史上最大のFacebook障害。
世界中のメディアが2021年10月04日に、Facebook、Instagram、Messenger、WhatsAppなどのサービスが6時間近くの間停止した。
その1日で、Forbes JAPANは2021年10月05日に、世界の富豪ランキングで6位のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)の保有資産は、Facebookの株価急落で約US$59億(約6540億円)減少し、US$170億になったと報告した。
https://time-az.com/main/detail/75325
専門家は、この問題の核心がネットのインフラの重要な要素で、ユーザーが探しているサイトのアドレスをブラウザに伝え、ブラウザはそのアドレスにメッセージを送信して、関連付けられた画像やコンテンツを要求を管理する「DNS(Domain Name System/ドメインネームシステム)」と、データを運ぶ上での最も効率的な経路を決定するための一連のルール「BGP(Border Gateway Protocol/ボーダーゲートウェイプロトコル)」の2つにあると述べている。
BGPは管理が複雑なプロトコルで、技術チームが更新時にミスを犯すことも珍しくないが、何らかの悪意のある行為が障害の原因となることもある。
2018年に、ハッカーがアマゾンのDNSに送られるはずのトラフィックを自分たちに迂回させ、US$10万の暗号通貨を脅し取ったと報道されたこともあった。
今回のFacebook障害では、当初DNSの問題に焦点が当てられ、DNSサーバーがダウンしているように考えられていたが、それだけではないよ言うことで、BGPの問題が浮上したとも言われてる。
今回の障害の原因はまだ明らかになっていないが、インターネットサイトを監視・管理するクラウドフレア(Cloudflare)は、2021年10月04日の早い段階で、FacebookのBGPルートがWeb上から削除された形跡を確認したと述べていた。
しかし、その理由が何であれ、今回の障害はFacebookに巨大な問題をもたらした。
ネットワーク監視会社ケンティック(Kentik)のダグ・マドリーは、「今回のアクセス障害は、この規模の企業としては間違いなく前例のない規模のものだった」と述べている。
このような情報に疎い朝日新聞までが2021年10月05日に、米国では6時間ほど障害が続いたとみられ、Facebookは42021年10月04日午後3時半(日本時間5日午前7時半)ごろ、サービスは「現在復旧しつつある」とツイートしたと報告した。
障害分析サイト「ダウンディテクター(Down Detector)」によると、障害の影響は北米、日本を含むアジア、ヨーロッパ、南米など世界に広がった。同サイトには、4日午後時点で1400万超の障害の報告があったといい、「我々が今まで見てきたなかで最大の障害となった。」という。
2021-10-04---Facebookの内部告発「60 Minutes」で、公益よりも利益を優先していたと語る。