イギリス政府、AI規制方針を公表。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年03月30日に、イギリス政府は2023年03月28日に、AI(Artificial Intelligence/人工知能)の規制に関する方針を公表した。

AI専門の規制監督機関は新設せず、HSE(Health and Safety Executive/衛生安全庁)やEHRC(Equality and Human Rights Commission/平等人権委員会)、CMA(Competition and Markets Authority競争・市場局)といった既存当局に権限を割り振る。

イギリス政府は2023年03月29日に、科学・イノベーション・テクノロジー担当国務長官 ミッシェル・ドネラン議員(The Rt Hon Michelle Donelan MP, Secretary of State for Science, Innovation and Technology)による大臣序文(Ministerial foreword)と共に「AI規制白書」(Policy paper---A pro-innovation approach to AI regulation)
を公表した。

AIを組み込んだチャットボット(自動応答システム)「チャットGPT(ChatGPT)」などが台頭する中、規制の策定により、国民のAIに対する信頼を醸成するとともに、技術革新を促す方針を打ち出した。

イギリス規制の策定に当たっては、
◇AI利用の安全性
◇AIの設計・利用を巡る透明性
◇平等法やデータ保護法など公正を期する既存規則との適合
◇AI利用の監督と説明責任
◇損害を巡る提訴や補償の道筋――の5項目を柱に据えるとしている。

既存の各当局は今後、「AI実用化の現状に即した特定の利用状況ごとの規制」の策定に取り組む。
1年以内に、企業向けの実務指針とリスク評価のひな型などのツールや資料を公表する。

同白書の内容については、2023年06月21日まで意見公募を実施する。

政府によると、イギリスではAIが既に医療診断や農地の効率的使用などさまざまな分野で実用化されており、その経済効果£37億ポンに上る。
一方で、国民のプライバシーや人権、安全へのリスクも懸念されている。
また、現状では各種規制をつぎ合わせて対応しているため、企業に混乱が生じ、コンプライアンス(法令順守)費用もかさんでいるという。

なお、EU(European Union/欧州連合)は2021年04月に公表したAI規制案で、欧州人工知能庁や加盟各国の監督機関の創設を提案した。

AI利用のリスクを分類し、カテゴリー別に規制する方針を示しているが、AIの急速な進歩がこうした取り組みを複雑化しており、法制化には至っていない。
ところで、EU(European Union/欧州連合)のシャルル・ミシェル(Charles Michel)大統領
EC(European Commission/欧州委員会)のウルスラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)委員長は、AIを理解できるのか？

ウクライナ問題では、かなりピントが狂っていた。

とくにロシアへの制裁は、あたしが最初に指摘したように、全く無意味であった。
ロシアへの制裁で自慢している間に、ロシアは安定市場を開拓し、構築に成功した。
小池百合子都知事と同じで、かみっぺらを振り回して解決できると勘違いしている。
少し考えれば、誰でもすぐに気がつく。

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