ホンダのイギリス工場が、36年の歴史に幕。2021年07月末で閉鎖。

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年07月29日に、BBC News電子版が2021年07月28日に、ホンダのイングランド南部スウィンドンの工場(Swindon plant)が、2021年07月30日をもって生産を終了する。36年にわたり地域に根付いた工場の閉鎖だけに、その影響は地域経済全体に及ぶ見通しトホした。

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スウィンドン市は新たな経済基盤を模索することになる伝えた。

https://time-az.com/main/detail/74889

同工場の従業員は3,000人に上るほか、地場の供給業者2社も約1,800人を雇用する。現地のリクルート企業によると、人数的にはこれを受け入れる就職口があるものの、従来並みの賃金は期待できない。従業員の一部は既に、地場リサイクル企業などが引き受けている。

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同工場の従業員には、勤続年数に6週間半の賃金をかけた退職金と各種手当が支給される。

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労組関係者は「前例のない手厚い待遇」と評価している。

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工場跡地は、ヨーロッパなどで不動産開発業を展開するパナトニ(Panattoni)に売却される。引き渡しは2022年春の予定。同社はハイテク倉庫が立ち並ぶ流通団地を得意とし、オンライン小売りの好調を背景に、スウィンドンの新たな経済の担い手としての期待がかかる。パナトニは£7億超を投資して再開発を行う計画で、数千人の雇用創出につながるとしている。

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ホンダのスウィンドン工場は1985年に、戦闘機スピットファイアー(Spitfire fighter planes)の組み立て工場とテスト飛行場跡地に設立された。ホンダのヨーロッパで唯一の生産拠点として「シビック ハッチバック」などを手掛け、最盛期には1日680台を出荷した。進出当初はイギリス自動車製造業の水準の低さに苦慮したものの、急ピッチで改善に取り組み、2019年には同社の全工場の中で最も高い生産性を実現した。

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私も子供の頃、零戦の組み立て工場とテスト飛行場跡地近くで育ったので、このような情報には敏感である。

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しかし、ヨーロッパの新車市場が世界の他の地域と比べて落ち込む中、イギリス国のEU(European Union/欧州連合)離脱(Brexit)決定で先行き不透明感も拡大した。
こうした中、ホンダは2019年02月、世界的な電動化の動きに対応するためのグローバル生産体制見直しの一環として、同工場の閉鎖を決めた。

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ホンダのイングランド南部スウィンドンの工場(Swindon plant)の緯度、経度。
51°35'31.9"N 1°44'35.4"W
または、
51.592189, -1.743175

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