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マテリアル時代に、ドイツのマテリアル開発のコベストロが経営で苦しんでいる。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年06月26日に、新素材開発(Materialentwickler)を手がけるドイツのコベストロ(Covestro)は2024年06月25日に、経費削減計画を明らかにした。

人件費や材料費を見直し、2028年末までに世界で年間€4億、うちドイツで€1億9,000万を削減する。市場が急速に変化する中で「グローバル競争力の維持と拡大を図る」と説明している。

人員整理を実施するかは不明。経費削減計画の初期段階はすでに始まっており、今後、AI(Artificial Intelligence/人工知能)の活用を推進し、効率性と生産性向上にも取り組む方針だと言う。

マルクス・シュタイレマン(Markus Steilemann)CEO(Chief Executive Officer/最高経営責任者)は「ここ数年間、化学業界とコベストロにとっては困難な状況が続いている」と振り返った上で、こうした中でも「変革を続け、効率化を進め、デジタル化を加速させていく」と力を込めた。

コベストロは前日には、UAE(United Arab Emirates/アラブ首長国連邦)アブダビ首長国(Emirate of Abu Dhabi)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)への身売りに向け、具体的な交渉を開始すると発表していた。

石油産油国は、エネルギー源からマテリアルへの変換点として、この分野でものすごくエネルギッシュである。

そう言えば、サウジアラビアでは石油を利用した素材のマテリアル・マッピングを3Dプリンター用に開発している。

この点は、ベルリンのフンボルト大学が得意分野であった。

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