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FTXトレーディングの経営破綻で、有名人プロモーターが暗号投資家から提訴された。


ロイターは2022年11月16日に、FTXのサム・バンクマン=フィリード(Sam Bankman-Fried)、トム・ブレンディ(Tom Brady)、その他の有名人プロモーターが暗号投資家から提訴されたと報告した。

sports.yahoo.comは2022年11月17日に、投資家グループは、崩壊した暗号取引所FTXとその創設者サム・バンクマン=フリード、および複数の著名人に対して集団訴訟を起こし、彼らが「全米の素朴な投資家を利用するため」に計画された「詐欺計画」の一部であったと主張している。

著名な法律事務所ボイス・シッラー・フィックスラー(Boies Schiller Flexner)とモスコヴィッツ法律事務所(Moskowitz Law Firm)がフロリダ南部地区裁判所に起こしたこの訴訟は、被告が「利回り保証口座という形で無登録証券の提供・販売に積極的に参加した」。と主張している。

FTXとその関連企業を、関係者が「不透明な関連企業間で顧客の資金をシャッフルした(shuffled customer funds between their opaque affiliated entities,)」まさに「トランプの家(house of cards)」「ねずみ講(a Ponzi scheme)」と表現し、FTXがイールドベアリング口座(yield-bearing accounts)への投資や融資によって得た新しい投資家の資金を、古い投資家への利払いに使い、流動性を維持しようとしたと訴えてもいる。

Decryptが見た裁判の訴状では、FTXの不正行為の結果、「アメリカの消費者は合わせてUS$110億以上の損害を被った」と原告は主張している。

FTXの訴訟に巻き込まれた著名人。
また、この訴訟では、多くの著名人やスポーツ選手が、ソーシャルメディア・プラットフォーム上でブランド大使としてFTXの活動を推進し、マーケティング・キャンペーンに参加したことに対する請求も追及している。

FTXの宣伝に協力したとされる有名人には、
ナショナル・フットボール・リーグのクォーターバック、トム・ブレイディ(National Football League quarterback Tom Brady)、スーパーモデルのジゼル・ブンチェン(supermodel Gisele)、テニス選手の大坂なおみ(tennis star Naomi Osaka)、バスケットボールの元スターのシャキール・オニール(former basketball star Shaquille O'Neal)、シャークタンクのパーソナリティケビン・オリアリー(Shark Tank personality Kevin O’Leary)、さらにはNBAフランチャイズのゴールデンステイト・ウォリアーズ(NBA franchise Golden State Warriors)などが含まれている。

コメディアンのラリー・デイヴィッド(comedian Larry David)がFTXの話題のスーパーボウルテレビ広告に出演したが、この広告の口実は、デイヴィッドが車輪、コーヒー、民主主義、電気、iPodなどのイノベーションを早々に否定していることであることは特筆に値する。FTXをオチとして投げかけると、彼は「そうは思わないし、僕はこういうことに関しては決して間違っていない。絶対にね」と言った。

産経新聞は、FTXの広告塔であるブランドアンバサダーを務めたとして米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手も提訴されたと報告している。

訴状がPDFで公開されている。

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