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完全な代理戦争時代の到来。

ジョー・バイデン大統領(US President Joe Biden)はアフガニスタンに駐留していた米軍を完全撤退させ、ウクライナでは米兵を送り込むのではなく、米国だけが開発を続けてきた最新兵器を提供し、ウクライナは自国軍とイラクで注目された戦争請負プロをフル活用した戦争を実行している。

つまり、米国民を殺さない代理戦争時代の到来である。

米国の「Mashup Reporter 編集部」は2022年06月01日に、今回米国が提供する武器についてバイデン大統領は2022年05月31日にニューヨークタイムズに投稿したオプエドで、標的をより正確に爆撃できる高度なロケットシステムと弾薬を提供することを決定したと発表していた。

コリン・カール政策担当国防次官(Under Secretary of Defense for Policy Colin Kahl)は2022年06月01日にに開いた会見で、バイデン大統領が、US$7億(900億円)の武器や装備をウクライナに提供するよう指示したと発表した。

https://time-az.com/main/detail/76998

その発表によると、今回提供される武器や装備は、ハイマース(HIMARS)とよばれる高機動ロケット砲システム4基と射程距離70kmの誘導弾、対砲兵レーダー5台、航空監視レーダー2台、ジャベリン(対戦車ミサイル)を追加1,000個と発射指揮装置50台、155ミリ砲弾1万5,000発、MI-17ヘリコプター4機、軍用車両15台。

コリン・カール政策担当国防次官は、ハイマースはウクライナからの要望が最も高かったもので、ウクライナ側は防御目的以外に使用しないことを保証したと説明した。ヨーロッパに事前に配置されており、ウクライナに迅速に提供できるという。

一方、すぐに使用できるものではなく、ウクライナ兵に使用法やメンテナンスに関する訓練をほどこすのに3週間前後かかるとした。

ロシアは東部ドンバス地方の制圧に向けて攻勢を強めており、ウクライナ最後の拠点とされるルハンスク州セベロドネツクでは、ウクライナの支配下にあるのはわずか20%で、ロシアの完全掌握は時間の問題とも報じられている。

ウクライナが3週間の訓練期間を待てないのではないかとの記者の質問に、コリン・カール政策担当国防次官は「そうは思わない。」と答えた。

ミリタリータイムズによると、ハイマースは、車両に搭載するロケット発射システムで、正式名をM142 HIMARS(High Mobility Artillery Rocket System)という。軽量でトラックに搭載できることから、敏捷で機動性の高い攻撃を展開できるという。射程距離70kmは、2022年05月に米国がウクライナに提供したM777榴弾砲を2倍上回るという。

発射ポッドに227mm誘導弾6発を装填して運ぶことができ、発射後は少ない人員で約1分間という短時間で再装填が可能だという。大型の発射ポッドで射程距離300kmのATACMS戦術ミサイル1基を発射することも可能だが、米国はこれを供与していない。

また、Forbes JAPANは2022年06月03日に、米国がウクライナに4機の大型軍事ドローン「グレイイーグル(Gray Eagle/MQ-1CGray Eagle)」を売り込もうとしているとクレムリン(Kremlin)が話したと、ロイター2022年0が6月2日に報告している。

これによりウクライナは、これまでの機種よりもはるかに大きく、より高度で重武装なドローンテクノロジーにアクセス可能になり、ロシアとの戦いを優位に進められる可能性があると、報じた。

バイデン政権は、今後数日のうちに、この件を議会で話し合う予定だと匿名の関係筋はロイターの取材に述べている。

ウクライナはすでに、米国のエアロバイロンメント(Aerobiliment)社の攻撃ドローン「スイッチブレード(Switchblade)」や、トルコが主にトルコ空軍(TAF)用に製造したトルコのMALE(Medium Altitude Long Endurance/中高度長時間滞空型)の「バイラクタル TB2(Bayraktar TB2)」など数百の無人機を受け取っているが、ゼネラルアトミック(General atomic)が製造するグレイイーグル(Gray Eagle)は、これらのシステムよりも高速で重武装が可能という。さらに、「スイッチブレード」とは異なり、再利用が可能とされる。

「バイラクタル」が約22kgのレーザー誘導爆弾「スマートマイクロ」を最大4発搭載できるのに対し、グレイイーグルは約45kgの「ヘルファイアミサイル(Hellfire missile)」を最大4発搭載可能という。

「バイラクタル」は全長6.4mで、最高時速220kmで27時間飛行できるとされるが、「グレイイーグル」の長距離型は全長8.5mで、最高時速280kmで41時間飛行できるという。

フォーブスは国防総省にコメントを求めたが、期限までに回答を得られなかった。

無人航空機は、ロシアとウクライナの戦争において重要な役割を担ってきた。

米国はロシアの侵攻から数週間以内に、ウクライナに100機の「スイッチブレード」無人機を提供した。「カミカゼ」とも呼ばれるこの機体は、戦場の上空を最大15分間ホバリングしてから目標に降下し、ピックアップ・トラックを爆破するほどの破壊力を持つ。

米国はこれまでに、少なくとも700機の「スイッチブレード」をウクライナに送っているが、ウクライナは少なくとも36機の「バイラクタル」を使用している。ウクライナの兵士は、「バイラクタル」の威力を讃え、「バイラクタル、バイラクタル」というコーラスが入るユーモラスな軍歌を歌っている。

つまり、米国にとって、トルコの「バイラクタル TB2」を超えることが目標である。

また、最大の目的は、この代理戦争で米国の中間選挙までに何らかの結果を出そうとしている。

この方法なら、台湾に対する発言も可能である。

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2022-05-23---ジョー・バイデン大統領の台湾防衛に関する発言は、北京に送るメッセージ。

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