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中国の電力接続強化で、NEVを蓄電池に活用するため、送電網と接続。

アジア経済ニュースNNA ASIAは2024年01月08日に、中発改委(国国家発展改革委員会)は、EV(Electric Vehicle/電気自動車)など「NEV(New Electric Vehicle/新電気燃料車/New Energy Vehicle/新エネルギー車)」と送電網の接続強化に乗り出す。NEVを「蓄電池」としても活用し、電力需給の調整機能としての役割を強める。2030年までに技術基準をおおむね確立し、実用化に向けた試験を進める。

また、緊急時などの送電機として移動も可能になる。

これは、アイディアである。また中国ではNEVがそれだけ低価格化したとも言える。

発改委は、国家エネルギー局など中央4部門が2024年01月04日に、各省・自治区・直轄市の各当局や送電大手に通知を出した。2025年までにNEVと送電網の相互接続の技術基準を作成し、2030年には1,000万キロワット級の電力調整機能を備える目標を掲げた。

発改委は、長江デルタや珠江デルタ、北京・天津・河北・山東、四川・重慶といった比較的成熟した地域でNEVと送電網の接続に向けた試験事業に取り組む考えで、2025年までに五つ以上の試験都市で50以上の試験事業を完了させる。

2025年には電力需要の少ない時間帯の年間充電量を試験都市で6割以上、家庭用充電器では8割以上に高める目標だという。

充電用の電力需要が増える中、送電網の安定を保つ狙いもある。海外ではEVを送電網につないで電力を供給する「V2G(Vehicle to Grid/ビークル・トゥ・グリッド/电动汽车入网)」と呼ばれる仕組みなどが検討されている。

消防署や警察は、緊急時の電力確保も視野に入れるべきだろう。
また、山岳地帯が多く水力発電が活発なネパールなどに、最適かもしれない。

また、脱炭素にも役立つ。

中国のNEV保有台数は2023年09月末時点で1,821万台となり、2023年末には2,000万台に達したとみられている。証券時報(证券时报/電子版)によると、自動車調査会社の蓋世汽車研究院の王顕斌高級総監は「NEVの保有台数は30年に1億台を突破するとみられ、1台当たりの蓄電容量を500キロワット時と仮定すると、単純計算で約50億キロワット時分を調整できる」と指摘した。

ただし、中国の蓄電池は火災が多いので、技術開発も同時に進めるべきだろう。

新エネルギーグループの松本知子は、2019年05月に「Vehicle-to-Grid 導入の利点と課題」のpdf版を公開している。
新しいアイディアには、問題も多いようだ。

また、V2Gと似た概念に、電気自動車を蓄電池として、家庭で利用する技術V2H(Vehicle to Home)がある。

ただし、発電量に限界がり、ますますエネルギーの取り合いになる可能性も高い。また、電力不足を加速させる可能性も指摘されている。

https://www.nna.jp/news/2610034
https://www.stcn.com/article/detail/1045361.html
http://www.stcn.com/article/detail/1090720.html
https://eneken.ieej.or.jp/data/8438.pdf
https://www.autocrypt.jp/blog/v2g/
https://sii.or.jp/vpp30/uploads/B_2_2_tepco.pdf
https://www.nissan-global.com/PDF/191023-05-j_V2G.pdf
https://staff.persol-xtech.co.jp/hatalabo/mono_engineer/625.html

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