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米国ではGoogleはもう死んでいる?

DKB Google Search Is Dying

Forbes JAPANは2022年06月17日に、米国のテクノロジー・社会をテーマとするメディア「dkb.io」から2022年02月05日に公開した記事「Google Search Is Dying」の翻訳として、「米国ではグーグルはもう死んでいる? SEOは検索業界をどう『蝕む』か」を公開した。

米国の掲示板型ソーシャルニュースサイト「Reddit(レディット)」。ニュース記事、画像のリンクやテキストを投稿し、閲覧したユーザーはコメントをつけることができる。主に英語圏のユーザーを対象とするが、日本語版も開設されている。

実は米国で、この「Reddit」を検索エンジンとして利用する人が増えている。レディットはいま米国で最もよく使われている検索エンジンといっていいほどなのだ。

私は、以前から「Reddit」は知っていたが、今回早速登録した。

https://time-az.com/main/detail/77108

だが、当の運営チームだけがその事実に気づいていないらしく、検索しやすいインターフェイスに改善しようという気配が見られない。

そこで人々は結局グーグルを開き、検索窓で、検索キーワードの末尾に「Reddit」と付け加えてリターンキーを押している。

「Reddit」はまだ、解説がすべて英語のままである。

米国の有名Lispプログラマーであるポール・グレアム(Paul Graham)はグラフ(最下段中央が「Reddit」)を引用し、「ソーシャルメディアとしての『Reddit』はまだ最盛期を迎えていない」と述べている。

「Reddit」はソーシャルメディアとしては珍しく、創設から15年たってもまだ最盛期を迎えていない。

ではなぜ、人々はわざわざ「Reddit」で検索するのだろう?

それは、Googleの検索結果が以前ほどは「役に立たなく」なっているからだ。
さらに言えば、いまネット上には信頼できない情報があふれているからでもある。

さらに、同じ方法でも片方は検索でき、もう片方は検索から排除すると言うとんでもなく、個人的な判断が多く見受ける。

例えば、私の「Jitem.com」は「http://jiten.com」から「https://jiten.com」に自動転送しているから排除したと言っているが、それがなぜいけないのかわからない。自動転送でセキュリティをチェックしている。

さらに、世界で一番古いアート・サイト「ArtDaily」でも「http://artdaily.com/」から「http://artdaily.com/」に自動転送しているが、Googleは検索可能にしている。

私は今も、オンラインとオフラインで「Jitem.com」を使っている。
まったく問題なし。

非常に、Googleは個人的な会社で、公共性を自ら廃棄している。

最近、レシピや商品レビューを検索したことがある人なら、Googleの検索結果がもはや「役に立たない」場合があることをご存じだろう。上部に表示される広告以外の検索結果はSEO(検索最適化)技術によって最適化され、アフィリエイトのリンクや、広告で埋め尽くされたウェブサイトが多い。

それでもGoogleでまともな検索結果が得られる分野はいまだに多く、とくに事実情報を調べる場合には有用であるが、事実部分で廃棄した情報も多い。Googleの検索結果は十分役立っている時もある。Googleでまったく問題ない、という人も多いかもしれない。

しかしそういう人はもしかすると、Google検索しても満足のいく結果が得られないことを潜在意識でわかっているのかもしれない。だから、検索したいことがあっても検索しないよう、「自らを戒めている」のだ。

「Googleはもう死んだ」と考えるのは筆者ひとりではない。以下、識者たちのコメントを引用しよう。

Daniel Gross

In 2000, Google got popular because hackers realized it was better than Lycos or Excite. This effect is happening again. Early adopters aren’t using Google anymore.

Ask HN: Has Google search become quantitatively worse?

The results keep getting "refined" so as to suit the popular 80% of queries, while getting much worse for any technical or obscure queries. Forced synonyms and "people also searched for" are typically useless and almost infuriating. Once you get off the first or second page, the results get even worse-- with pages entirely unrelated to the query (e.g. not even containing the searched phrases). They are probably testing/already implemented some sort of multi armed bandit type optimization like on Youtube's search results where they just show any popular pages (ignoring relevancy) to see if they yield a click.

Michael Seibel:

A recent small medical issue has highlighted how much someone needs to disrupt Google Search. Google is no longer producing high quality search results in a significant number of important categories.

Health, product reviews, recipes are three categories I searched today where top results featured clickbait sites riddled with crappy ads. I’m sure there are many more.

Paul Graham

This may not just be a problem with Google but possibly also the recipe for beating Google. A startup usually has to start with a niche market. Why not try writing a search engine specifically for some category dominated by SEO spam?

飛び出した陰謀論「デッドインターネット理論」

最近米国では、「デッドインターネット理論」という陰謀論が注目を集めている。インターネットの大半は基本的に「ボット」であり、そこに人間は介在していないというのがその主張のあらましで、「人間が制作したとされるインターネット上のコンテンツの大部分は、実際には人工知能ネットワークと、金で雇われた匿名のインフルエンサーによって生み出されている。新たな標準となって範囲を広げつつある文化的産物を消費させるためだ」そうだ。

これは(いまのところまだ)真実とは言えないが、ある意味で、信頼に値するウェブサイトはもはや過去のものになったという世間一般の感覚を反映しているといえる。

もしかしたら、何を検索しても検索結果のトップに表示されるようにしのぎを削るSEOの担当者もロボットなのかもしれない。どんなものでも商品になる。いつも誰かが何かを売りつけようとしている。ボットにしろ、人間にしろ、それがまがいものであることに変わりはない。

では、本物の情報を取り戻すにはどうすればよいのか? レノボの最新のラップトップPCについて正真正銘の生きた人間がどう評価しているか知りたいときはどうすればいいのだろう?

「reddit」「hacker news」「stack overflow」など、信頼できるコミュニティサイトの名前を、グーグル検索する時の検索後の最後に追加してみよう。

つまり、Googleは、SEO(検索最適化)技術によって最適化され、死に向かい始めた。

日本で、そのSEOを広めたhatenaまでがhttp://gigazine.net/news/20220217-google-search-dead/を紹介している。

もっとも、日本でSEOで稼ごうとした人は、多くが失敗した。

もう、末期的である。泥棒が悪魔になっただけ。

最近では、Googleが窃盗情報を正当化するためにID登録とともに「ログイン」を要求している。

Googleでいいのは、GoogleMapsとGoogleEarthだけになった。

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