バナナは、1950年代に絶滅寸前となった。
米国のMedium Daily Digestの「History-of-Yesterday」として、ダニエル・チョイ(Daniel Choi)は2022年03月09日に、バナナ味のお菓子や飲み物を飲んだとき、「どうしてバナナの味がしないんだろう」と思ったことはありませんか?
実はバナナの味がすると言ったらどうでしょう?
実は、私たちがよく知っているバナナの味は、現在私たちが食べているキャベンディッシュ・バナナ(Cavendish banana)とは全く異なる、ある特定の品種のバナナの味によく似ているのです。
つまり、あなたの祖父母や曾祖父母が食べていたバナナは、まったく別のものだったのです。
では、本来のバナナの味はどうなったのでしょうか?
https://time-az.com/main/detail/76579
私たちがよく知っているバナナフレーバーは、バナナが西洋に紹介された19世紀以降、主流だったグロ・ミシェルバナナ(Gros Michele banana)をモデルとしています。
グロ・ミシェールはサイズが小さく、船で大量に運ぶのに有利なことから普及した。
グロ・ミッシェルは、キャベンディッシュよりも背が低く、太く、味がずっと強く、はっきりした種類である。
バナナの人工的な香りがGros Micheleに似ているのも納得できる。
しかし、19世紀初頭から、パナマ病(Panama Disease)と呼ばれる危険な病原菌が、世界中のグロズミッシェルバナナ(Gros Michele bananas)にじわじわと感染していった。パナマ病は土壌に生息する感染性真菌症で、バナナに特異的に感染する(soil-inhabiting infectious fungal disease that specifically infected bananas)。パナマ病に感染したバナナは、まず若い根から感染し、急速に株全体に広がり、短時間で枯れてしまう(Panama Disease are first infected at the young roots and rapidly spreads through the entire plant, killing the plant in a very short time)。
パナマ病は、20世紀半ばに世界中のバナナ農場で流行した感染症である。
この病気は非常に防除が難しいことが知られており、1960年代までに世界中で商業栽培されていたグロ・ミッシェルのほとんどを事実上枯死させた。
グロ・ミッシェル種が絶滅し、万策尽きたと思われた時、パナマ病に強い新しいバナナが導入された。
キャベンディッシュ(Cavendish)は瞬く間に世界のバナナ市場を席巻し、世界のバナナ市場におけるその地位を確固たるものにした。キャベンディッシュは人工的な香料では真似できない繊細な風味を持っていたため、食品会社はバナナ風味の定番として旧来のグロ・ミシェルの風味にこだわるようになった。
しかし、キャベンディッシュも病原体から安全とは言い切れない。ここ10年ほどで、キャベンディッシュの抵抗力を無効化するパナマ病という新型の病気が持ち込まれた。
1950年代のグロ・ミッシェルと同じように、アジア、アフリカ、オーストラリアなどの作物が大きな被害を受けている。近年、コロンビアでもこの新しい病気が発見され、アメリカ大陸に進出していることが報告された。
現代のバナナはすべて基本的にクローン(essentially clones)であり、新病を撃退するための遺伝的多様性を持っていないことを意味する。バナナは再び生き延びることができるのだろうか?遺伝子操作などによる新たな脅威への対策が期待されているが、バナナの未来はまだ暗い。
台湾にある世界でも最大級のバナナの研究機関である台湾バナナ研究所(Taiwan Banana Research Institute)では、世界中のバナナが研究されている。
バナナは数年に一度、全滅するような伝染病が起こり、品種改良が必須だとも言われている。
日本人に研究者も、台湾バナナ研究所で働いている。
昔、台湾バナナ研究所から苗を買ったが、東京では育たなかった。残念〜!
台湾バナナ研究所(台湾香蕉研究所/Taiwan Banana Research Institute)の緯度、経度。
屏東縣九如鄉玉泉村榮泉街1號(No. 1, Rongquan St, Jiuru Township Pingtung County, 台湾 904)
22°43'30.2"N 120°30'16.1"E
または、
22.725056, 120.504481
08-7392111~3
08-7390595
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