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核搭載可能な「第6世代」として、米軍戦略爆撃機B-21レイダー公開。

ロイターは2022年12月04日に、防衛大手ノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)は2022年12月02日に、カリフォルニア州パームデール(Palmdale, California)で米国空軍の新型長距離ステルス爆撃機「B-21レイダー(B-21 Raider)」を公開した。

この名前は、2016年09月に太平洋戦争中の1942年4月18日にアメリカ軍がアメリカ陸軍航空軍の爆撃機B-25双発爆撃機ミッチェル16機によって実施した日本本土に対する初めての空襲「ドリトルレイダーズ(Doolittle Raiders)」に敬意を表して「レイダー」と名付けられると発表した。

1941年12月08日の真珠湾攻撃以降、 巡潜乙型潜水艦伊9、伊10、伊15、伊17、伊19、伊21、伊23、伊25、伊26などは、アメリカとカナダ、メキシコの西海岸に展開し、アメリカ軍は日本軍に対し、各方面で一方的な敗退を続けていた。

その報復として、東京、横須賀、横浜、名古屋、神戸等に空襲を実施し、民間の日本人の多くが殺された。

しかし、作戦遂行において中華民国の国民革命軍の支援を受けており、日本本土爆撃を終えたB-25のうち15機は中国大陸に不時着して放棄された。

この際、搭乗員8名が日本軍の捕虜となり、その処遇を巡って問題になった。

また残りの1機はソビエト連邦支配地域に不時着して、搭乗員は抑留された。

実に米国にとっては、ドリトルレイダーズは不名誉な結果であった。

ドリトルレイダーズの生き残りだった退役中佐リチャードEコール(Lt. Col. Richard E. Cole)は空軍協会大会での命名式に出席している。

カリフォルニア州パームデールで開かれたイベントで2022年12月05日にロイター/David Swansonが撮影した。

B-21は、前身のB-2と同じ全翼機で、通常兵器と核兵器の双方を搭載可能。
空中での給油機能も備えている。

現在のインフレ調整後の価格は約US$7億5000万と予想されている。

公開イベントに出席したロイド・オースティン国防長官(Secretary of Defense Lloyd James Austin III)は「30年以上ぶりの戦略爆撃機」導入になるとし、「最も高度な防空システムでさえ、上空でB-21を発見するのに手間取るだろう」と語った。

米軍は少なくとも100機を調達する計画で、B-1、B-2爆撃機の後継機とする。

ノースロップ・グラマンの航空システム部門副社長兼ゼネラルマネジャー、ダグ・ヤング(Doug Young, Vice President and General Manager, Aeronautical Systems, Northrop Grumman)は第6世代爆撃機と呼ばれる同機について、より耐久性のあるステルス素材が採用され、運用コストなどを最小限に抑えられると、ロイターのインタビューに答えた。

来年半ばに初飛行が予定されており、現在は6機が組み立て段階にあるという。

しかし、イランで強制着陸させられた無人機に似ている。


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