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「ディグディガ」元ネタ紹介:第17話

これは、漫画「ディグインザディガー」第17話公開に際して、原作の栄免建設と漫画の駒澤零(と、たまにゲスト)が淡々と元ネタ紹介をしていくコーナーです。

原作担当:栄免建設

◆Skweee

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日本でSkweeeといえば、今回のタイトル元ネタでもある「ねじりんSkweeeボーイズ」が筆頭に上がるだろう。

他にもチップチューンからBassシーンで活躍するQuatra330やビートシーンでも影響が垣間見えるジャンルで、例えば日本ではOILWORKSからリリースされたビートメイカー、RLPが8Bitサウンドを用いていたのが印象的だった。

このチップチューン的サウンドはDubstepシーンでも一時期見られた。

前述のQuatra330が所属しているDubstepレーベル《hyperdub》は過去にゲーム音楽のコンピをリリースしたりと、この手のサウンドを昔から好んでいる印象があるのだが、特にIkonikaの1stアルバム「Contact, Love, Want, Have」なんかはゲームっぽいサウンドが多い。

《hyperdub》からリリースするZombyのEP「One Foot Ahead of the Other」なども、チップチューンからの影響を強く感じる。(おま国ですが…)

Raveの影響が強く、初期のBrostepでも有名なRuskoはRemix作品「Sing What You Want (Rusko's Skwee Remix)」で彼流のSkweeeを披露(なぜかeが1文字少ないのが気になるが…)している。

最近はSkweeeのリリースも落ち着いてしまったように見えるが、スタイルを変えて活動しているアーティストは現在も色々といる。例えば現在Jungleシーンで活躍するCoco Bryceは、実は昔Skweeeシーンで活躍しており、割とコンピとか買ってみると名前を見かけるので面白い。

◆DANIEL SAVIO - Valiant

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Skweeeの名付け親、DANIEL SAVIOはスウェーデンのエレクトロニックミュージシャン。2012年にリリースされた本作では正統派というか、「Skweeeといえばこのサウンド!」と言わんばかりの楽曲が多く収録されている。

名付け親ともあってシーンの中心的な人物で、現在でも2〜3年周期とコンスタントにSkweee作品を発表している。2021年にもアルバム「Hip hop」をリリース。タイトルは正直「どんなスタイルのHiphopなんだ…」という感じだが、80年代のHiphop、Electro Funkな楽曲を聴くことができる。ストリーミングには存在しないようだが、興味のある方は調べてみては。

Kool Dj Dust名義では、Disco/House色の強い楽曲を発表。

今回取材させていただいたLOS APSON?はかなり幅広い品揃えで他のレコ屋ではあまり見かけないジャンル(レコードがあったとしてもクラブミュージックの分類にまとめて入れてある)が多くあり、他にもRaveやBreakcoreの作品もあったりしてそこら辺も面白そうだなと思っていたが、ここら辺が形を変えたりしながらも現在も比較的にイベントでプレイされることが多いのに対してSkweeeは盛り上がったのが10年ぐらい前で、イベントのでもあまりプレイしてるのを見たことがなかったため、今回をきっかけに知ってほしいと思い選盤しました。

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漫画担当:駒澤零

◆LOS APSON?

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高円寺にあるレコードショップ。南口からパル商店街を歩いて5分程の閑静な場所に位置し、キュートな店の見た目からして結構インパクトがある。店内は一度見たら忘れないほど情報量が多く、レコード・CDのほか、TシャツやZINE、おもちゃ、多国籍雑貨など様々な商品を扱っている。

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わたしが初めて行ったのは京都の某ノイズ系レコード屋を訪れた際、話の流れで私が東京の人だと知り、おすすめされたのがきっかけだった。

元は幡ヶ谷にあったらしく、わたしは高円寺移転後しか知らないが、本当にLOS APSON?でしか出会えないレコードに出会うことができる。

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今回のプレイリストはこちら。

以上、ディグディガ17話の元ネタ紹介でした。ありがとうございました!


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