黄金の魂
その時ぼくは、彼との思い出を色々思い返していた
初めて話した日の女の子を持ち帰ろうとしてホテルに向かう途中転んで鎖骨脱臼して痛すぎて家に帰った話
鎖骨はいびつだったな
普通では考えられない狂った話しか出てこない、学校でも誰もが知っている存在となった
でも彼はとは、真面目な話を何度もして、悩みや愚痴、これからの話もした
卒業式の返事、きみの返事は無かった
なんで卒業式なのに来ないんだよ
写真撮ろうと思ってたのに...
彼の名前のあとの沈黙、そんな事を考えていた
そして、その夜知った
彼は自らの手でこの世を去った
学校が終わる1ヶ月あまり話してなかったな
もっと話を聞けば良かった
そんなことを考えて
今さら自分に怒ったところで仕方がないが、数日感情をどこにぶつければいいか分からなかった
ぼくは彼を一生忘れない
色々な事を学ばせてもらった
彼の意志を受け継いでいくよ
ありがとう
もう同じ事が起きないように
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