ドイツのIfo経済研究所、2021年06月も企業景況感改善。

画像1

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2021年06月25日に、ドイツのIfo経済研究所(Ifo Institute for Economic Research/ifo Institut für Wirtschaftsforschung/Leibniz-Institut für Wirtschaftsforschung an der Universität München e. V. )は2021年06月24日に、2021年06月のドイツの企業景況感指数(2015年=100、季節調整済み)が101.8ポイントになったと発表したと報告した。

画像2

前月から2.6ポイント改善し、伸びは市場予測を上回った。

ドイツのIfo経済研究所は毎月、国内の約9,000社を対象にアンケート調査を実施してる。

画像3

現在の景気に対する見方を示す「現況指数」と半年後の見通しを示す「期待指数」を基に景況感指数(総合指数)をまとめている。

2021年06月は現況指数が99.6ポイントと、5月から3.9ポイント上昇した。期待指数は前月から1.1ポイント上がり、104ポイントとなった。

画像4

総合指数を業種別に見ると、製造業は現況指数が大幅に上昇したものの、期待指数はやや低下。全体では2.8ポイント上がり28.5ポイントと、2018年4月以降で最も高い。

サービス業は現況指数と期待指数が共に大幅に上昇した。全体では前月から8.7ポイント上向き、22.4ポイントとなっている。

商業は前月から大きく9.3ポイント改善し、17.8ポイント。

建設業は4.2ポイントと、前月を1.2ポイント上回った。

Ifoのクレメンス・フュースト所長(Professor Clemens Fuest is President of the ifo Institute, Professor for Economics and Public Finance at the Ludwig Maximilian University of Munich, Director of the Center for Economic Studies (CES) and Executive Director of CESifo GmbH)は今回の結果について「下半期の楽観的な見方が強まっており、ドイツ経済は新型コロナウイルス危機から脱しつつある。」と指摘している。

ドイツは、新型コロナウイルス危機以前から、「リセッション」が話題になり、経済成長率見通しを引き下げられていたが、今回の新型コロナウイルス危機から脱するとともに、その反動で全体が改善され始めた。

2021-04-07---ドイツ財政収支、2013年以来の€1,892億の赤字。
2021-02-24---ドイツGDP、やっと0.3%拡大。上方修正も失速。
2021-02-22---ドイツ、変異株の拡大で規制緩和に暗雲。新規感染者数が再び増加。
2021-01-14---ドイツ経済の下げ幅は金融危機時より小幅。
2020-11-24---ドイツの第3四半期GDP、改定値で上方修正8.5%拡大。
2020-08-25---ドイツの第2四半期GDP、改定値で上方修正でも過去最悪の9.7%減。
2020-07-30---ドイツのGDP、第2四半期は10%減でリセッション入り!
2020-07-27---ドイツのIfo経済研究所、2020年07月の企業景況感は改善。
2020-04-08---ドイツ経済、金融危機上回り、9.8%縮小の落ち込み!??
2020-03-19---シンガポール。「リセッション入りほぼ確実」と予測。
2020-03-11---新型コロナで、イタリア北部から始まった封鎖措置発動と、「リセッション」の可能性。
2020-02-18---シンガポールの通年の輸出額、3年ぶりのマイナス成長に。
2020-02-17---世界中で、日本のリセッション入りを話題にし始めた!
2020-02-14---シンガポールのリー首相、「COVID-19」でリセッション入りも、
2020-02-07---ドイツ、「リセッション」に陥る可能性が再び浮上。
2020-01-03---ドイツの失業率、2019年12月は横ばいの5%と、低さ安定8カ月連続。
2019-12-12---ドイツのIfo経済研究所、来年の成長率見通し引き下げ。
2019-10-25---2019年10月のドイツの企業景況感指数、前月からは横ばい。
2019-10-02---ドイツの5大経済研究所、経済成長率見通しを引き下げ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?