見出し画像

欧州委員会、自動車バッテリーの価格カルテルで、6社に違反警告。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年12月01日に、EC(European Commission/欧州委員会)は2023年11月30日に、自動車の始動用バッテリーで価格カルテルを結んでいた疑いがあるとして、バッテリーメーカーなど6社とEUROBAT(Association of European Automotive and Industrial Battery/欧州自動車・産業用電池生産者協会)に異議告知書を送付したと明らかにした。競争法違反が確定すれば、売上高の最大10%の罰金が科される可能性がある。

警告の対象となったのは、バナー(Banner)、クラリオス(Clarios/元JC Autobatterie)、エキサイド(Exide)、FETと同社の前身のエレットラ(Elettra)、ロンバット(Rombat)、EUROBATにサービスを提供していたケレン(Kellen)の6社。このうちバッテリーメーカー5社は、2004年から2017年にかけて、EUROBATが発案した自動車メーカーとの価格交渉システムを採用して製品の価格をすり合わせていた疑いがある。

図版をクリックすると大きくなります。

ケレンについては、EUROBATの価格交渉システムがカルテルにつながる可能性があることを認識していたにもかかわらず、各社にシステムの利用を促していたことが問題視されている。

各社は異議告知書の内容を精査した上で、欧州委に自社の見解を申し立てることができる。一方、欧州委は引き続き、始動用バッテリーの価格が不当に釣り上げられていた可能性について調査を進める。

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_23_6146
https://www.reuters.com/business/autos-transportation/eu-antitrust-regulators-charge-6-companies-trade-body-car-starter-battery-cartel-2023-11-30/
https://www.eurobat.org
https://www.rttnews.com/3408736/eu-accuses-five-starter-batteries-manufacturers-of-running-price-fixing-cartel.aspx

図版をクリックすると大きくなります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?