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イギリス中銀、インフレ加速で27年ぶり、0.5%という大幅利上げ。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年08月05日に、イギリスの中央銀行イングランド銀行(Bank of England)は2022年08月04日に、3日に開いたMPC(Monetary Policy Committee/金融政策委員会)で政策金利を0.5ポイント引き上げ、過去14年弱で最高の1.75%とすることを決めたと発表した。

利上げは6会合連続で、インフレが一段と加速する中、1995年以降で最も大幅な利上げに踏み切った。中銀はインフレ率が年内に13%超に達する一方、国内経済は第4四半期(10~12月)にリセッション(景気後退)入りすると予測している。

https://time-az.com/main/detail/77433

議事録によると、今回の利上げは金融政策委員9人のうち8人が支持。シルバナ・テンレイロ委員(MPC member Silvana Tenreyro, Commissioner)のみは、利上げ幅を0.25ポイントにとどめることを主張した。

Andrew Bailey, Chair
Ben Broadbent
Jon Cunliffe
Jonathan Haskel
Catherine L Mann
Huw Pill
Dave Ramsden
Michael Saunders
Silvana Tenreyro
Clare Lombardelli was present as the Treasury representative.

イギリスの6月のインフレ率は9.4%と前月から0.3ポイント加速し、1982年2月以降で最高を記録。中銀が目標とする2%を大きく超過し続けている。

中銀は今後のインフレ率について、ロシアによるガス供給制限を受けたガス卸売価格の高騰を背景に、従来予想を上回るペースで加速すると予想し、第4四半期には13%超に達すると見込んでいる。インフレ率は2023年を通じて極めて高水準で推移し、2年後に目標の2%に落ち着くとみている。

中銀は、インフレ圧力がさらに長引く兆候が見られれば、必要に応じて「力強い措置を取る」との方針を改めて示した。

国内経済については、エネルギー価格高騰を受けた実質所得の減少や、人手や物資の不足による生産の制約を背景に、従来予想をやや上回るペースで減速していると指摘。第4四半期には景気後退に陥ると予想している。

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