NFT.NYCという震源地。

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Forbes JAPANは2021年11月12日に、ニューヨークで2021年11月02日〜04日、「NFT.NYC」イベントが開催された。

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NFTのコレクターとして作品を購入するだけではなく、そこから広がるコミュニティ活動。
NFTに関するまとまった情報を吸収するために多くの人が参加したと報告した。

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そこには、NFTが単なるアート作品の売買だけではなく、地球環境保護やこれからのビジネス、生き方にも影響することが話題になっていたと言う。

今から、2022年NFT.NYCの準備をすれば、十分に間に合う。

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https://time-az.com/main/detail/75607

ティーンエイジャーは、銀行口座をつくらずともNFTなどを取引するウォレット(トークンの売買・交換をするブロックチェーン上の自分のお財布)があれば生きていけると自らも10代で「Miss Teen Crypto」とハンドルネームを持つ女性がステージ上で熱く語り、期間中に開催されたパーティーは実際、ドルを使わずに仮想通貨だけで運営されていたと報告している。

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今、お金が恐ろしいスピードで変化している。

会場にいる人々とは、Facebookのようなソーシャルグラフ(人々の関係性)を使わずに、トークングラフ(ブロックチェーン上の活動を軸につながる関係性)を中心にコミュニケーションが進んでいく。

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ソーシャルグラフが、ものすごいスピードで、過去に向かって流れ出した。

「Facebook」が「メタバース(metaverse)」の世界に飛び去った。

おりしも次期NY市長に選出されたエリック・アダムズ(Eric Adams)が給与をビットコインで受け取ることを発表し、ニューヨークを仮想通貨の取引の中心地とすると発表した。ブロックチェーンのビジネス、エンターテインメントの震源地となりそうなニューヨークでNFTの盛り上がりに重なった。

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では、「NFT.NYC」イベントとは何なのか。このイベントは2019年にスタートし、最初は500人ほどが集まるイベントだったが、3年目を迎えた2021年は5000人を超える参加者が集い、ニューヨークのタイムズスクエア(Times Square in New York)近くの劇場4会場を中心にセッションやミートアップ、展示が行われた。

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最初はそれほど期待せずに、軽い気持ちで参加した人たちが、会場近くのタイムズスクエアのビルボードが、カンファレンス、およびNFT作品でジャックされているシーンを見て、デジタル上の熱狂が街にインストールされていることに興奮しながら会場に入ると、初日のサプライズゲストが、ハリウッドの巨匠の一人であるクエンティン・タランティーノ監督(Director Quentin Tarantino)であった。

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彼は、アカデミー賞受賞映画である『パルプ・フィクション』(Academy Award-winning movie "Pulp Fiction")の未公開シーン7つをNFT化すると発表しており、さらに会場のテンションが上がった。
タランティーノ監督がNFTを活用するニュースは映画業界や映像を扱う人々にも大きなインパクトをもたらすこととなると、興奮と期待が広がり、NY PostやFortune、CNNでも速報としてすぐにニュースになったと伝えている。

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タランティーノ監督のNFT販売の仕組みは、『パルプ・フィクション』の未公開シーンの7つをNFT化し、それをオークションにかけてファンが入手できるようにする。入手した人はその未公開シーンを自分だけの秘密として取り扱うことも、パブリック公開する公開先も自分で選択できる。いままでエージェンシーなど一部の人間が未公開シーンの権利を扱い、再販ルートを作り販売していたものを、誰でも入手できる仕組みにし、作品の公開方法も自由に選べるようにするので映像コンテンツの流通も変わる可能性がある。

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監督と作品がファンと直接つながる脱中央集権型の仕組みが映画業界でも起きてきそうである。

タランティーノ監督は「いままでだと未公開シーンの台本などは、美術館のガラスケースのなかで展示されるだけだったが、それをNFTとしてファンとともに盛り上げていけるのはとてもグルーヴィーだ」と語る。クリエイターにとってNFTにするメリットはファンと直接つながることができる、ミドルマン(代理店など)が不要になるという点にありそうである。

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カンファレンスで、頻繁に出てきたキーワードの一つが「コミュニティ」だったという。

NFTに限らずブロックチェーンを活用したネットワークでは誰が・いつ・何をしたのか?が透明になるので、自律分散型で、トップダウンの命令が不要になる。その中で大事になるのがコミュニティを自ら育てていく意識だという。誰かが作ってくれるコミュニティではなく、自分自身も参加することにより作り上げるコミュニティという意識が重要になる。

つまり、NFT.NYCカンファレンスは5500人の参加者がお互いに知識を交換しあい、一緒に育っていくコミュニティとも言える。

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NFTが高額で取引されているニュースを見て「NFT=投機目的」とみる人もいるだろうが、実際には違う。作品そのものに惚れることもあれば、そのコミュニティに属している喜びを得ることもできる。一つの自己表現の場とも言える。

また、8歳の日本人アーティストがNFTで作品を販売する「Zombie Zoo」の事例も凄いは、ティーンエイジャースピーカーのMiss Teen Cryptoの発言も非常にインパクトがあった。

銀行口座はある程度の年齢にならないと作れないが、ブロックチェーン上のウォレットは年齢に関わらず作ることができ、そこで作品を売り生計を立てることができるので銀行口座は、これから不要になるのではないか?と話している。

これは、クレジットカードが人種差別で、持てない人がいたため、モバイル・マネーの登場で、銀行口座がなく、クレジットカードが持てない人が、モバイル・・マネーの世界に大移動しているアフリカ社会に似ている。
アフリカのモバイル・・マネーの成功は、銀行口座がなく、クレジットカードが持てない人の反撃であった。

また、卒業証書を紙でもらう意味がわからない、とも語る。卒業証書もウォレット上にNFTとして登録してくれれば、持ち歩きができる証明書になるのに、紙のままでは家にあるので証明書を持ち歩けない、と言い出している。

これからNFT関連のビジネスが増えてくるとドルや円ではなく、仮想通貨を使ってビジネスをし、生活をする層もでてきそうである。

ニューヨークが仮想通貨のモデルシティーとなるのであれば、なおさらである。フィジカルなグッズとNFTの連携などもNFT.NYC会場でも体験でき、リアルとデジタルの融合の接点を作るのもNFTなのかもしれない。

NFTは一過性だという人もいるが、まだまだ可能性が拡大している。

会場にはローリングストーンズ(Rolling Stone)紙の編集者も居て、このNFTの盛り上がりは1960年代のウッドストック(Woodstock)のようだ、とも語る。ロックンロールのトレンドを作ったウッドストックと同じように、このNFT.NYCが次世代のカルチャーを生み出す震源地となりうるだろう。

日本のNFT関連プレイヤーが増えて、2022年NFT.NYCに多くの日本事例も発表できることを期待したいと述べている。

今から、2022年NFT.NYCの準備をすれば、十分に間に合う。

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