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【SHElike課題記事】リクルートの挫折経験で培った、SHEmoneyブランドマネージャーの「想像力」を働かせる仕事術


本記事は、オンラインキャリアスクール『SHElikes』のインタビューライティングコースの課題として執筆しました。講師からの添削を受けて、加筆・修正しています。

■記事概要
・形式:インタビュー映像を見て、取材原稿を執筆
・テーマ:「仕事をするうえで大事にしていること」
・想定媒体:Woman type https://woman-type.jp/wt/feature/
・想定読者:Woman type の既存読者・潜在読者
・字数:2,000〜3,000字程度
・与えたい読後感:明日からまた仕事を頑張ろう、私も何か挑戦したい

オンラインキャリアスクールSHElikesより

リクルートの挫折経験で培った、SHEmoneyブランドマネージャーの「想像力」を働かせる仕事術


どんな輝かしく見える人でも、なんらかの「挫折」経験を持っている。その「挫折」こそが、その人を輝かせているのかもしれない。

数々の女性向けサービスを提供するSHE株式会社で、SHEmoneyブランド責任者をつとめる松尾真里さんもその1人だ。

新卒でリクルート、現在は、SHEでブランド責任者を務める松尾さん。順風満帆なキャリアに思えるが、「前職のリクルート時代は失敗や挫折ばっかりだった」という。しかし、そういった苦い経験が、彼女の仕事のやり方を徐々に変えていった。

今回は松尾さんに「仕事をするうえで大切にしていること」をテーマにインタビューを行った。

キャリアの「紋所」を手に入れたかった

松尾さんが責任者を務めるSHEmoneyは、家計管理から資産運用の実践までを体系的に学べるマネースクール。
独自のコーチングを通じて、1人ひとりにとっての理想の人生を深堀りする。そのうえでオンライン学習にてスキルを習得、自分らしい資産形成ができるようになることを目指す。

SHEmoneyに立ち上げ時から関わる松尾さん。どういった経緯で、新卒で入社した大手IT企業のリクルートを離れ、スタートアップ起業の新規事業にチャレンジすることになったのか。

「リクルートにいた当時、20代のうちに『仕事で何かをやりきった』という『紋所』のようなものを手に入れたいという思いを持っていました。

今後、産休などの理由で、会社の組織を離れることがあるかもしれない。そんなとき、『私はいままでに、仕事でこんなことを成し遂げました』といった紋所があると、次のキャリアをスムーズに再開できると考えていたんです。今は、SHEmoneyで『紋所』の1つを作りあげている最中です。

リクルートにいたときは、いずれ起業をしようと考えていました。そんなときに起業の相談をするため、株式会社SHE代表の福田恵理に会いに行ったことがあります。そのとき時、『それ、SHEでやらないか』と福田に言われ、その日のうちに入社を決めました」

辛いときは素直に愚痴をこぼす

SHE入社後は、新規事業SHEmoneyの立ち上げに関わる。

新規事業の立ち上げと聞くと、大変なことが重なり、心が折れそうなこともありそうだ。松尾さんは、どのようにプレッシャーや困難を乗り越えてきたのだろうか?

「新規事業ってとても大変で、心が折れそうになったり、挫折しそうになったりすることも沢山ありますね。ですがそういったときには必ず、『この仕事ってそもそも何のためにやっているのか』と目的に立ち返ることを意識しています。

私は、内省することが好きなので、1人でノートにモヤモヤしていることや不安を書き出すことが多いです。

メンバーにも、『この仕事で行き詰った!』『もう辛い!』などのネガティブな感情を、恰好をつけずに明るい口調で話すようにしています。
悩みを1人で抱えこむと辛くなりますが、誰かに話すことで心の負担が少なくなる気がするんです」

普段から「誰かに頼る」ことを心がけている松尾さん。しかし、社会人になった当初は周りに頼ることができず、上手くいかないこともあったという。

どのようなきっかけで、「頼る」コミュニケーションを選ぶようになったのだろうか。

頼ることは悪ではない

「リクルート時代に経験した挫折体験から、『頼ることは悪ではない』と気づきました。
3年目のとき、ある大きなプロジェクトのリーダーになったことがありました。そのときは、リーダーが何でも決めて先導するといった、当時のリクルートで主流のトップダウン型リーダーになろうとしました。

ですがその結果、コミュニケーションが上手くいかず、チームが崩壊してしまったんですよね。その時はすごくストレスがかかり、顔半分に正体不明の出来物ができてしまいました。
そのとき、信頼している上司や先輩の助言をもらって、リーダーには2種類いてもいいんだと気づいたんです。

私はどちらかというとフォロワーシップ型のリーダーが向いています。メンバーに『私ここが苦手なんだけど、お願いできる?』といった感じに、コミュニケーションの仕方を変えたら、プロジェクトが上手く回るようになりました。結果として、史上初の全KPI達成といった成果を出すこともできました」

この経験は、現在ブランド責任者としてマネジメントをするうえで、かなり活きているという。

「メンバーには、成果を出すために頼ることは悪ではないと気づいてもらうようにしています。色々な人に協力してもらった結果、最終のアウトプットが良いものだったらそっちのほうがいいですよね。

本人たちが悩んでいるときは、そうやって視座を一段上げる手伝いをしています。メンバーの顔色を見て最近悩んでいそうだなと感じたら、ご飯やお茶に誘って、気軽に1on1をしています」

想像力を持って働くことで、信頼を回復させた

常にメンバーの気持ちを敏感に察知し、フォローをしている松尾さん。
普段から、「想像力をもって働く」ことを大切にしているそうだ。
メンバーとの会話や相談に時間を割くため、毎日1時間は業務時間内に余白の時間を作ることも欠かせない。

一方で、社会人になった当初は、「想像力をもって働く」ことができておらず、苦い経験をしたこともある。

「自分のタスクのことしか考えず、期限を伸ばして次の工程の人に渡してしまい、最終的に納期は間に合ったけど、アウトプットのクオリティがかなり下がってしまったということがありました。それによって、周りの信頼を失うことになってしまいました。

『今、松尾の信用残高はゼロじゃなくてマイナスだから』と上司にいわれるくらい。

そこからは、とにかくスピードを意識しつつ、スキルを身につけてクオリティが高いものを出すということを地道に続けた結果、1年後にはリーダーを任せてもらえるくらいに信頼を回復させることができました。

当たり前のことですが、仕事っていうのはバトンパスで、相手への想像力を働かせて仕事に対峙することが大事だと学んだ経験でした」

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