技能について。

◆遠隔武器

 遠隔武器の共通の強みは、「戦闘スタイル:弓術」で命中+2の恩恵を得られることと、「射撃の名手」によりダメージを上昇させることができる点である。「射撃の名手」「クロスボウの達人」以外は必須となる特技もないので、「能力値上昇」をより自由に使うことが出来る。他に特技を取得する場合は、「強運」「機動力」「警戒」辺りがおすすめだ。「魔導士退治」を取得し、遠くの魔術師の精神集中を遮るのも面白いかもしれない。

 ・ロングボウ : 長い射程距離が強み。150フィートギリギリからの狙撃に反撃できる攻撃手段は限られているため、状況を仕組めば一方的に攻撃が可能。(但し、通常のセッションで遠距離狙撃を可能とする場面は中々ないかもしれない。)

 ・ハンド・クロスボウ : 片手に近接武器、逆手にハンドクロスボウを持つ場合、「クロスボウの達人」を持つ場合、近接武器の攻撃の後ボーナスアクションでクロスボウを撃つことが出来るようだ。(但し、「装填」を行うためには片手が空いている必要があるようで再装填は出来ないらしい。 )「クロスボウの達人」の文章を読む限り、攻撃アクションを行った後、ボーナスアクションでもう一度クロスボウで攻撃できるようなので、ハンド・クロスボウ→ハンド・クロスボウの攻撃が可能、の筈。裁定はDMによって変わる可能性があるので、必ず確認しよう。

 ・ヘヴィ・クロスボウ : 単体のダメージは1d10と遠隔武器で最高。ロングボウの射程が活かしづらい屋内で活用するとよい。「装填」の特性があるため、アクションごとの攻撃回数が増えたとしても、「クロスボウの達人」がないと1ターンに一度しか攻撃をすることが出来ないことに注意。

◆サブクラスの選択について

 バトルマスターであれば、遠隔攻撃により戦技(挑発攻撃、威嚇攻撃、武器落とし攻撃、攪乱攻撃)で遠くからデバフをかけることが出来る。アーケイン・アーチャーで魔法の矢を活用することも可能だが、知力が必要となることに注意しよう。

次回はファイターにおける二刀流について



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