石油BP、今更ながらのイスラエル社の買収協議を停止。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年03月18日に、イスラエルのエネルギー企業デレク(Delek)グループ傘下の石油・ガス探査会社ニューメッド・エナジー(NewMed Energy/旧デレク・ドリリング)は2024年03月13日、イギリスの石油大手BPとUAE(United Arab Emirates/アラブ首長国連邦)のADNOC(Abu Dhabi National Oil Company/アブダビ国営石油会社)による買収提案について、協議を一時中断すると明らかにした。地政学的不安が理由としている。

ニューメッド・エナジーは株主向けの声明で、「不透明な外部環境を受け、この取引に関する協議を中断することで合意した。」と発表。

ADNOCとBPによるコンソーシアムは依然として買収に関心を示しているが、将来的に協議が再開されるかどうかなどは不明だという。取引に進展があった場合は適宜報告するとしている。

BPとADNOCは2023年03月、ニューメッド・エナジーの株式50%取得に向けて合弁会社を設立した。買収額はUS$20億規模で、実現すれば同社を非公開化し、石油・ガス開発事業などで協力する方針を掲げていた。
ただし、2023年10月07日以降のガザ紛争と周辺地域への影響拡大を受け、協議は膠着(こうちゃく)状態にあった。

ニューメッド・エナジーは、東地中海の巨大ガス田「リバイアサン(Leviathan)」の権益45.34%を保有する。同ガス田は2019年末に商業生産を開始し、年産量は120億立方メートルを誇る。

ただし、共同権益にはレバノンが含まれている。

2023年11月08日---レバノンのヒズボラはイスラエル・ハマス戦争において重要な役割を果たしている。
2023年10月08日---イスラエル、2日目に南の大規模侵攻後もハマスと戦闘、北のレバノンのヒズボラとも銃撃戦。
2023年10月08日---イランは数週間にわたるイスラエルへの攻撃計画を支援。
2023年10月08日---イスラエルの国境地帯のコミュニティ
2023年10月07日---ネタニヤフ首相、パレスチナ武装勢力がガザから空と地上の奇襲攻撃を開始し、イスラエルは「戦争状態」
2022年10月11日---潜在的に豊かなガス探査で、イスラエルとレバノンが歴史的な合意に達した。

https://europe.nna.jp/news/show/2636809
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-03-13/bp-adnoc-deal-to-buy-stake-in-israel-s-newmed-is-suspended
https://www.sharecast.com/news/international-companies/bp-adnoc-suspend-talks-on-bid-for-stake-in-israels-newmed--16426467.html
https://worldoil.com/news/2024/3/13/bp-adnoc-suspend-2-billion-newmed-energy-bid-as-israel-gaza-conflict-rages/
https://www.pilling.co.uk/home/profiles/news-and-research/external-news/article/
https://www.upstreamonline.com/finance/bp-and-adnoc-suspend-2-billion-israeli-gas-deal-due-to-conflict/2-1-1611736
https://www.rigzone.com/news/wire/bp_and_uaes_2b_israel_gas_deal_suspended_as_war_rages-13-mar-2024-176066-article/