「ディグディガ」元ネタ紹介:4.5話
これは、漫画「ディグインザディガー」4.5話公開に際して、原作の栄免建設と漫画担当の駒澤が淡々と元ネタ紹介をしていくコーナーです。
前半:栄免建設(原作)
◆3000円ブックオフ
音楽ブロガー、オートチューンVtuberの♨️さんが発案した、ブックオフで3000円を目指して買い物をする遊び。ツイッターで一部話題になり、とうとう先日ブックオフ公式にも取り上げられた。
あまりブックオフにレコードのイメージがないかもしれないが、大きい店舗だとちょくちょく取り扱っているところがある。中でも町田のブックオフはレコード売り場が広いので、レコードディグするならここがオススメ。
今回フロアごとの会計だったため、100円本などで微調整できず、3000円に近づけるのにかなり苦労しました(2~3時間かかった気がします)。
細野晴臣「SFX」や坂本龍一「千のナイフ」があったが共に4000円オーバー。個人的にはTHE MAD CAPSULE MARKETS「010」が2000円弱で欲しかったが、それを買うと計2枚で終わってしまうので断念。
今度は企画以外でまたディグりに行きたいですね。
オランダのフュージョングループ・FRUITCAKEの2ndアルバム。
テレビやラジオで使われまくってるので聞いたことあるって人は多いはず。
最後おまけで「天気予報?」と四季乃が言ってるけど、テレビの番組同士の間にある数分の天気予報のBGMっぽいと思ったので。
今回レコードは510円で買えましたが、wiki情報だとCDの生産が少なくて高騰化してたとか(Amazon見たけどそんなに...って感じだったけど)。
パソコン音楽クラブとか好きな人には、割とドストライクなんじゃないかな?と思うんだけどいかがでしょう。アルバム通してドラムがしっかり乗っていたので、「Screen Music」という曲のドラムレス部分をサンプリング。
合いそうだと思ったのでピッチを落としてVaporwaveっぽくし、今回はTrapのビートを打ち込みました。
ファンクバンド・Kool & The Gangの1980年発表のアルバム。漫画で描かれているのは裏ジャケの方ですが、気づいてる方も結構多かったですね。
この作品はディスコやバラードが中心で、バンド最大のヒット曲「Celebration」を収録。イベントでよくかかっているので、聞いたことある方も多いかも。
◆Mike Oldfield - Tubular Bells
Mike Oldfieldの1stアルバムであり、プログレッシブ・ロックの歴史的名盤。
プログレが全然わからない僕でも知っているくらい有名。
そして今では超メジャーレーベルである「Virgin Records」の最初の作品。
投稿後の反応で、お恥ずかしながら「エクソシスト?」っとなってしまったのだが、調べたら楽曲の冒頭部分がホラー映画の「The Exorcist」のメインテーマとして使われている。ただし使われているのは別録音で、Mike Oldfield自身は関わってないとか。
もともと「聞いたことあるな~」と思ってたんだけど、テレビのホラー系シーンで使われてたのを聞いたのかもしれない。
◆KC & The Sunshine Band - Get Down Tonight
マイアミのディスコ/ファンクバンド・KC & the Sunshine Bandのアルバム。1975年発表。バンドの代表曲「Get Down Tonight」や「That's The Way (I Like It)」など、軽快なディスコが多数収録されている。
後者はKONAMIの音楽ゲーム「Dance Dance Revolution」に収録。大流行していたので、知らないうちにこの曲をDDRで踊っていた人も多いのでは?
