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ECB、金利ゼロ%に据え置き。


ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年04月19日に、ECB(European Central Bank/欧州中央銀行)は2022年04月14日に政策理事会(ECB Monetary policy decisions)を開き、ユーロ圏の市場介入金利(market intervention rate/最重要の政策金利/most important policy rate)を過去最低のゼロ%に据え置くことを決めたと報告した。

https://time-az.com/main/detail/76690

中銀預入金利もマイナス0.5%で維持している。一方、従来の資産購入プログラムについては、第3四半期(7~9月)で終了する方針を確認。ロシアのウクライナ侵攻を受けた物価高騰と先行き不透明感に懸念を示している。

ECBは2022年03月の政策理事会で、資産購入プログラムの買い入れ額を見直し、2022年04月は€400億、2022年05月は€300億、2022年06月は€200億とすると発表していた。
予定より早く縮小し、第3四半期で終了する方針を示唆した。

今回の会合では、その後に得られた情報によりこうした判断が補強されたとして、方針を維持している。

金利については、資産購入プログラムが終了した後しばらくしてから、徐々に調整すると説明した。インフレ率が「予測期間の終わりより十分前に」目標の2%に達し、「残りの予測期間中も持続的に」この水準にとどまるとともに、中期的に2%で安定すると判断されるまで、現行水準を保つ方針を維持した。

なお、2020年03月に設けた「PEPP(Pandemic Emergency Purchasing Programme/パンデミック緊急購入プログラム)」による買い入れは2022年03月末で終了。満期到来の元本は、少なくとも24年末まで再投資を続けるとしている。

ECBのクリスティーヌ・マドレーヌ・オデット・ラガルド(Christine Madeleine Odette Lagarde/1956年 - )総裁は、ロシアのウクライナ侵攻で経済見通しの下振れリスクが大幅に高まっていると指摘した。インフレ率は、エネルギー価格の高騰が主な要因となり、向こう数カ月は高い水準で推移するとみている。

強い先行き不透明感を背景に、金融政策は選択的かつ緩やかに、柔軟性を持って進めるとしている。

ユーロ圏の2020年03月のインフレ率(速報値)は7.5%と、2月の5.9%からさらに加速し、統計開始以降の最高を更新した。

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