2020年度第10回デジラボ:Kangaroo2でテンセグリティを作ってみた

はじめに

北九大藤田研究室M1の西江です.
今回はKangaroo2を用いてテンセグリティを作ってみました.
Kangaroo2はデジラボ第5回でも扱っているため,詳しい説明は省きます.

今回紹介するテンセグリティの作り方は,形態創生コンテスト2020に応募した際に勉強したものです.
コンテストの方は残念ながら入賞とはなりませんでしたが,いろいろと学びは多かったです.
以下に,多角柱をモデリングし,それからテンセグリティをパラメトリックに形状を操作する方法を紹介しています.

Kangaroo2のコンポーネント

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テンセグリティの形態創生にあたってKangaroo2のコンポーネントは「Length (Line) 」および「Solver」が重要な要素となっており,特に「Length (Line) 」の「Length」および「Strength」で形態の制御を行っていきます.
「Length (Line) 」の「Line」にはcurve(直線および曲線)を,「Length」および「Strength」には長さ(数値)および弾性(数値)を入力します.

まず,図のような多角柱を作成します.
多角柱の側面には斜材(圧縮材となる線)を入れています.

多角柱

次に,「Length」と「Strength」の値を動かすことで形態の変化を見ていきます.
上の図の左が初期形状で,右が「Solver」から出力された形態です.
長さの制御の値は初期長さの係数となっています.
すべての部材が初期長さの時は形態に変化は見られません.

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弾性の値を変えても形態に変化は見られません.

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