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ドイツ政府、ドイツにLNG基地を建設する計画。

LNGのターミナルの建設場所案

ドイツは、新パイプライン「ノルドストリーム2(Nord Stream 2/Северный поток 2)」に依存する計画で、LNGを生成するターミナルを作ってこなかった。

ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は2022年02月07日に、就任後初めて米国を訪問し、米国のジョー・バイデン大統領(President Joe Biden)と会談し、会談後の共同記者会見で、バイデン大統領は「ロシアがウクライナに侵攻した場合、『ノルドストリーム2』の稼働はない。このプロジェクトを終わらせる」と断言。どのようにそれを実現するのかとの問いには「それができると約束する。」とだけ答えた。

これに対し、ショルツ首相は慎重姿勢を維持。「ノルドストリーム2」に言及することは避け、「われわれが取る措置で見解が異なるものはない」と述べるにとどまった。

ドイツは米国のジョー・バイデン大統領(President Joe Biden)の要求に屈し、「ノルドストリーム2」の開発を止めた。

「ノルドストリーム2」予定通り進めば、ドイツから、周辺国にも売却し、ドイツはロシアと共に巨額の利益が期待できた。

日本企業もイランで、巨額の利益を期待したが、米国に潰された。

https://time-az.com/main/detail/76361

ドイツのインフォグラフィクスを紹介しているハンブルク(Stadt Hamburg)にあるStatista GmbHのデータ・ジャーナリスト(data Journalist)でSenior Datenredakteur(シニアデータ編集者)のマティアス・ヤンソン(Matthias Janson)の報告として2022年03月01日に、ドイツのオラフ・ショルツ首相は、ウクライナ戦争とロシアの天然ガスへの依存に対応するため、ドイツにLNG(Liquefied Natural Gas/液化天然ガス)のターミナルを2つ建設することを発表した。ショルツ首相は2022年02月27日日曜日に連邦議会でブルンスビュッテル(Brunsbüttel)とヴィルヘルムスハーフェン(Wilhelmshaven)を所在地として名指しした。Statistaの図が示すように、ドイツ連邦共和国は天然ガスのパイプライン網は発達しているものの、LNGの自前の輸入基地はまだ持っていないため、これは初めての試みとなる。

輸入基地がなければ、LNGが陸揚げできない。

以前、ロベルト・ハーベック連邦経済技術大臣(Bundeswirtschaftsminister Robert Habeck)は、ドイツへのLNG輸入を増やし、ドイツ沿岸にLNG基地を建設することを推進する意向を表明していた。このStatistaのグラフィックは、2020年にEU(European Union/欧州連合)が液化ガスを最も多く購入する国々を示している。上位3カ国は、カタール、米国、ロシアであった。

LNG基地が最も多いのは、スペイン、フランス、イギリスである。

ドイツのほか、キプロス、フィンランド、イギリスもターミナルの増設を計画している。この統計が示すように、LNGの世界貿易量は過去数十年にわたり継続的に増加している。

しかし、液化天然ガスの利用には賛否両論がある。連邦環境庁(Umweltbundesamt)は、LNGの使用量を増やすことは、特にパイプラインで輸送されるガスと比較して、気候政策とエネルギー効率の観点から正当化することはできないという見解を示している。

同時に、連邦環境庁は、エネルギー転換の過程でLNGインフラが拡大すれば、供給安定性の向上と競争の激化に貢献できるとしている。

天然ガスの採掘には、フラッキング(Fracking(という方法がよく使われる。Deutsche Umwelthilfeによると、フラッキングは石油や天然ガスを抽出する方法の中でも、特に気候や環境に悪影響を与える方法であるという。

水の大量消費、地域全体の工業化、水質汚染、人工地震、健康への悪影響、大量のメタン漏れなどに関連している。

ドイツの緑の党のアンナレナ・ベーアボック外相(Federal Foreign Minister Annalena Baerbock)は、初の訪米で、気候や環境に悪影響を与える方法を了解してきた。

LNGのターミナルの建設場所案ブルンスビュッテル(Brunsbüttel)の緯度、経度。

53°53'56.0"N 9°08'02.0"E

または、

53.898889, 9.133886

LNGのターミナルの建設場所案ヴィルヘルムスハーフェン(Wilhelmshaven)の緯度、経度。

53°31'56.4"N 8°06'24.7"E

または、

53.532342, 8.106872

2022-02-24---EUはどのような形で、エネルギー危機を回避しているのか?

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