ユナイテッド航空。マスクの代わりに、女性用パンティを使用した男に、降機を命じた。

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米国の「mashup NY」は2021年12月18日に、ユナイテッド航空(United Airlines)の機内で、マスクの着用義務化に反対する男性が、顔に女性用の下着をつけて搭乗しようとして、降機を命じられる出来事があったと報告した。

騒動があったのは2021年12月15日で、フロリダ州フォートローダーデール空港(Fort Lauderdale Airport, Florida)発、首都ワシントン(Capital city Washington)行きの機内で起こった。他の乗客が撮影した動画には、反バイデン派の合言葉「レッツ・ゴー・ブランドン(Let's Go Brandon)」のロゴ入りTシャツを来て、口元を真紅のTバッグで覆った男性が、係員と言い争いをした後、指示に従って席を立つ様子が撮影されている。

https://time-az.com/main/detail/75853

男性は、ケープコーラル在住のアダム・ジェニ(Cape Coral resident Adam Jenne/38)。地元テレビ局NBC2の取材に、パンデミックが始まってから何度も同じことをしていると説明した。搭乗員らは様々な反応を示したが、降ろさられたのは初めてだと語った。

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TSA(Transport Security Administration/運輸保安局)は、空港、機内、バス、電車の利用者にマスクの着用を義務付けている。

本人の話では、この騒動を目にした数十人の乗客が、自主的に飛行機を降りたという。先の動画には、アダム・ジェニが席を立った後、係員に「マスクのことで退去させられたのか?」と対応に疑問を呈し、「俺もここから出る。構わないでくれ」といって、降りようとする男性の姿が映っている。

気になるのは、なぜ下着をチョイスしたのかだが、アダム・ジェニは「愚かさを表現する最高の手段は、愚かさだ」と理由を説明。「すべてナンセンスだ。コロナは飛行機の高度なんて知らない。馬鹿げていて、すべては大げさな作り話だ」と語った。

アダム・ジェニはこの活動に、歴史的な意義を見出しているようだ。

「この国に変化をもたらしたのは、みんな一般人だ。ローザ・パークスは無名だったが、彼女は国家の行く末を変えたんだ」と力説した。パークスは、1955年にテネシー州で、白人乗客にバス席をゆずるのを拒否し、公民権運動のきっかけを作った人物。

一方、ユナイテッド航空は声明で「この乗客が、国の定めるマスク着用義務に違反したのは明らか」と非難した。「離陸前に対応し、上空での問題を回避した乗務員らに感謝している。」と発表した。

運賃は全額返金されたという。アダム・ジェニは、ユナイテッドから利用を禁止されたと明かしつつ、「明日のスピリット航空(Spirit Airlines)が、ユーモアのセンスがあるといいけどね」と、再トライする意向を語った。

米国では、規則に従わない乗客によるトラブルの報告が増加傾向にある。
今年の報告件数は12月14日時点で、5,664件。このうち70%(4,072件)がマスク着用をめぐるものだという。

もし、それが全員赤いTバックだったら、本当の公民権運動だが!

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