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「ディグディガ」元ネタ紹介:第11話

これは、漫画「ディグインザディガー」第11話公開に際して、原作の栄免建設と漫画の駒澤零(と、たまにゲスト)が淡々と元ネタ紹介をしていくコーナーです。

原作担当:栄免建設

PINK MOON RECORDS

ディグディガ11話-2

シンガーソングライター、曽我部恵一が運営する中古レコード店。

2006年に同じく下北沢にオープンした、カフェ兼レコードショップの「CITY COUNTRY CITY」の姉妹店として2020年にオープン。中古レコードのほかにも曽我部が主宰するレーベル≪ROSE RECORDS≫の作品や、サニーデイ・サービスのグッズも購入可能。

ジャンルとしてはロック、和モノがメインだが、ダンスミュージックもなかなか面白いものを取り揃えている。オンラインショップもあるため、遠方の方でも。PINK MOON RECORDS限定販売のアイテムとしては、曽我部恵一の未リリース曲をコンパイルしたCD、レコードの「旧市街地から」(2021) がある。オンラインでは売り切れとなっているが、店頭ではまだ購入可能。LPがほしい方はぜひとも現地へ足を運んでみてほしい。

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ちなみに、漫画内をよく見ると「旧市街地から」のLPも登場している。

Twitter / Instagram / 公式オンラインショップ 

◆カレーの店 八月

ディグディガ11話-4

PINK MOON RECORDSがあるビルの1階のカレー屋。こちらもオーナーは曽我部恵一。下北沢はカレー激戦区として有名だが、僕たちが取材で伺った時も外で待っているグループがおり、改めてその人気を実感した。

レコードを買えばお得なサービス券がもらえるので、気軽にトッピングやサラダなどが頼める。僕はチキンカレーとのあいがけキーマでチーズトッピングを注文。大袈裟に聞こえてしまうかもだけど、人生で食べたカレーでも1番好きなカレーかもしれない。普通に今後も通うことになりそうだ。

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食器は店オリジナルのもので、食事中に出てきたイラストがあまりにかわいかったので、その場で今回のオチの一コマが決まったのであった。

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PINK MOON RECORDS、カレーの店・八月については、曽我部さん本人のインタビュー記事があるので是非チェックしてほしい。

◆Superyou - 1995

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バンド・Superyouのデビュー盤。

2021年活動を終了した Super Ganbari Goal Keepers のメンバーを中心に結成し、ROSE RECORDS から2021年12月デビューしたばかり。今回の取材はPINK MOON RECORDSでも働くSuperyouのVo/Gt、ショウヘイマンさんに多くのご協力をしていただきました。

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「1995」MVでは今回の舞台でもあるPINK MOONが登場し、曽我部恵一さんがカメオ出演。漫画ではこのシーンをベースに作画してもらいました。

インディーロック、ギターポップの2曲入り7inchシングルで、自分の日常と重なる歌詞とギターの質感が個人的には非常に好み。デビューしたばかりなのでこれからの活躍が楽しみです。

漫画担当:駒澤零

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今回は久々に取材同行できて嬉しかったです。しかも個人的にお伺いしたことのあるお店だったので感慨深かった…入口にプラスチックスやThe Smithsがデカデカと飾られてて実家のような安心感を覚えました(描きました)。

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◆サニーデイ・サービス - Popcorn Ballads

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バンド・サニーデイ・サービスの11枚目のアルバム。2017年6月に配信で発売された後、ミックス/アレンジや曲順に変更が加えられ、楽曲も追加されたフィジカル版が12月25日にリリース。また同時期には収録曲「クリスマス」の小西康陽Remixが7inchシングルカットされていたのも鮮明に覚えている。

サニーデイ・サービスは、曽我部恵一を中心として1992年結成されたロックバンド。1994年、ミニアルバム『星空のドライブep』でメジャーデビュー。2000年に解散した後、2008年に再結成された。

メジャーデビューのきっかけは、友人のバンドが出演するライブを観に行った曽我部が酔っ払って見ず知らずの男性に絡んだこと。実は絡まれた男性が後のディレクタとなる渡邊文武で、たまたま持参していたCDを渡したことが足がかりとなったという。ちなみにこの渡邊さん、わたしが大好きなバンド・Koochewsenや、いまは解散してしまいましたがキイチビール&ザ・ホーリーティッツなどのプロデューサーでもあります。世間って狭いですね。

「Popcorn Ballads」に話を戻します。

史上もっとも長い制作期間が費やされたという名盤「DANCE TO YOU」(一番好き)の後にリリースされたアルバムで、前述したように「Apple MusicとSpotifyにおけるストリーミング配信のみ」という日本ではたぶん前例のない形で発表された。しかも、ROSE RECORDSのツイッターアカウントで「サニーデイ・サービス NEWアルバム『Popcorn Ballads』ただ今よりシェア開始します」という予告なしのツイートと共に突如公開された。

そんなことある?

