見出し画像

金産出量が多いことで名高い新潟県佐渡の3倍以上産出を誇る日本の金山。

経ヴェリタスは2022年12月06日に、鹿児島空港から車で約1時間。さらに迷路のような坑道を15分ほど走ると、菱刈鉱山(鹿児島県伊佐市)の金鉱脈を含む鉱床に到着すると報告した。

ジャンボと呼ぶ削岩機で穴を空け、爆薬を装塡する。

発破して砕いた鉱石を地上へ運び、機械や手で金を含む石と含まない石に選別する。

保有する住友金属鉱山によると、鉱石は1トンあたり20g前後の金を含む。世界の金鉱山の平均(3~5g程度)を大きく上回る。

海外では、そのような金山で命がけで金鉱を掘っている。

そのため、菱刈鉱山は「奇跡の金鉱山」と呼ばれている。

研究者は、以前から熱水が噴き出しているところに金鉱があると言っていたが、実際に菱刈鉱山で坑道を掘り始めたのは1983年であった。

業界では、1000回の試掘調査で着脈が3本あれば「千三つ(せんみつ)」と呼ばれ、鉱山としては有力と言われている。

ところが菱刈鉱山では、18本の試掘すべてが高品位の金を含んでいたことから、当時大ニュースになった。

当時、私も記事にしたことがあった。

2022年03月までの累計産金量は260.1トンになり、金産出で名高い新潟県佐渡の3倍以上産出したことになる。

埋蔵量はなお約160トンと年間生産計画の約40年分に相当する。

2022年11月からは従来より深い海抜マイナス80m地点での採掘も開始した。

当時のニュースでは、これほどになるとは信じていなかった。

現在は、日本で菱刈鉱山が商業利用で残る唯一の大規模金鉱山となった。国内の金採掘地が減るなか、新規の金資源として期待される場所のひとつは海底にある。

伊豆諸島・青ケ島沖の水深700メートルの深海で、高濃度の金や銀などを含む熱水が噴き出していることがわかった。JOGMEC(Japan Organization for Metals and Energy Security/エネルギー・金属鉱物資源機構)の調査では、平均で1トン当たり約17グラムの金、1.3キログラムの銀があったという。

JAMSTEC(Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology/海洋研究開発機構)は「水深や水温が、高濃度の金を噴き出す一因と考えられる」と話す。「日本国内にはまだこうした海底鉱脈が潜んでいる可能性がある」と主張している。

鹿児島県伊佐市菱刈鉱山の緯度、経度。
菱刈鉱山 - 鉱山
〒895-2701 鹿児島県伊佐市菱刈前目3844
32°00'45.5"N 130°41'34.8"E
または、
32.012628, 130.693011

https://www.smm.co.jp/corp_info/location/domestic/hishikari/
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB292CR0Z21C22A1000000/
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=5019
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=5021
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=8031
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=1963
https://www.nikkei.com/nkd/company/?scode=8802
https://www.jogmec.go.jp
https://www.jamstec.go.jp/j/
https://www.facebook.com/jamstec.jp/?locale=ja_JP

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?