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※かなりグロい話もあります。注意。※絶対的な愛情の形。エゴノカタマリ。





たぶん

小学校高学年の頃から
ちょっとずつおかしくなったと思う




愛情を
自分の中で確立させようとした時
そばにあったものを
参考にすることはよくあることで



ボクにとっては
それが親と本だった


児童会館に置かれていた
とある本





そこから始まった気がする……






ボクはボクだけのために
息をして
死んでいくイキモノが欲しくて



沢山たくさん
探して回った


でも



ボクの身体は【オンナノコ】だったから


愛した人たちからは

普通に結婚できないとか
親になんて言えばいいの?とか
子ども産みたいからとか


ボクにはどうにもできない理由で
別れを告げられた








愛は
その辺に転がってない


だったら
作ってしまえばいいと思わない?









ボクだけしか知らず
ボクのために息をして
ボクがいなければ生きていけない


そういうイキモノを
作ってしまえばいいんだって……!






自覚したら早かった
20歳の時には
自分の求めるものがしっかりと分かっていて
それは絶対に自生してないことも理解していた





家族と不仲で疎遠
幼くて
ポンコツ気味で
ひとり暮らしをしていて
友達が少なくて
顔が可愛い
性機能が平常な男





それが
ボクの求めるイキモノの条件だった





身内なんて
自分のでさえ関わるのは最低限にしてるのに
伴侶の身内なんて他人だし
めんどくさい

顔がかわいいのは絶対
毎日見る顔なら可愛い方がいい
好みの顔なら大抵の事は許せるからね


これまでの経験から
女性を選ぶのはやめた
どうせ結婚できないし
振られるのもしんどいから

男なのは決定







そんなこんなで見つけた
可愛い子は


最初の5,6年こそ
触られるのも
隣に寝るのも嫌だ!
目線も合わないって
野生の獣みたいな感じだったけど






慣れてしまえば

くっついてないと眠れないし
甘ったれだし
美味しいもの大好きだし

構ってくれないと
テーブルとボクの間に割り込んできて
強制的に構わされる感じになった




許容範囲が本当に狭いから
ボク以外の人間が不用意に触ったりすると
不機嫌丸出しで威嚇されます




最近はしっかり躾が完了しているので
自分のことは自分でするし
ご飯もしっかり食べるし
ボクの言うことは聞けるし
お出かけしたらいい子でまでできるようになった



さらに言うと
ボクの感覚が伝播したようで
喉仏にがっつり犬歯突き立てても
大人しくされるがままになった

内ももとか
一時期歯型だらけにしたこともある

でも
抵抗はしない
そういう風にしたから




寝てる時も
ゲームしてる時も
食べてる時でも


ボクが触れて
威嚇されることはない
当然の話だけど



この前
出血したらしい可愛い子は
ボクに近づいてきて

「ねー、あじゅさん。鼻血でたの。」
「あ?うん、ティッシュ……「舐める?」い。は?」
「舐める?おれの血、あじゅさん好きでしょ?」
「あー、うん。さすがに鼻血はやめとくよ。」

という会話がナチュラルに開催されるほど




頭のイカれた人間が
15年もかけて育てたんだから
それなりに頭はおかしくなるだろうなとは
思ってたけれども!



鼻血舐める?はないよね(笑)





ボクの好みに育ってくれた
でかい可愛い子は


いつかの日に
ボクを看取ってくれるのかねぇ?

それとも
ボクが看取るがわだろうか。




最期の時を共に過ごすって
凄い愛情だと思うんだよ

出来るなら
ボクが育てたあの子に
終わらせて欲しいんだけどね



捕まっちゃうし
逆も難しいだろうなー……



ボクが看取るがわなら

心臓と目玉は
ガラスケースに入れて保存したかった
罪にならないなら……ね?



それが叶わないなら
肉を食べさせて欲しいと思っていた

一応調べた

本人の許可があれば
削いで食べることも可能らしいけど……
頭がおかしくなって死ぬ可能性が高いと


ままならないなぁ






とりあえず
ボクが先に逝くなら
その後は後をおってくるなり
好きに生きるなりしてくれて構わないけど


ボクが後なら
骨はボクだけのものにするんだ


依頼すれば
粉状にしてもらう事が可能だから
それを少しづつ身体にいれて馴染ませる

ほんの少しだけ
ネックレスにいれて持ち歩く


ボクが
灰になる日まで


そして
すべてをボクのお腹に収め終わったら


その時は
ボクの好きにする



息をするのも
止めるのも





たとえ

ボクらが
何者にもなれずとも




それでも





最期の最後まで……




バイセクシャルで、アダルトチルドレンで、ぽんこつオートマタなボクが、フルフェイスマスクをして生きているって話。 主観が9割です。 暗い話も、えぐい話も盛り込みます。 合わないなと思ったら、距離を置いてくださいませ。