当時再結成後のサニーデイを聴いて「わーん桜super love……セツナ……」とうるうるしていたわたしには青天の霹靂で、ていうかもう曲数がえぐいのにクオリティも半端ではなくて、しかも当時音楽関係のメディアに出入りしてたので配信画面を見ながらぽかーん…とするわで、とにかく衝撃だったのを覚えている。配信音源を買ってください!という宣伝は仕事で打ってたものの今ほどサブスクがメジャーではなくて、わたしも専らCD派のコレクターだった頃、である。手元に音源がないのが不安で仕方がなかった時代。

その時代に、これである。挑戦的すぎる。サニーデイもとい曽我部さんはマジで多作というか異常に手が早いイメージがあって、リリースのスピード感がえぐすぎて最早リスナーの方が追いつけないのではないかと思う時ある。

というのも、本作のフィジカルリリース後3ヵ月でアルバム「the CITY」がリリース、さらに3ヵ月後に同作の再構築「the SEA」がリリース。それからアルバム「いいね!」が出るまでは2年を要するが、そういう話じゃないのよ。怖いのよ。コロナで音楽業界リリース祭になる前から爆速なのよ。長く話しても意味不明になるのでこの辺で終わりにします。あとは聴いてください。

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PINK MOONから階段を下ると八月です

栄免さんも書いてましたが、下北にはもう一つ曽我部さんオーナーのお店・通称"CCC" (CITY COUNTRY CITY) があって、「Popcorn Ballads」配信リリース後すぐの1週間はポップアップショップがオープン。リリックポスターの無料配布やファッションブランド ”FACETASM” との限定コラボTシャツなど、さまざまな限定アイテムが販売されていました。行ってました。

◆Emerson, Lake & Palmer - Brain Salad Surgery(恐怖の頭脳改革)

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今回は私が選盤担当とのことで、店内で選びました。スターリンと迷った!いまさら説明不要なくらい有名な作品だと思いますが、少しだけ書きます。

Emerson, Lake & Palmerは、キース・エマーソン、グレッグ・レイク、カール・パーマーの3名により、1970年に結成されたイギリスのプログレバンド。略称はELP。メンバーの名前を取ってグループ名にするというのは人が消えてKUNになったKAT-TUNを彷彿とさせますね。プログレ界のKAT-TUNとでも言えばいいでしょうか。そろそろ色んな方面から怒られそうですね。ちなみにそれでいうとELPは現在Pです。とにかく凄い人たちなんです。

1973年11月にリリースされた枚目のアルバム。同年初めに彼らが主宰するレーベル、Manticore Recordsが発足し、全盛期最後のスタジオ録音作品と言われ、アルバム収録時間の約3分の2を大曲「Karn Evil 9」が占めている。

Manticore Recordsは、昨年2021年に故グレッグ・レイクの妻、レジーナの指揮で再開。公式サイトでは、彼女のステートメントが確認できる。

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あまりにもシャバいな……と思いしばらく悩んだのですが、観音開きのジャケットってそういえばないな…と思ったので話してこれになりました。本作は日本限定豪華盤になったときに「When the Apple Blossoms Bloom in the Windmills of Your Mind I'll Be Your Valentine(あなたのバレンタイン)」が1曲目に収録されてるし今の季節にぴったり!というのは後付けの理由です。

PINK MOONのいいところは王道の作品がきちんといっぱいあるところだと思う。お陰様で色々なレコ屋に取材/プライベートで行く機会がありますが、個人経営の素敵なお店でもわたしの知識がなく人見知りなばかりに置いてあるレコードが一つも分からない!と泣く泣く帰ることもよくあるので。

あと下北沢という土地柄、インディーズバンドの7inchなどが普通に和モノ箱に入ってるのがよかったです。初心者からディグ慣れした人まで、気軽に掘れるお店だと思う。カレーも美味しいし…。今回漫画を上げたら友達数人から連絡が来てちょっとびっくりしました。みんな大好きだね…。

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PARKGOLF

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これはわかるわけないと思いますが、八月でカレー食べてるお客さんはパーゴルさんのつもりで描きました。アイコンの服装マジで好き!

先日、わたしの借りているアトリエ "space newromantic" にてグループ展を開催していたのですが、そこでPARKGOLFさん主催のインディーズ子供番組『パークゴルフパーク』の友達が制作したパートを永遠に流してたので、いま謎の親近感が湧いています。マジで面白いから見てほしい!

今回のプレイリストはこちら。

以上、ディグディガ11話の元ネタ紹介でした。ありがとうございました!




























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