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デビュー戦

その瞬間は当然やってきた

劣勢の雰囲気が漂い、空気に飲まれる

なんとか落ち着いて立て直し、自分のやるべき仕事を流れの中でこなしていく

チーム状況は悪くない
良い時と悪い時をともに過ごし正直ムカつくことも沢山あった
そんな時間を重ね互いを理解してきた頃でもあり、みんな良い動きをしている


観客はプレッシャーをかけぼくたちを翻弄してくる
聞き入れてはいけない、けど味方にするに越したことはない
技量の見せ所だ、監督兼キャプテンが対応する


ここで、スイッチを入れて動き出す



人数は優勢
サポートをしてもらいぼくのメンタルは良い状態、緊張はしているが落ち着けている

しかし先輩がここでファールを2つ貰う
あとがない中、違う攻め方をする事を決めた

それを横で観ていたぼくは迷い、焦る
練習通りとはいかない、本番はそう甘くない
そんな事は知っている
だが、本番という異様な空気が焦りを駆り立てる


それからすぐ、決定的なチャンスがやってきた

「これならイケる」

一瞬の隙をつき
ぼくはゴールを決めた

先輩も少し前に、いい形とは言えないがゴールを決めれていた


これでやっと同点と言ったところだろう


その後も攻防は続き

危ない場面は何度もあったが

時間となり終了のゴングは鳴った



課題は山積みだ

はたから見たら良い流れであったかも知れないが、改善の余地はいくらでもあった


しかしぼくにとっては悪くはないデビュー戦

これがぼくのデビュー戦だ


圧勝の自信は到底ないが一歩一歩積み上げ、今後良い動きをしたい


このデビュー戦は決して忘れないだろう


乞うご期待

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