ドイツのBASF、2026年までに年間€10億の追加コスト削減。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年02月26日に、ドイツの化学大手BASFは、需要減退やエネルギー高を受け、国内事業の業績低迷が追い打ちとなり、本社を置く南西部ルートビヒスハーフェン(Ludwigshafen)の拠点で、2026年末までに年間€10億のコストを追加で削減すると発表した。

コスト削減は、生産部門と非生産部門の両方が対象となる。

BASFは2023年02月にも、同拠点のコスト削減に向けた非生産部門の人員整理計画を打ち出していた。

BASFは、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格高騰を受け、2022年10月にコスト削減に着手した。

既存のコスト削減策により、2026年末までに年間€11億を削減できると見込んでいる。
今回の措置は、これに追加で実施されることになる。

BASFがこの日に発表した2023年通期のEBIT(利払い・税引き前利益)は€38億600万となり、1年前の€68億7,800万ユーロから大幅に落ち込んだ。全地域で2桁減となったが、損失を計上したのはルートビヒスハーフェン拠点のみだった。€はこれを受け、「同拠点で早急に断固たる措置を講じ、競争力を改善する必要がある。」としている。

なお、23年通期の純利益は€2億2,500万となり、前期の€6億2,700万の赤字から黒字に回復した。
ただ、1年前にロシア資産に絡む減損損失を計上した反動が大きい。売上高は€689億200万と、前年比21.1%減少している。

ドイツ西部ルートウィヒスハーフェン(Ludwigshafen)にある世界大手の化学メーカーBASF本社の工場で2016年10月17日に爆発があり、2人が死亡、6人が重傷を負った。他に、2人が依然行方不明になっている事件で、近くのハイデルベルグに住んでいる友人に、変な匂いがしたら逃げるように言ったことがある。

爆発が起きたのは2016年10月17日午前11時半(日本時間午後6時半)ごろ。工場は稼働中で、原料を輸送するパイプラインでは大規模な火災も発生したという。

ルートウィヒスハーフェンと隣接するマンハイム(Mannheim)の住民らに対しては、鎮火するまで屋内にとどまり、扉や窓を閉めておくようにとの勧告が出された。その後、同社幹部は記者会見で、「市民への危険性は確認されていない」と述べた。

ルートビヒスハーフェン(Ludwigshafen)のBASF化学事業の緯度、経度。
49°29'41.6"N 8°26'02.9"E
または、
49.494883, 8.434131

2023年08月24日---ドイツのBASF、米社と初のLNG供給契約。
2023年01月17日---ドイツのウィンターシャル、露撤退で、€53億減損。
2022年03月07日---ロシアによるウクライナ侵攻で、バイデンが仕掛けたアメリカだけが儲かる戦争ビジネス。
2016年10月18日---ドイツ化学工場で爆発、8人死傷 2人不明

https://europe.nna.jp/news/show/2628390
https://www.reuters.com/business/basf-dials-up-cost-cuts-germany-flags-earnings-rebound-2024-02-23/
https://www.businesstimes.com.sg/companies-markets/basf-plans-more-german-cuts-even-group-profit-set-rebound
https://www.business-standard.com/world-news/basf-to-slash-another-1-bn-euros-in-germany-flags-earnings-rebound-124022300406_1.html
https://www.ft.com/content/31f283b9-11db-4fc2-ae3c-23aa3cd664a3
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-02-23/basf-sees-growth-in-china-cuts-european-costs-by-1-billion
http://www.afpbb.com/articles/-/3104699?cx_part=topstory