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AM4最後の砦。AMDは7つの新しいRyzen 4000と5000のCPUを発表、価格も魅力的。

PC Magazineは2022年03月15日に、AMD AM4プロセッサーの最終波として2022年03月15日に発表され、既存のRyzenチップを積極的に下回る価格で提供され、さらにAMDは、Ryzen 5000プロセッサーのサポートを第一世代のRyzenマザーボードに押し進める。

AMDのAM4ソケット・プラットフォームは、2017年に最初のRyzenファミリーを導入し、デスクトップ・プロセッサーにおける同社の華々しい、不死鳥のような上昇を司った良い走りをしてきた。

しかし、最先端プラットフォームとしての時間はほぼ終わりを迎えていると報告した。

https://time-az.com/main/detail/76446

AMDはすでに、AM5プラットフォームを秋に発売することを発表している。しかし、その前にAM4は最後のスターターンを迎え、既存のAM4の顧客は、今のPC市場ではほとんど見られない遡及的なアップグレードパスを得ることになる。

2022年04月になると、AMDは、これまでで最速のAM4ゲーミング・プロセッサとなるRyzen 7 5800X3Dを含む7つの新しいデスクトップCPUを出荷する予定である。同時に、AMDは、最も古いAM4マザーボード用のBIOSアップデートを提供し、オリジナルのRyzenシステムの所有者が新しいRyzen 5000シリーズ・プロセッサーにアップグレードできるようにすることを推進している。

価格はひとまず置いておいて、AMDが2022年04月に登場させる新型プロセッサの中で最も楽しみなのは、新型Ryzen 7 5800X3Dだろう。

AMDはこのチップを2022年のCESの時に発表したが、発売や価格などのハード的な詳細がわかってきたのは今になってからだ。

Ryzen 7 5800X3Dは、SMTに対応した「Zen 3」由来のCPUコアを8基搭載している。コアのクロックは3.4GHzで、条件次第では最大4.5GHzまでブーストされる。

クロック的には、2020年に発売された同社のRyzen 7 5800XよりもRyzen 7 5800X3Dの方が若干遅いということになる。

とはいえ、その差は?この新しいチップは、AMDの3D V-Cacheテクノロジーを初めて採用したプロセッサーである。Ryzen 7 5800XのL3キャッシュが32MBであるのに対し、Ryzen 7 5800X3Dは96MBという膨大なL3キャッシュプールを搭載している。



ワークロードによっては、このキャッシュブーストにより、Ryzen 7 5800X3Dが若干低いクロックであっても優位に立てる可能性がある。そのため、AMDはRyzen 7 5800X3Dをゲーミングチップとしてターゲットにしているが、一般的にゲームはキャッシュサイズの変更に強く反応する。

Ryzen 7 5800X3Dは、Ryzen 7 5800Xと同価格のUS$449で、2022年04月20日に発売される予定。

このチップの詳細については、社内でサンプルを入手してテストした際に伝えるという。

いくつかのRyzenクラシックを下回るAMDは、既存のAMD Ryzen 4000とRyzen 5000の製品ラインも6種類の新しいCPUでリフレッシュする計画を持っている。これは、通常、製品ライン全体にわたって更新されたチップを伴うので、本当のリフレッシュと呼ぶものとは全く違う。6つの新しいCPUのうち、AMDはRyzen 4000とRyzen 5000の製品ラインにそれぞれ3つずつ作り込んでいる。3D V-Cacheは搭載されていないが、それでも興味深い新型プロセッサと言える。

新しいRyzen 5000 CPUは、ハイエンドから順にRyzen 7 5700X、Ryzen 5 5600、およびRyzen 5 5500である。これらはすべてZen 3アーキテクチャで作られており、5000シリーズの既存のプロセッサに似ている。しかし、そのスペックから判断すると、これらのプロセッサの方がより良い価値を提供しているように見える。

新しいチップのトップは、Ryzen 7 5700X。2020年にUS$449の価格で発売されたAMDのRyzen 7 5800Xとほぼ同じものである。どちらのチップもコア数は同じで、キャッシュの量も同じ。Ryzen 7 5700Xは、ベースクロックが400MHz低く、ターボはわずか100MHz低いだけなので、5800Xよりもわずかに遅くなる可能性が高い。

しかし同時に、Ryzen 7 5700XはUS$299と、はるかに手頃な価格になっている。Ryzen 7 5700Xはまだテストしていないが、紙面上のスペックでは、そのごくわずかなクロックの差から、旧型の5800XにUS$150分の性能向上が見られるはずはないのである。


新しいRyzen 5 5600は、Ryzen 5 5600Xに熱視線を送るもう1つのアンダーカッターである。こちらもコア数は両者とも同じで、キャッシュ量もほぼ同じ(5600が31MB、5600Xが32MB)、目立った違いはRyzen 5 5600Xのクロックが200MHz優位になっていることくらいである。こちらの価格差はUS$100で、Ryzen 5 5600XはUS$299、Ryzen 5 5600はUS$199で販売されており、かなりお買い得になる可能性がある。

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