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ついに、定期保守作業でドイツへのガスパイプライン「ノルドストリーム1」が停止。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年07月12日に、事前から分かっていおたことであるが、ロイター通信などはロシアとドイツをバルト海経由で結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム1(Nord Stream 1)」が2022年07月11日に、定期保守作業のため稼働を停止したと報告した。

EU各国は、ロシアのウラジミール・プーチン大統領がこれを機に欧州へのガス供給を完全に停止するとの懸念が浮上していると、運営会社などの発表を元に、ロイター通信などが伝えた。

https://time-az.com/main/detail/77271

今回の保守作業は2022年07月21日までの10日間の予定である。
パイプライン2022年07月11日午前6時(中央ヨーロッパ標準時)に稼働を停止し、数時間後にガスの輸送量はゼロになった。

「ノルドストリーム1」は、年間550億立方メートルの天然ガスを輸送する。同パイプラインの運営会社は2022年06月、修理済み関連設備の納品が遅れていることを理由に、ガス供給量を容量の約40%に削減した。

設備の修理はドイツの総合電機大手シーメンス(Siemens)のカナダ工場で行われていたが、対露制裁対象であるため修理後もカナダで足止めされていた。だがカナダ政府は2022年07月10日に、特例として設備の輸出を許可した。

欧州各国は現在、冬に備えて天然ガスの貯蔵量拡大に努めているだけに、ロシアが保守作業後もパイプラインの稼働再開を遅らせ、揺さぶりをかけてくる恐れが指摘されている。

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