サンプリングも多くされています。
◆E-40 - My Ghetto Report Card
ベイエリアの重鎮・E-40による「Hyphy」を取り入れたアルバム。E-40の代表曲「Tell Me When To Go」など収録。Hyphyはミニマルな電子音のビートにアグレッシヴなラップを乗せたスタイルで2000年中期に流行したベイエリア発のHiphopのサブジャンル。サンプリングの魔術師DJ Shadowも3rdアルバムで大胆に取り入れ話題に。
サウスのCrunkに近いけど、BPM的にCrunkが70(140)とかでリズムを取れるのに対して、Hyphyは100前後でリズムを取る。そのため少しアップテンポに感じるかも。まあこのアルバムはCrunkの代表的プロデューサーLil Jonが多くプロデュースしてる作品なのですが。
HOOKで聞けるボイスはRUN-DMC「DumbGirl」のサンプリング。解説っぽいコマの元ネタに「メガネくいってしてるジャケなら...」と提出したやつ。
後半:駒澤零(漫画)
◆New Masterpiece (V.A.) - Museum,Zoo,Station
以前ΔKTRさん目当てで購入したカセット。この時はまだNew Masterpieceのことを知らなかった。Local Visions & lightmellowbuの共催イベント『Yu-Koh β版』の物販で入手。(他にも、パ音が参加する『Oneironaut』や『NEO GAIA LEGEND』コンピのカセットがあった)
今回ネームの都合でなぜか5回もジャケが登場する(異例)フルーツケーキがニューエイジっぽいので、近しいところで選んだらこうなりました。最初Vektroidのジャケにしたくて、頑張ったけど無理だった記憶がある。
P-MODEL、プラスチックスと並び「テクノ御三家」と名高いバンド・ヒカシューの初期の名盤。身内で「ヒカシューで一番好きなアルバムは?」アンケートをこっそり取ったところ3/3がこの『夏』を挙げたので自信満々でセレクトしたら、その後別の先輩が『うわさの人類』を推してて揺らいだ。(言うて3枚目だから『夏』から1年だし、皆初期大好きですね私もだよ)
代表曲「パイク」をはじめ、「謎の呪文」「モーニング・ウォーター」と、1stアルバム『ヒカシュー』の棘がいい意味で洗練されて、絶妙なポップさを生み出している。キュートな音色と巻上公一の剽軽なボーカルが最高な形で結実したのが、1980年リリースの2nd『夏』だと思っている。
このライブ映像は、暗い音楽とディスコで踊る人たちがミスマッチすぎてめちゃくちゃ面白いです。良ければ見てほしい。
1stもいいんですけどね。Kraftwerkのカバー「モデル」や、中学生の私がLINEのホームに設定していた「幼虫の危機」などが収録されています。
ヒカシューは後期になるにつれて壮大だったりフュージョンっぽい曲が増えていって、もちろん良いんですけど、私は初期が一番好きです。
近年の曲だと「ニョキニョキ生えてきた」(『万感』収録,2012)をライブで観た時かなりやられた。これは別の曲だけど最近のヒカシューもかっこいいよ!!!ってことが言いたかったので貼っておきます。
「マンスリーヒカシュー」と銘打って毎月ライブしたり、若手と対バンしたり、結構精力的に活動されてるのでよかったらぜひ観に行ってみてください。テルミンやサックスを交えた異色のバンド構成から織りなされる唯一無二の音楽性、もし聴いてない方がいましたら是非とも一聴を。
ちなみにヒカシューの公式サイト、マジで阿部寛公式サイトに匹敵するレベルのインターネットですごく安心するんだよな。さすが水カンにキレた唯一の大御所。最後に、フル尺の1981年ライブ貼っておきます。
◆Yussef Kamaal - Black Focus
Yussef Kamaal(ユセフ・カマール)はドラマーのYussef Dayesとプロデューサー/鍵盤奏者のKamaal Williamsによるイギリスの若手ジャズ・ユニット。アラビア文字を使用したジャケットが印象的だったのでセレクト。
以下は本作リリース時のレコ発記念映像。やべえ。
ユセフのソロもえげつないのでよかったら見てってください。
◆温泉まあく
ことの発端は以下のツイート。
名前から漂う美少女感を察知した駒澤が、Twitter上で温泉マークさんを美少女化したキャラクター。当初の栄免プロットではこの子を漫画内に登場させられないかとの話だった。いや無理だって!!
私が現在使っているレコードプレイヤー。母のおさがりのプレイヤーが壊れてしまったため、急遽購入。リーズナブルな価格だが使いやすく、USB書き出しもできるので、レコード初心者にもおすすめ。
町田が東京なの本当に謎ですよね。小田急線乗るたびに思います。期せずして2回連続ヒカシュー「夏」の話してますが、偶然です。名古屋に行った時点で今回のロケは終了してたので、サブリミナル効果かもしれませんが…
今回のプレイリストはこちら。
以上、ディグディガ4.5話の元ネタ紹介でした。ありがとうございました!
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